ヘッドラインニュース

ベトナムの医療、福祉向上に貢献

【金曜記者レポート】IMAYA・徳山東R.C.奨学金や自転車、車椅子贈る ベトナムへ16人のスタディツアー
 下松市のNPO法人国際ボランティアIMAYA(岩本功理事長、28人)と徳山東ロータリークラブ(弘中善昭会長、52人)は19日から22日まで合同のスタディツアーとしてベトナムを訪れた。IMAYAの岩本会長ら5人、徳山東RCの弘中会長ら11人の計16人が参加してベトナム戦争で米軍が散布した枯れ葉剤の後遺症や地雷で足を失った障害者への車椅子や医学生らに奨学金、小中学生に自転車などを贈り、各地で交流した。同行したツアーの様子を伝える。(山上達也)

 IMAYAは岩本理事長が旧下松記念病院の院長だった1994年、同院でベトナム人医師が研修したのをきっかけに結成したNGO(非政府組織)が前身で今年3月にNPO法人になった。ベトナムへのツアーは2003年から毎年実施して12回目。毎回徳山東RCをはじめ多くの団体からの寄付で現地の車椅子を届け、今回で計337台になった。
 ベトナムから医師や看護師も日本に招待し、13年には徳山東RCの支援で、首都ハノイの国立E病院の看護師5人が下松を訪れ、周南記念病院で研修した。
 今回のツアーは長年の縁のある徳山東RCが創立50周年記念事業として一緒に訪れることになった。

ツアーの参加者=解団式で

ツアーの参加者=解団式で


5年前の下松研修の看護師と再会
 一行は19日、福岡から空路ハノイ・ノイバイ国際空港に到着。空港内で5年前に下松で研修した看護師5人と、23年前に旧下松記念病院で研修しIMAYA設立のきっかけになったグエン・ティエ・ビン医師らと再会。
 看護師は「ベトナムでは看護師の地位が低く勤務表もなかった。下松で勤務表の組み方や活用法を学んだ」「内視鏡検査の技術が学べた」と支援に感謝した。

徳山東RCが贈った通学用自転車に喜ぶ子どもと弘中会長(左)

徳山東RCが贈った通学用自転車に喜ぶ子どもと弘中会長(左)


フエで医学生に 奨学金、小中生に自転車
 翌20日は中部のフエで朝から国立フエ医科薬科大学へ。政府奨学金を受けている小中学生50人に徳山東RCから通学用自転車、IMAYAから医学生と薬学生20人に奨学金、障害者5人に特殊車椅子を贈った。
 学内の先天性障害児相談センター(OGCDC)では下松市の藤井写真館やアイリス補聴器センター提供の補聴器や、周南記念病院看護部提供の聴診器、救急蘇生用パック、デジタル血圧計を届けた。OGCDC所長で遺伝子学部長のグェン・ベト・ニャン医師らと今後の交流を誓い合った。ツアーはこの日夕方に解団した。

車椅子が贈られたクェソン郡の人たち

車椅子が贈られたクェソン郡の人たち


クァンナム省では25人に車椅子
 21日はIMAYA単独でラオス国境近くのクァンナム省クェソン郡に向かい、重度の障害者25人に車椅子を贈った。ここはベトナム戦争の激戦地で、地雷で足を失ったり、枯れ葉剤の遺伝に苦しむ人が多い。
 同郡赤十字庁舎で開かれた式典には25人全員が出席。行政機関の同郡人民委員会のグェン・バン・タン副主席が「郡の全人民を代表して感謝します」と述べた。
 車椅子を受け取った2つの家庭も訪れ、右足を地雷で失ったグェン・クァン・フォさん(52)は、「空気入りのタイヤの車椅子なんて夢のようだ。これで外出できる。今後の人生を楽しみたい」と涙を浮かべて感謝した。
 このほかの参加者次の通り。
 中林恵次、山田正敏、萩原哲也、神田忠二郎、森田義男、川元正、加茂孝、平田吉勝、風井啓二、中野淳(徳山東RC)矢野博、岩本典子、尾木正、山上達也(IMAYA)