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「できることから一つひとつ」

【この人に聞く】医師確保、地域と連携
光市病院事業管理者 桑田 憲幸さん(62)

170711

 光市立光総合病院と大和総合病院、介護老人保健施設ナイスケアまほろばを統括する市病院事業管理者(病院局長)に就任した。光総合病院長兼整形外科部長でもあり、同病院は2日に新築移転工事が起工、2019年度中の開院を目指している。04年の市町合併以来、常に市民から高い関心を集め、このほど大きく動き出した市の総合病院の新しいかじ取り役として、意気込みや今後の見通しなどを聞いた。(山上達也)

――病院が移転する大切な時期での就任ですね。
 桑田
 光と大和の両病院とまほろばを見ながら、医療環境の変化に対応できる経営をしていく時期での就任になりました。できることから1つ1つ取り組んでいきます。
――新しい光総合病院はどんなコンセプトですか。
 桑田
 「災害への強さ」と「緩和ケア」です。災害に強い病院になるよう、避難所になる講堂を1階に設け、ロビーや外来の空間を広く取って災害対策本部や多くの傷病者が出た場合、重症度を選別するためのトリアージスペースを想定し、ヘリポートも設けます。高台なので津波も安心です。緩和ケア病棟は景色のいい方角に部屋を集中させて、よりよいケア体制を整えます。
――開院が楽しみですね。管理者としてどんなことに心がけますか。
 桑田
 医師の確保です。前任の守田信義先生には参与で残っていただき、医局(山口大学医学部)との交渉に力をお借りします。地道に協議してお願いを重ねるしかありません。
――大和総合病院の経営はどうですか。
 桑田
 光を急性期、大和を慢性期と機能分化し、その中で大和には急性期機能を残しました。両病院とも黒字ですが、診療報酬の改定があれば対応していかないといけません。
――地域との連携はどうですか。
 桑田
 5月の看護の日のイベントが代表的ですね。病院は体が悪くならないと来ないところですが、イベントだと元気な人にも来てもらえます。そこから地域に開かれた連携を見いだしていきます。
――なぜ医師になろうと思ったんですか。
 桑田
 もともとパイロットが夢で、航空大学校にも合格したんですが、父の勧めで医学の道に入りました。
――専門は整形外科ですね。
 桑田
 特に手外科です。外科は生死よりどこまで治ったかの機能の問題。痛みもなく動きがいいのが一番です。手やひじは複雑な機能を持っているため適切に治療しないと日常生活に大きな支障が残ります。治療した患者さんのお元気な姿を拝見する時が一番うれしいですね。
――光に来てもう何年になりますか。
 桑田
 11年になりましたが、とても住み心地がいいです。雪が少なく温暖で、海も山も自然に恵まれ、優しい人が多く、いいところに赴任できました。
――市民の皆さんへメッセージをどうぞ。
 桑田
 市民の皆さんに信頼され、期待される病院と施設を目指していきます。よろしくお願いいたします。

[プロフィール]
 宇部市生まれ。宇部高、鳥取大学医学部卒。山口大学医学部医局に入り、手外科専門医として南陽病院(現周南市立新南陽市民病院)、山口労災病院、小郡第一総合病院などに勤務した。
 趣味は読書。中学高校はサッカー部で、長男の所属したサッカーチームでコーチをするうちスポーツドクターの資格も取得した。
 宇部市に妻を残して単身赴任。1男3女に孫が4人いる。