ヘッドラインニュース

山陽道20周年大感謝祭

【下松】「瀬戸内の産業、交流、生活支える」山陽道20周年大感謝祭
 山陽自動車道の全線開通20周年を記念した大感謝祭が11日、下松市の下松サービスエリア(SA)下り線で開かれ、記念モニュメントの除幕式や県内出身のタレント、松村邦洋さんと西村知美さんのトークショーなどがあった。

モニュメントの除幕

モニュメントの除幕

 山陽自動車道は神戸市の神戸ジャンクション(JCT)から山口市の山口JCTまでの全線が1997年12月10日に完成。神戸市から山口市まで国道2号で11時間40分かかっていたのが、5時間40分に短縮された。
 感謝祭は西日本高速道路が兵庫、岡山、広島、山口県などの協賛で各県で1カ所ずつ開き、18日は宮島SA下り、25日は吉備SA上り、12月9日は三木SA下りでもある。
 下松SAのセレモニーは光市のひかり太鼓の演奏で始まり、同社の前川秀和取締役常務執行役員が全線開通までの経過や開通による効果を説明し、村岡嗣政知事が「山陽道は瀬戸内の産業、交流、生活を支えるインフラ」と祝辞を述べた。
 記念モニュメントは山陽道開通の意義などを記述した説明板で、知事と前川常務、松村、西村さんらが除幕した。会場では県内や周南の特産品などの販売やちょるるなど“ゆるキャラ”も登場して盛り上げた。

住民に安全対策説明

【周南(新南陽)】周南地区地域対話に180人
 企業が住民の不安や疑問に答えて安全対策、環境への取り組みなどを説明する第9回周南地区地域対話が10日、周南市の東ソークラブで市内の周南コンビナートの企業14社が参加して開かれ、180人が企業の発表などに聞き入った。
 これは地域との共存のため透明性の確保と対話の場に工場周辺の自治会長を招いて開いているもので、参加者の半数は住民。元全日本空輸客室乗務員の吉永由紀子さんの特別講演「安全のしおり~『ALL FOR YOU』の精神で守る空の安全」もあった。

発表に聞き入る参加者

発表に聞き入る参加者

 企業発表は日本ゼオン徳山工場の後藤憲一さん、日新製鋼周南製鋼所の工藤学さんが自社の取り組みをスクリーンに映像を映しながらわかりやすく説明した。
 日本ゼオンは4班が3交替で24時間操業しているが、緊急時にはチーフ(班長)の判断でプラントを緊急停止でき、停止の必要がなかったことが後日、わかってもチーフの責任は問わないことや、ブラントが正常な状態から外れた場合はコンピューターが自動停止させ、一方でコ
ンピューターが故障した場合でもスイッチを操作してプラントを止められると説明。
 また入社から10年間、「習熟度管理票」で計画的に教育することなど若手の育成やタンクの補強など地震対策、配管の検査方法など設備保全について話した。
 日新製鋼は月1回の仮想災害訓練、年1回の所内の総合防災訓練、2年に1回の市消防本部との合同訓練など計画的に保安防災訓練・教育に取り組んでいることや、ロールに手などを巻き込まれる疑似体験など5種類の危険体感機を使った体験型安全教育などを紹介した。
 発表のあとはガス燃焼のフレアスタックの役割など事前のアンケートなどに対する回答を出光興産徳山事業所の林克昭さんが話した。

「誰もが活躍できる企業」

【県】「誰もが活躍できるやまぐちの企業」に西京銀行など9社
シンボルマークも決定

 県は1日、今年度創設した「誰もが活躍できるやまぐちの企業」に周南市の西京銀行など9社を認定し、シンボルマークも決めた。
 「誰もが~」は長時間労働の縮減や仕事と生活の両立支援に積極的に取り組み、多様な人材が活躍できる職場環境づくりに成果を上げている企業が対象で、公募して決めた。認定されると公共職業安定所での重点的なマッチング支援、民間大手就活サイトへの掲載などの特典がある。
 周南で唯一選ばれた西京銀行は、年間6割以上の有給休暇取得、営業店平均退行時間午後6時の目標を掲げ、それらを社員表彰の項目にも取り入れるなどの取り組みが評価された。12月21日に開く働き方改革に関するセミナーで認定企業が紹介される。
171113
 シンボルマークは認定企業のイメージを図案化したもので、45人から77点の応募があり、最優秀賞に選ばれた青森県弘前市の自営業、工藤和久さん(52)の作品。「山口」の文字を基調に、オレンジやピンク、緑のカラフルな色で多様な人々、働き方、価値観で誰もが社会参加・貢献できることを表している。
 このマークは各認定企業のパンフレットやホームページ、求人広告などでPRに使うことができる。
 なお、優秀賞には下松市の会社員、山崎沙織さん(36)など2人のデザインが選ばれた。

