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子ども減少で役割終える

下松市の妹背、久保幼稚園
2020年で廃園

 下松市の学校法人妹背学園(井川成正理事長)は久保地区で経営する東陽の妹背幼稚園(奥本剛直園長、30人)と河内の久保幼稚園(同、32人)を2020年3月末で廃園することを決めた。廃園後は同法人も解散する。久保地区の子どもの減少が顕著であることや、子育て世代の多くは共働きで、幼稚園の需要が減り、将来的な経営が見通せないのが大きな理由という。(山上達也)

久保幼稚園

久保幼稚園

妹背幼稚園

妹背幼稚園

 妹背幼稚園は1954年に岩徳線の周防久保駅前に開園。82年に井川さんが理事長に就任して経営を引き継ぎ、85年に東陽に現在の園舎を建てた。
 同法人は89年に笠戸島幼稚園、92年には久保幼稚園の経営も引き継いで3園を経営。ピーク時は妹背幼に240人、久保幼に110人、笠戸島幼に35人の園児がいた。笠戸島は園児の減少で2013年に閉園した。
 同市は人口増が続き、特に子育て世帯の流入が見られるが、久保地区は子どもが減少し、その速度も早まってきた。また幼稚園の民営化や企業主導型の保育施設、市内にはまだないが認定こども園など新しいサービスの展開も始まって、地域に関係なく利用する人も増えた。
 両園の廃園を決めたのは2月。4月に両園で保護者説明会を開き、年少児には年中児修了までの転園を要請し、その際には支度金を支払う方針も説明した。
 保護者からは「園を存続させる努力はしたのか」「2月に決定したのに年度内になぜ発表しなかったのか」などの声が出た。
 これに井川理事長は「多様な検討をしてきたが、結論に至る前に子どもの減少の方が早まり、結論をこれ以上先送りできなくなった」「年度内の発表は入園を間近に控えて唐突で、保護者や園児へのご迷惑が大きく、卒園式などとも重なるため、この時期の発表になった」と答えた。
 井川理事長は「久保地区の就学前の幼児教育対策を、待機児童解消対策と合わせた検討が進むように行政にお願いしたい」と話し、地元の東陽連合自治会の林孝昭会長も「妹背学園には幼児教育だけでなく地域づくりに多大な貢献をいただいた。廃園は残念だが、市にも働きかけて久保地区の幼児教育の灯を消さないようにしたい」と話している。

【きょうの紙面】
⑵市民110人で地域で支え合うためのフォーラム
⑶人は原田志保さん
⑷SGグランドチャンピオン始まる
⑸徳山L.C.が新駅ビルなどに壁掛け時計

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