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自社開発製品でタイ進出へ

【光】兼子産業がフォークリフト製品で来年から海外市場開拓
 光市室積東ノ庄の梱包材製造販売、兼子産業(兼子雄輝社長)は来年をめどに自社開発のフォークリフト用品の販路を海外に拡大する。昨年夏からタイを拠点にした展開へ準備を進めており、兼子社長(35)は「タイに多い日系工場を軸に販路を広げ、自社開発製品の売上比率を高めたい」と意欲を見せている。

兼子社長

兼子社長

 同社は1951年に故兼子行正さんが室積で前身の兼子杭木店を創業。宇部興産や三井鉱山に炭坑向けの坑木を納入していた。64年に法人化して兼子産業に改称し、梱包材の製造販売に転換。92年に現会長の兼子義行さんが第2代社長になり、4月に義行さんの長男、雄輝さんが社長に就任した。

すべらんマット

すべらんマット

 従業員は26人。資本金は3,000万円で、年商は6億1,000万円。自社製品には6年前に開発したフォークリフトのアームから荷物の脱落を防ぐマグネット式の「すべらんマット」、荷物の水平を測る「水平チェッカー」、大型の電線ドラムをトラックから安全に荷降ろしできる「電線用荷卸しマット」などがある。

フォークリフトマーカー

フォークリフトマーカー

 さらに今月からはフォークリフトのアームをパレットにどこまで差し込んだかが目盛りでわかる「フォークリフトマーカー」の販売も始めた。これは積み上げたパレットに差し込むアームが浅すぎると荷物が脱落し、深すぎると降ろしにくくなるため、現場では自主的に目盛りをつけていることに着目したもので、より安全で効率的な作業を可能にしている。
 アームにマグネットで固定する形で、端から500、1,000、1,500㎜の目印を高硬度の樹脂で覆っているので表面が削れても目印は消えない。
 タイ進出は日系企業が多いことから。当面は「すべらんマット」を中心に展開する。このマットは厚さ8㎜で、マグネット部分2㎜、滑りにくくする樹脂部分6㎜。アームに磁石で簡単に着脱でき、装着後は、ずれにくく、年間2,000セットを出荷している人気商品。
 すべらんマットの売れ行きを見ながらフォークリフトマーカーの販売も検討し、軌道に乗ればベトナム、マレーシアなど周辺国への展開も検討する考え。
 兼子社長は「現場のちょっとした気づきや悩みを解決できないかと、製品化を進めてきた。これからも物流現場を支える商品を提供していきたい」と話している。
 同社の電話は0833-79-2000。