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11人が新材料研究の成果

【㈱トクヤマ】徳山科学技術振興財団、周南で初の報告会
 新材料に関する研究に助成している徳山科学技術振興財団(理事長・楠正夫㈱トクヤマ会長)は7、8日の2日間、昨年度の助成対象者による研究成果報告会を周南市御影町の㈱トクヤマ徳山製造所で開き、11人が強誘電材料の開発、アルミニウムの革新的複合材料の創成などをテーマに発表した。
 同財団は1988年に㈱トクヤマが創立70周年を記念して設立。新規材料開発の基礎や応用を指向する独創性の高い研究をする45歳未満の若手研究者に1人200万円以内で助成を続け、昨年度までに421件、8億2,190万7,000円を助成している。昨年度は158件の応募から12人を選んでいる。

あいさつする楠理事長

あいさつする楠理事長

質問に答える発表者

質問に答える発表者

 報告会は20回目で、これまでは毎年、関東地区で開いてきたが、昨年、㈱トクヤマの本社機能の一部を徳山製造所に移し、今年10月に財団事務局も同製造所に移転したことから初めて同製造所が会場になった。
 7日は発表者や同社従業員など約100人が参加し、8人が有機、無機、高分子分野での研究成果を発表して聴講者からの質問にも答えた。また10年前に助成を受けた東京大学大学院工学研究科の西林仁昭教授の記念講演「ハーバー・ボッシュ法を超えるアンモニア合成法への挑戦」もあった。
 楠理事長(69)は「周南コンビナートは有機、無機、高分子が複合された日本でも珍しい場所で、ここでの発表は意義深い。(㈱トクヤマの)発祥の地から、科学技術貢献への新たな出発点としたい」と話していた。