75年ぶり架け替えへ大工事

【金曜記者レポート(下松)】荒神大橋は2年半後、切戸大橋は3年半後完成
 下松市の市街地を流れる末武川と切戸川にかかる橋で大規模な架け替え工事が進んでいる。いずれも旧国道188号の県道に戦前に建設された橋で、耐震強度が不足し、国が改正道路法で橋の耐震化を道路管理者に求めているためだ。完成までまだ3、4年かかるが県周南土木建築事務所は「安全第一で進めていくので、ご理解ご協力をお願いしたい」と話している。(山上達也)

戦前の資材不足の中で建設
 架け替えているのは1944年完成の末武川にかかる荒神大橋(全長108メートル)と42年にできた切戸川の切戸大橋(31.8メートル)。戦争中で資材が不足する中、橋脚の多さで強度不足を補う形で県の事業で造られた。道路は上下1車線ずつで53年に国道188号になったが、93年に再び県道になって道路管理者の県が管理している。周南市と下松、光市を結ぶ幹線道路で通行量も多い。

171110m

【荒神大橋】20年3月に新橋
 荒神大橋は2013年に着工し、20年3月の供用開始を目指している。総事業費は約32億円。施工業者は年度ごとに異なり、今年度は小川商会、国益建設、高須組、光環境整備。

荒神大橋の工事現場

荒神大橋の工事現場

 これまでの橋は撤去して仮橋を供用中で、旧橋の跡に来年5月に新しい橋脚が完成し、その後、橋を架ける。
 利用者から「もっと早くできないのか」など苦情も多く、1日に周南3市の県議会議員8人の周南地域振興協議会と4商工会議所との懇談会でも竹島克好下松商工会議所副会頭が「福岡市の繁華街の地盤陥没事故は1週間で復旧した。橋の架け替えにどうして何年もかかるのか」と述べ、同協議会長の守田宗治県議会副議長が「川の水量や工法変更、国からの補助額などやむを得ない諸事情がある」と理解を求めた。

【切戸大橋】21年3月に完成
 切戸大橋は10月から21年3月までが工期。総事業費は約11億円で、今年度の工事は国益建設と江村建設が請け負っている。

切戸大橋の仮橋

切戸大橋の仮橋

 1日から仮橋の供用が始まり、今後は旧橋を取り壊し、その跡に新しい橋を建設する。
 仮橋の建設には日立製作所笠戸事業所から第2公共ふ頭に運ぶ英国向け鉄道車両を積んだトレーラーが通行できるよう求める声もあり、道幅やカーブの角度の調節で可能にした。
 さらに旧橋に2本あった橋脚は新橋ではなくし、その分、強度上から湾曲した構造になる。
 21年までに2つの橋が完成することになり、海岸部の東西の交通はスムーズになりそうだ。

環境や石油が届くまで

【出光徳山】「知エネルギーノート」
 出光興産徳山事業所は9月ごろから見学に訪れた小学生などに同社オリジナルの「知エネルギーノート」を配っている。左側のページの下には産油国で原油を積み込んでからガソリンとして給油されるまでの流れのイラスト、右側のページの下欄には環境に関するミニ知識が書かれている。

「知エネルギーノート」

「知エネルギーノート」

 「知エネルギー」は環境や資源を大切にする「出光の知恵のチカラ」のことで、ノートはA5判40ページ。10年ほど前から広報担当の部署で作っていた。
 同事業所ではこれまで見学の記念品としてマーカーペンやボールペンが入ったペンケースを配っていたが、在庫がなくなった機会にこのノートに切り替えた。
 全体の色調はグリーンで、表紙には名前や学年などを書く欄もあり、中も各ページに「○がつ○にち○ようび」と日付を書き入れるようになっている。
 ミニ知識は「下校のときや教室から人がいなくなるときは、電気を消しましょう。休み時間にみんなでグラウンドに出て遊ぶのも、電気を節約するコツだよ!」「資源が少ないといわれている日本だけど、地熱の資源量はインドネシア、アメリカに次いで世界第3位なんだ!」など幅広い分野の情報が掲載されている。
 同社は石油製品や石油化学、再生可能エネルギーなど多彩な環境に関する知識を紹介するホームページ「出光なるほど環境サイト地球に知エネルギー」も開設しており、ノートでも検索を呼び掛けている。

