ヘッドラインニュース

むやみな餌やり、遺棄防止を

周南市・増える野犬へ啓発活動 動物との共生探る講演会も
 野犬の増加が問題になっている周南市は26日、野犬問題を考えるための講演会を毛利町の県周南総合庁舎さくらホールで開き、狂犬病対策などの話に約120人が聞き入った。講演のあとは市8カ所で自治会住民が中心になって動物の遺棄、むやみな餌やり、虐待禁止を訴えるチラシや啓発グッズを配るキャンペーンも展開した。

チラシなどを配って呼びかける市長、中嶋所長ら

チラシなどを配って呼びかける市長、中嶋所長ら

講演する下田さん

講演する下田さん

 講演会、キャンペーンは環境省、県との共催。2015年度に県内で捕獲された野犬1,354匹のうち約半数は周南地域で、特に同市の周南緑地公園付近で多く、市民から「怖くて子どもを遊ばせられない」「鳴き声がうるさく眠れない」などの声も多く寄せられていることから開いた。
 講演会は「野犬が増えて困っています~人と動物が共生する社会とは」をテーマに2人が講演。山口大学共同獣医学部助教の下田宙さんは、狂犬病は日本では半世紀以上、感染例がないが、同じくなかった台湾では近年になってイタチアナグマから確認されたことも紹介し、ワクチン接種の重要性を説いた。
 続いてカルフォルニア大学デイビス校研究員、日本獣医生命科学大学非常勤講師の田中亜紀さんが、犬は無責任な餌やりなどによるご飯と住みかがあれば繁殖してどんどん増えるとして「処分されることが可哀そうではなく、処分される動物を生み出すことが可哀そう」と訴え、動物の社会的立場、人の福祉と安全などを多方面から見る必要があると述べた。
 キャンペーンは周南緑地公園周辺の遠石、秋月、周陽、桜木、岐山、関門地区の自治会員ら約60人が地元のスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでチラシとポケットティッシュ、ペーパースコップ1,200セットを配って市民に協力を呼びかけ、アルク徳山中央店では木村市長や中嶋裕県周南環境保健所長も参加してPRした。