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最新鋭機で省エネ、効率アップ

日立の“英国特需”で導入【下松】日立協力会社の弘木工業、弘木技研
 英国向け高速鉄道車両の大量受注で好況にわく下松市の日立製作所笠戸事業所(川畑淳一事業所長)の協力会社、西豊井の弘木工業(弘中伸寛社長)と葉山の弘木技研(弘中善昭社長)に最新鋭のファイバーレーザー搭載のパンチレーザー複合加工機が導入された。1台約2億円で、ともに国の補助を受けた。従来のものより効率的に精度の高い製品が生産でき、作業時間短縮、電気代、メンテナンス費用も縮減できる。(山上達也)

弘中弘木工業社長

弘中弘木工業社長

弘中弘木技研社長

弘中弘木技研社長

 両社はともに1950年に市内で創業した家具製造業の弘中木工所が源流。伸寛社長の義父と善昭社長の父親は兄弟で、伸寛社長は下松商工会議所で会頭、善昭社長は副会頭。

弘木技研が導入した最新鋭機

弘木技研が導入した最新鋭機

金型の自動選択装置

金型の自動選択装置

 弘中木工所は日立の鉄道車両の内装に家具製造で培った木材加工技術を生かして進出、61年に弘木工業に改称した。その際、家具部門は弘木家具店として分離独立したが、やはり鉄道車両の内装部門に進出して92年に弘木技研に発展した。
 弘木工業は鉄道車両の天井や床下部分の部品製造、弘木技研は配電盤ユニットやトイレ、客室の荷物棚など乗客や乗務員に身近な内装を手がけている。弘木工業の従業員は97人、弘木技研は74人。
 今回導入したのはアマダ製で、金属板にさまざまな形状の穴をあけたり切断する機械。奥行き10メートル、幅16メートル、高さ5.8メートル。これまでの加工機では300種類の金型から作業員が探して機械に取り付けるなど人手を要し、機械の作業スピードも速いとはいえなかった。
 新しい加工機では金型の選定から取りつけまでをプログラミング通りに機械がこなし、作業時間は従来機の5分の1。電力消費量は30%減り、メンテナンス費用も5分の1になるという。
 さらに“バリ”と呼ばれる金属切断時に加工面に生じる小さな突起も従来より少なくなり、その分、人の手に頼る溶接もしやすくなった。
 弘木工業は昨年10月に中小企業庁のものづくり・商業・サービス経営力向上支援事業を利用して導入、弘木技研は1月11日に資源エネルギー庁の省エネルギー投資促進に向けた支援補助金を受けた。
 弘木工業の山田義則下拵え課長は「作業効率が上がった分、従業員がほかの仕事をこなせるようになった」と喜び、弘木技研の浜崎雄介下拵えリーダーも「技術を一層向上させて、より高品質の製品を世の中に送り出し続けたい」と話している。