小泉元首相講演会に1,800人

【周南(徳山)】
「誤ち認め脱原発運動」国民と政治の意志で
 「脱原発」を訴えて全国で講演している小泉純一郎元総理大臣(75)の県内初の講演会(新周南新聞社など後援)が6日、周南市文化会館大ホールで開かれ、満席の約1,800人が“小泉節”健在の「日本の歩むべき道」と題した話に聞き入った。
 小泉さんは30歳から自民党の衆議院議員になり、2001年から06年まで首相。09年に引退した。現役時代は原発を進める立場だったが、東日本大震災による福島原発事故を機に脱原発を唱えている。
 講演会は小泉純一郎さんのお話を聞く会(小沢克介代表)の主催で、開場の4時間前から行列ができた。小沢代表は「小泉氏から私たちの子孫に何を残すべきか、何を残してはいけないかを学ぼう」とあいさつした。

満員の客席

満員の客席

講演する小泉さん

講演する小泉さん

 小泉さんは総理の時は「原発は必要なものと信じていた」が、福島原発事故後、おかしいと感じ、フィンランドのオンカロの核燃料最終処分場を視察したと話し「使用済み核燃料は10万年たたないと放射能の危険性は減らない。原発は絶対安全という原発推進論者のうそがわかった以上はほおかむりできないと思い、誤ちを認めて原発ゼロの国民運動を展開することにした」と述べた。
 顧問をしていた経団連のシンクタンクの幹部から「総理経験者がそんな発言は控えてほしい」とか「原発即時ゼロとは無責任だ」と言われたが「今すぐ決断した方が安全だし費用も安いじゃないか」と反論して顧問を辞めたと述べた。
 さらに「日本の原発安全基準は米国のレベルに及ばない。日本は地震国、火山国で津波も多いのにまだ原発を作ろうとする政府の気が知れない」と批判。
 「総発電量の30%を占める原発の電力はいずれ自然エネルギーに転換できる。すでに太陽光発電だけで原発10基分の電力を生産し、福島原発事故後の6年半は原発ゼロで全国の電力をまかなえた」と訴え「自然エネルギーはコストも安く環境にいい。蓄電機能の発達で安定供給も心配ない」と説明した。
 ミサイル襲撃や自爆テロの危険性にも触れ「国内に原発があることは、国民に向けた“原爆”を置いているようなものだ」と危険性を指摘。そして「山口県からは安倍首相が出て、県選出国会議員は全員原発賛成。しかしこの講演会を成功させたい皆さんの熱意に応えてきょうはここに来た」と述べて拍手を浴びた。
 最後は「悲観はしていない。自然エネルギーで電力をまかなう国の方針がいずれ決まる。原発ゼロ総理が出ればあっという間に変わる。国民と政治の意志次第。資源獲得競争が不要な時代を迎えよう」としめくくった。

返礼品人気トップのフグを紹介

【周南市】ふるさと納税PR動画を公開
 周南市はふるさと納税のPR動画「しゅうニャン市ふるさと納税『福が来る』編」を制作した。ふるさと納税の返礼品の中で最も人気の高いフグ料理を紹介している。

フグ料理が登場するPR動画

フグ料理が登場するPR動画

 返礼品はふるさと納税の「ふるさと周南応援寄付金」に1万円以上寄付した市外の人に提供するもので、9月にリニューアルして従来の4倍以上の108種類に増やしている。
 その後の約1カ月の返礼品申し込みをランキングにすると上位10件のうち9件がフグ関連商品だったことを受け「“ふぐ”を“福”と呼ぶまちから、家族みんなで“福”を食べてほっこりとしませんか?」をコンセプトに動画を作った。
 約30秒で、人気1位のフグセットを紹介。刺し身や鍋で調理されたフグの映像と「ふくを“福”と呼ぶまちから。」などの言葉も出てきて最後にふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」の検索を呼びかけている。
 しゅうニャン市スペシャルサイト内のふるさと納税ページや、動画投稿サイトのYouTube(ユーチューブ)でも公開されている。問い合わせは市広報戦略課(0834-22-8238)へ。

初開催に2万人

【周南(徳山)】地酒横丁も大人気! 周南みなとまつり“ミナトのミーツ”
 周南市の徳山港、JR徳山駅周辺で3日、第1回周南みなとまつり“ミナトのミーツ”が開かれ、駅南からフェリーターミナルまでの道路は歩行者天国になって飲食ブースが並び、みなみ銀座は県内14蔵の日本酒を味わえる「地酒横丁」が出現。親子釣り大会やランチ&ディナークルーズなど多彩な催しがあって、心地良い秋晴れの1日を約2万人が楽しんだ。

