ヘッドラインニュース

高純度窒化アルミ粉末増設完了

【㈱トクヤマ】世界シェアトップ事業を拡大 窒化ホウ素粉末の事業化も
 総合化学メーカー、㈱トクヤマ(横田浩社長)は周南市御影町の徳山製造所(安達秀樹所長)の高純度窒化アルミニウム粉末製造設備の増設工事を終え、22日、横田社長や村岡嗣政知事も出席して約50人で事業開始式をした。年間生産能力は120トン増の600トンになり、同社の窒化アルミ粉末の世界シェアは約75%となる。
 窒化アルミニウムは高い熱伝導率と電気絶縁性を持つ素材。同社は独自技術の還元窒化法で製造しており、増設は用途の半導体製造装置や産業用ロボット、自動車などで需要が伸びていることから決め、従来の4系統から5系統に増やした。
 1月に着工して10月末に完成し、現在は試運転で顧客へのサンプルを製造している。予定では来年4月に営業運転を始める。投資額は12億円で、そのうち1割ていどは県企業立地促進補助金を受ける。
 また同社は日新リフラテックなどと共同で研究開発してきたパワー半導体デバイス向け放熱材料の高純度窒化ホウ素粉末製造を事業化させ、この日、概要が明らかにされた。
 窒化ホウ素は熱伝導性や電気絶縁性、耐熱性にも優れ、電動自動車の軽量化・低コスト化につながる放熱樹脂製品などの需要拡大を受けて2013年から開発してきた。今年2月に実証プラントを完成させて試運転を開始し、来年1月からサンプルを有償販売する予定。

テープカットする横田社長(左)、村岡知事ら

テープカットする横田社長(左)、村岡知事ら

 この事業はやまぐち産業戦略研究開発等補助金に採択され、14~16年度に1億3,000万円の助成を受けている。
 開始式で横田社長は「(中期経営計画で示している)25年までに先端材料世界トップを目指す我が社にとっての主力製品として取り組む。さまざまな要求に応えるソリューション(解決法)となり、山口はもちろん日本経済に少しでも貢献できるよう努力する」とあいさつ。村岡知事も祝辞を述べ、安達所長らも加わってテープカットした。