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郵便集配業務 “1市1局”化進む

【金曜記者レポート】
新南陽局、岩田局が廃止
住民への周知は不十分?

 日本郵便は集配郵便局の “1市1局”化を進め、周南地域でも2月12日から周南市の新南陽郵便局の集配業務が徳山局に統合され、3月12日からは光市の岩田局の集配が光局に統合された。宅配業者によるメール便の扱いや通信手段のIT化などによる郵便物の減少が背景にあり、合理化は避けられない面もあるが、関係住民に十分に周知されているとは言い難く、郵便業務の身近さが薄れることも懸念される。(山上達也)

集配局は14局から5局に

 集配郵便局は区域を決めて郵便物の配達や収集を受け持つ局で、2007年の郵政民営化前までは周南市に徳山、新南陽、須々万、中須、須金、向道、鹿野、戸田、高瀬、熊毛▽光市に光、岩田▽下松市に下松、米川の計14の集配局があった。
 しかし民営化後は中須、須金は須々万に▽向道は鹿野に▽戸田、高瀬は新南陽に▽米川は下松に▽熊毛は徳山に集配業務を統合。しかし飛び地の熊毛は住民からの苦情が多く、関係者の尽力で2016年に集配業務を再開した。
 さらに昨年2月からは山口県内で差し出されるすべての郵便物は山口市深溝に新設した山口局に集約して「山口」の消印を押す方式を導入した。

「文書、見たことない」

 今回、新南陽局と岩田局の集配業務の中止に日本郵便中国支社は「両局とも統合先の局との距離が近く、統合先の局の事務スペースに余裕があり、集約してもサービス水準を維持できることから業務の効率化を勘案した」と説明。しかし管内住民へのPRは不十分だったようだ。
 同社は新南陽局関係は昨年11月と元日に、岩田局関係も2、3月に説明文書を管内の全戸に配布し、ポストにも同様の掲示をしたという。しかし管内の複数の企業や自治会長、市議に聞き取りをしても「そんな文書は見たことがない」と口をそろえる。
 文書はA4判だが、読み込まないと新南陽局や岩田局の集配業務廃止がわからない。全戸配布したとしても、気づかない人も多かったと見られる。

郵便サービス維持が究極のメリット

 集配業務の統合に同社は「将来的な郵便サービスの維持が究極のメリット」とし、貯金や保険の外務サービスは続ける。
 一方で住民は不在時の書留など郵便物を再配達ではなく局で受け取ろうとすると、統合先の徳山局や光局に出向かなければならない。営業時間外の窓口は廃止されているため、郵便窓口業務は平日の午前9時から午後7時までに限られる。
 一方、仕事とはいえ配達する職員の負担は大きい。徳山局から約20キロも離れた戸田や湯野、和田地区までバイクで往復している。
 ただ、日本郵便も個別の事情を理解しているのか、1市1局とはいえ、地理的な事情から須々万や鹿野、熊毛の集配業務の統合は浮上していない。

180615

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