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「健幸都市しゅうなん」

徳山大学「健幸(ウェルネス)都市しゅうなん」の拠点へ
文部科学省の研究ブランディング事業に

 周南市の徳山大学(岡野啓介学長)の「健幸(ウェルネス)都市しゅうなん」構築に向けた研究・活動拠点の創設が文部科学省の私立大学研究ブランディング事業に採択された。事業の期間は2017年度から5年間で、教職員が一体となって地域と連携した生涯スポーツの実践などで健康で豊かな生活、介護が必要な住民には“充実した介護支援”の実現に向けた研究拠点を学内に構築する。

岡野学長

岡野学長


 研究ブランディング事業は全国で188の大学が応募し、60大学が採択された。各大学には5年間、年2,500万円が助成され、初年度はこれとは別に準備のための補助もある。
 学長のリーダーシップで取り組む必要があるため、徳山大学では事業のスタートに合わせて岡野学長(68)を本部長とする「ブランディング推進本部」と学長がセンター長の「生涯スポーツと福祉情報研究センター」をすでに設置している。
 同大学は経済学部と福祉情報学部があり、経済学部ビジネス戦略学科にはスポーツマネジメントコースがある。学生からはオリンピック選手を輩出、全国レベルで活躍する学生も多く、健康運動指導士養成校の認可も受けている。また福祉情報学部は「福祉情報」の名称を冠する全国で唯一の学部で、ICT(情報通信技術)を活用した福祉サービスの効率化、高質化に向けた研究をしている。
 事業では両学部の特質を生かし①幼児・児童・生徒対象の「健康と生涯スポーツ」②中高齢者対象の「介護予防と生涯スポーツ」③「介護支援の充実と福祉情報」④「健幸度の評価」の4つの研究に取り組む。
 「健康と生涯スポーツ」では、健康寿命の伸長を目指し、市教委などと連携して幼稚園や保育園児の体力運動能力を測定、幼児教育現場でのスポーツ指導のマニュアルを開発する。児童・生徒を対象にした体力向上プログラムも開発、モデル校で実施する。
 「介護予防とスポーツ」では市民向けに多彩な講座がある同大学エクステンションセンターと協働し、中高齢者の体力を測定、分析して介護予防プログラムの開発、提供、効果の検証と、中高齢者スポーツ指導者を育成するための基礎講座の開発や講座実施などを計画している。
 「介護支援の充実と福祉情報」の研究は、市社会福祉協議会とともに、介護が必要になった人への日常生活支援の体制を構築するもの。
 企業と提携して最先端のICTを活用した福祉現場でのコミュニケーションの促進、介護の記録情報の標準化やイラストなどにするピクトグラム化と、これを基盤として構築される福祉ネットワークを介した介護支援の効率化、外国人などを含む介護専門職員の育成にも取り組む。
 岡野学長は「福祉、経済学を総動員して大学が地域に貢献できるようにし、地域から認められ、自立できるようにしたい」とこれまでの活動も生かした地域との連携に期待している。