参加者で通りがいっぱいになった地酒横丁

参加者で通りがいっぱいになった地酒横丁

歩行者天国の駅南の道路

歩行者天国の駅南の道路

 徳山、新南陽商工会議所、徳山港振興会などの実行委員会(原田康宏委員長)の主催、市の共催で、周南観光コンベンション協会(原田会長)の主管。2014年まで開かれていた「のんた祭」に代わる、新しい秋の祭りとして企画した。
 開会式で原田会長は「会場は海から駅、商店街まで一直線につないだ。数年後にはいろんな所から人が来て周南の発展につながるような一大イベントにしたい」とあいさつ。木村市長も祝辞を述べ、この日、市内を周遊した屋根のない2階建てバス「めいぷるスカイ」に原田会長や市長など来賓たちが乗って出発した。
 駅南会場では焼きそば、アイスクリーム、和牛カントリー焼きなどの屋台が並び、椅子や立ち食い用のテーブルは子ども連れなど人でいっぱい。徳山駅南北自由通路ではミニSL「べんけい号」も登場して約35メートルの乗車を子どもが楽しんでいた。
 みなみ銀座の地酒横丁はおちょこ付きのチケット1枚で10杯まで飲める仕組みで、6杯分のおかわりチケットを含めて1,300枚を販売。通りは飲み比べを楽しむ人たちで埋め尽くされた。
 酒がこぼれてもいいように升を持参した市内の宮崎一幸さん(66)は「人が多いのでもっと広い所でやってもよかったと思った。日本酒が好きなので次があればまた参加したい」と話していた。

黄綬褒章に森田さん

【下松】〈秋の褒章〉
黄綬褒章に森田さん(弘木工業)
後進に“人に教える力”を
 秋の褒章の受章者が2日発表され、下松市西豊井の弘木工業で製缶課作業長を務める森田豊さん(59)=瑞穂町=が黄綬褒章を受章する。県内からは森田さんら黄綬褒章4人と藍綬褒章3人の計7人。全国では775人と22団体だった。

171102

 黄綬褒章は長い間、業務に精励し、他の人の模範となる人に贈られる。森田さんは一昨年、全国の卓越した技能者に贈られる厚生労働省の“現代の名工”に選ばれている。周南からの受章は森田さんだけで、14日に東京の厚生労働省で伝達され、この日、天皇陛下に拝謁する。
 森田さんは岩国市南河内出身。下松市末武下の金属加工業、三和産業で働きながら下松工高の定時制で学び、20歳で鉄道車両製造の弘木工業に入社した。
 同社は当時、先進技術だったアルミニウム溶接に取り組んでおり、森田さんも製缶工として腕を磨いて、鉄道車両の溶接作業で生じる鉄板の曲げやゆがみを一部分に加熱と冷却を加えて補正する“お灸方式”をマスター。板の厚さが異なる鉄板同士を溶接する技能にも優れ、製品の品質向上に貢献してきた。
 これまでに文部科学省の創意工夫功労者表彰、県知事表彰も受賞。職場では高度熟練技能者として16人の部下をまとめて技術の伝承に努め、耳の不自由な2人には自ら学んだ手話で作業工程を指示している。職場外でも学生に溶接技能を指導している。
 森田さんは「ゆがみやひずみは0.5ミリ以内に抑えるのが鉄則。小さな誤差も絶対に許されない」と話し、受章に「私のような者でも受けていいのか迷った。これからも定年の66歳まで現役で働き、人に教える力を後進に身につけてもらうように技術を伝えていきたい」と笑顔を見せている。

安全操業の心のよりどころに

【東洋鋼鈑】鋼鈑神社18年ぶり改修
 下松市の東洋鋼鈑下松事業所(荒瀬真事業所長)の一角にある鋼鈑神社(神足正己宮司)の鳥居や社殿などが18年ぶりに改修された。ヒノキの新しい鳥居、玉垣、社殿には防腐剤がコーティングされ、周囲の木立ちの中でまぶしく映えている。

改修された鋼鈑神社

改修された鋼鈑神社

 同神社は唯一の生産拠点である下松工場が創業した1935年の少なくとも数年後に開設され、戦時中の空襲や業務中の事故などで殉職した従業員の霊を祭っている。社殿は高さ8m、横6mとコンパクトで、周囲に松やイチョウが植えられている。宮司は降松神社の宮司が兼務している。
 鳥居や玉垣、社殿はすべて木製のため約20年周期で改修しており、今回も台座が腐りかけたり、ひびが入ったため7月15日から8月27日までに工事をした。工事中は御神体を降松神社に移し、9月5日に正遷座祭(しょうせんざさい)を営んで再び御神体を安置した。
 同神社には歴代の事業所長が毎日参拝しており、創業記念日の4月11日には創業記念祭を鋼鈑神社で営んでいる。
 清光隼人総務人事部総務グループリーダーは「鋼鈑神社は無事故無災害の継続を願う従業員の心のよりどころ。みんなで安全への願いを共有する場にしたい」と話している。