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徳山下松港の国際競争力強化へ

【周南】302億円投じ国際物流ターミナル整備、着工式に190人、2019年度完成へ
 国土交通省中国地方整備局と県は25日、徳山下松港の国際物流ターミナル整備事業の着工式を周南市築港町のホテル・サンルート徳山で開いた。この事業は下松、徳山、新南陽地区の港の水深を深くして周南コンビナート一帯に大型石炭船で共同輸送ができるターミナルを整備するもの。期間は2016年度から19年度まで4年間で、総事業費は302億円。
 徳山下松港は国が国際競争力の強化を目的に集中的に整備する「国際バルク戦略港湾」に宇部港とともに2011年に指定されている。大型石炭運搬船に対応していないことから企業は石炭を個別輸入する非効率さを強いられており、効率的な輸送体制確立が望まれている。
 今回の事業では最初に石炭を下ろす下松地区は水深19メートル、長さ390メートルの桟橋を整備してケープサイズ船(14万トン級)が満載入港できるようにし、徳山地区では今ある水深14メートルの岸壁の長さを現在の280メートルから390メートルまで延ばし、下松で一部積み下ろしをした同サイズの船が入れるようになる。
 新南陽地区でも水深12メートルの240メートルの岸壁を320メートルに延ばして減載したパナマックス船(8万トン級)が入港可能になる。それぞれで船が回転できるよう拡幅もする。
 整備後はコンビナート企業が共同で石炭を輸送することで今までよりコストが約2割削減できる見込み。

くす玉を割る参加者

くす玉を割る参加者

 着工式には国や県、地元の関係者百91人が出席。あいさつでは中国地方整備局の丸山隆英局長、国交省の菊地身智雄港湾局長のほか村岡嗣政知事が「徳山下松港は山口県の経済の屋台骨。着実に進めてコスト低減、国際競争力強化につなげたい」と述べた。
 続いて来賓の高村正彦、岸信夫、桝屋敬悟衆議院議員、林芳正、江島潔、北村経夫、阿達雅志参議院議員、柳居俊学県議会議長、木村周南市長、国井下松市長もそれぞれ祝辞を述べた。
 最後に利用企業を代表して東ソー南陽事業所の田代克志所長が「事業完了後には常に共同輸送を図りたい」とあいさつし、関係者17人でくす玉を割って祝った。この後は下松市笠戸島の国民宿舎大城で周南、下松市の主催でこの事業に関する意見交換会もあった。