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超絶技巧のアーティスト

【周南(徳山)】切絵の中村敦臣さん「神の手・ニッポン展Ⅲ」出品
 周南市戸田の現代切絵アーティスト、中村敦臣さん(43)が12月1日から東京のホテル雅叙園東京内の「百段階段」で開かれる「神の手・ニッポン展Ⅲ」の出品作家に選ばれた。22日には市役所で木村市長に出品を報告した。

「cut of pink」

「cut of pink」

 同展は同ホテルが主催する「神の手を持つ日本人作家の合同展」。5年間、超絶技巧を持つアーティストを5人ていど選んで東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年まで続け、全国で巡回展もして最後の年には出品した全作家による展覧会を開き、その後は海外への進出も目指す事業。
 今回は24日まで開かれ、立体切り文字の笹尾真さん、シャドーボックスの大橋禾苗さん、組み木絵の中村道雄さん、ペットボトルアーティストの本間ますみさんと中村敦臣さんが出品する。

中村さんとティアラなどを付けた女性

中村さんとティアラなどを付けた女性

 中村さんは会社勤めのかたわら30歳を過ぎてから切り絵に打ち込み、4年前からは創作に専念、東京やニューヨーク、フランスでも作品展を開いている。徳地和紙や山代和紙など主に県内の和紙をカッターナイフで加工して次々に独自の技術による作品を創り出し、最近は細く切った紙にふくらみを持たせて形成した立体作品を制作している。
 ニッポン展には20点を出品するが、22日はそのうちピンク色の竜の作品「cut of pink」と壁にチョウネクタイが飾られている「壁に着けるタイプの蝶ネクタイ」、販売コーナーに置く紙製の頭頂部につける装飾品のティアラやネックレス、ピアスなどを市長に披露した。
 ティアラなどは周南地域地場産業振興センターが開発に協力し、中村さんの作品をもとに、以前から中村さんの作品展の案内などを制作しているグラフィックデザイナーの土江孝さん(45)がデータ化して岡山県の紙工業者でレーザーカッターを使って精密加工した。
 この日は土江さんと同センターの合田幸二専務、徳原慶二事業課長補佐も同席。市長は「独創的で中村さんにしかできない作品」と感嘆し、同センターのサポートで量産、ビジネスにもつながっていることを喜んでいた。
 中村さんは作品を一言で表現すれば「実験」と述べ、常に新しい素材をどう加工するか考えていると話し、ニッポン展は「作っているものがどう伝わるのか、これまでと違うイメージでとらえてもらえるのが楽しい」と話していた。