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[金曜記者レポート]新南陽駅周辺整備

[金曜記者レポート]
周南市の副都心、新南陽駅と周辺整備に強まる要望

 周南市の徳山駅前賑わい交流施設が3日にオープンするが、徳山駅周辺と同様に整備の期待が高まっているのが市立地適正化計画で副都心として位置付けられている新南陽駅周辺。新南陽商工会議所が中心となり、その核となる新南陽駅のバリアフリー化やトイレの整備を求める声が高まっている。(延安弘行)

新南陽駅

新南陽駅


・トイレ整備、バリアフリー化から
 新南陽駅は周防富田駅として1926年4月に開業。76年に現在の駅舎に改築され、新南陽市の発足から10年後の80年に新南陽駅に改称した。「新南陽市史」には駅名の改称は市民の悲願で、民間推進団体の「新南陽駅名改称推進協議会」を中心に進められ、85年ごろの乗降客は1日4,000人だったと記されている。
 2016年3月に策定された「市地域公共交通網形成計画」では徳山駅、徳山港を広域交通結節点、新南陽駅、ゆめプラザ熊毛バス停、須々万中心部、コアプラザかのバス停を主要交通結節点に分類。新南陽駅は西部エリアの中心と位置付けている。
 17年3月策定の「コンパクトシティ+ネットワーク」の考えをもとにした都市機能、公共交通のマスタープラン「市立地適正化計画」では新南陽駅周辺を副都心と位置付け、商業、医療、行政、交通の拠点としている。
 しかし、新南陽駅の現状は正面の出入り口は階段でスロープはなく、トイレも和式で身障者が利用しやすい多目的トイレや洋式便器もない状態。しかし、JR西日本の基準ではバリアフリー化は乗降客3,000人以上の駅が優先され、現在、2,600人の新南陽駅を整備する計画はない。

・組織一元化、積極姿勢を
 これに対し、新南陽商工会議所では市に対する要望の第1項目に「新南陽駅等および関連施設の整備」を掲げ、「リニューアルされた徳山駅とのアクセス度を高めるためにも、新南陽の駅舎のバリアフリー化やトイレの美化、駐輪場の拡充といった駅関連設備の整備について特段の配慮」を求めている。
 佐伯哲治会頭は徳山駅のサテライト駅としての新南陽駅整備の必要性を説き、徳山商工会議所とも連携して新南陽駅の整備促進を訴え、「ようやく市に取り上げていただけるようになってきた」と前向きの検討を期待し、出入り口やホームのバリアフリー化、トイレの整備から手掛けてほしいと話している。
 これに対し、市の立地適正化計画は計画期間が20年間の長期計画で、計画に盛り込まれた施設整備などの具体化は担当課に委ねられている。地域公共交通網形成計画は都市政策課が担当しているが、庁内で検討しながらJR西日本と協議をしている段階という。
 一方で、市消防本部の西消防署の改築は来年度から現在の庁舎の解体に入る。これに伴い、新南陽総合支所は8月ごろに古市のイオンタウン周南内の仮庁舎に移転する計画。同総合支所のあり方については同総合支所地域政策課が担当、検討が進められている。
 新南陽駅の整備は徳山駅周辺を訪れる人を増やし、今回の整備の効果をより大きくするためにも必要であり、段差やトイレの現状を見れば、緊急の課題であることがわかる。JRへの働きかけと同時に乗降客数がバリアフリー化の基準に達しないのであれば、3,000人に近づくよう市を挙げての取り組みが求められる。
 徳山駅周辺整備では、市は中心市街地整備部を特設した。新南陽地区の整備も副都心としての位置づけからは縦割りではなく、副都心整備部といった部署を特設、一元化し、総合支所のあり方や商工振興も含めて取り組む積極的な姿勢が求められそうだ。