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「気持ちと技術の両輪で」

楠会長が創業時からのソーダ事業語る
㈱トクヤマ徳山製造所で100周年講演
 周南市の総合化学メーカー、㈱トクヤマ(横田浩社長)は16日で創業100周年を迎え、この日、御影町の徳山製造所(安達秀樹所長)本事務所でソーダ事業100周年記念講演を開き、横田社長やソーダ事業に携わる従業員など約80人を前に、楠正夫会長(70)が「ソーダ灰事業100年に思う」の演題で話した。

講演する楠会長

講演する楠会長

 同社は1918年2月16日、当時輸入品に依存していたソーダ灰(炭酸ナトリウム)の国産化を目指して「日本曹達工業」として徳山町(現周南市)で設立され、周南コンビナートの中核を担ってきた。社名は「徳山曹達」を経て、94年に現在の名称になった。
 無機関連事業、石油化学関連事業、スペシャリティ・加工型事業などさまざまに事業を拡大してきたが、ガラスや石けんなどに使われるソーダ灰の製造は他社が撤退する中でも続け、現在は唯一の国産メーカーとなっている。
 楠会長は大阪出身で、ソーダ灰事業にも長く携わっており、講演では創業から10数年を経て黒字化したことや敗戦、オイルショックの影響、業績低迷から内部撤退論があったことなども話した。
 取材に楠会長は「順調な時ばかりじゃなかった。化学業界で創業の仕事が続いているところはあまりなく、大変うれしく思う。関係者や地域の皆さんにも感謝したい」と述べたうえで「気持ちと技術の深さ、広さの両輪があってこそ100年もったと思う。今後も伝統事業、新事業合わせて国際競争力を磨き、マザー工場の徳山製造所から世界に発信していきたい」と話していた。