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機能製品の生産能力倍増

日本精蝋徳山工場に分子蒸留設備完工
 石油ワックスメーカー、日本精蝋(安藤司社長)が基幹工場である周南市大島の徳山工場(福間芳彦工場長)に建設を進めてきた庄(しょう)の浦分子蒸留設備の完工式が9月29日、現地で開かれた。

分子蒸留設備の前でのテープカット

分子蒸留設備の前でのテープカット

 この設備は合成ワックス原料を精密蒸留してトナー、インク、接着剤関連などの機能製品など用途別に3種に分けて作ることができる。敷地面積は約650平方メートル、投資額は10数億円。
 生産能力は年間5,000トン。同社の分子蒸留設備は2000年以降に徳山工場に作った年間1,000トン、10年に茨城県のつくば事業所に設けた年間4,000トンのものがあり、今回の増設分を合わせると従来の2倍の1万トンになる。国内向けのトナー、インクを中心にアメリカなど海外でも需要が高まっていることを受けて増設を決めた。
 増設は2年前に完成させたタイ工場と並ぶ、同社の2大事業の1つでもあり、包装や物流などの関係業社も含めた雇用の増加にもつながっている。

あいさつする安藤社長

あいさつする安藤社長

 完工式には同社従業員のほか木村市長、宮本治郎徳山商工会議所会頭、建設を担当した山九の関係者など約50人が出席し、神事のあと設備の前でテープカットして祝った。
 幼いころは旧徳山市で過ごし、1月に就任した安藤社長(57)は「創業から88年で培った技術を蓄積した、機能製品の柱となる設備。原料を変えて新しいものを作るなど発展的な取り組みもしながら、世界のワックス企業のトップを目指して努力していく」と話していた。