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ペットボトルの行方

【金曜記者レポート】
周南3市が回収のペットボトルは国内の再生業者に

 世界各国から大量の廃棄物を輸入してリサイクルしてきた中国が廃プラスチックなど資源ごみの輸入を昨年12月から禁止し、世界で波紋が広がっている。そんな中、日本国内で市町村が家庭から回収しているペットボトルがどう処理されているのか、周南、下松、光市の現状を調べた。(延安弘行)

日本容器包装リサイクル協会通じて
 PETボトルリサイクル推進協議会のホームページによると、ペットボトルの出荷本数は2004年度は148億本だったが、16年度は227億本と1.54倍に増加、国民1人当たり約200本にもなる。
 日本の2016年度のペットボトルのリサイクル率は83.9%。50万トンをリサイクルしているが、そのうち22万1,000トンが海外、27万9,000トンが国内で再資源化されている。
 ペットボトルの家庭からの回収は3市とも月2回。周南市は独自に、下松、光市は両市で構成している周南東部環境施設組合がいずれも日本容器包装リサイクル協会を通じて民間のリサイクル業者に引き渡している。
 業者はこのペットボトルを粉砕して繊維やシート、ボトルなどの原料に再利用する。
 ただ、周南市、周南東部環境施設組合とも作業は業者に引き渡すまでで、リサイクル業者がペットボトルから実際にどんな製品を作っているかまでは把握していない。
 業者への引き渡しは有償で、金額は同協会がリサイクル業者の競争入札で決める。この収入から有償分供出金、合理化で処理費が想定より少なくてすんだ分から合理化供出金が市町村などに支払われる。

圧縮して保管されているペットボトル=周南市

圧縮して保管されているペットボトル=周南市

周南市は年間300トン前後
 周南市のペットボトルの回収量は11年が355トン、12年が350トン、13年が351トン、14年が303トン、15年が270トン、16年が301トン。減少傾向にあり、市リサイクル推進課ではスーパーマーケットなどでの回収が進んでいることや、人口減少のためではないかとみている。
 回収は、以前はラベルが付いたままでもよかったが、昨年からは、はがして回収に出すように呼びかけている。回収したペットボトルは臨海町の市リサイクルプラザ・ペガサスに集められ、まず人が手で選別し、中身が残っていたり、汚れがあるもの、ペットボトル以外の容器などを取り除く。
 そのあとは圧縮して1個が20キロほどになるよう梱包し、倉庫で保管する。この塊がトラック1台分、420個になるとリサイクル業者に渡し、月3~5回はトラックが取りに来ている。
 昨年度、同市が受け取った有償分供出金は1,393万2,214円、合理化供出金は973万789円になる。

光、下松市は合計240トン前後
 周南東部環境施設組合が処理するペットボトルは、下松市が15年度130トン、16年度134トン、17年度134トン、光市が15年度107トン、16年度104トン、17年度108トン。
 両市は以前からラベルなどをはがした状態で回収しており、光市岩田のリサイクルセンター「えこぱーく」に集められ、ペットボトルは、人の手で異物や袋、汚れたペットボトルなどを取り除いて約17キロずつに梱包。一定量になると業者が引き取りにくる。有償分の供出金約900万円、合理化供出金約670万円を受け取っている。
 日本容器包装リサイクル協会は汚れがないか、梱包が荷崩れを起こしたり、逆に解体できないほど固かったりしていないかなどを基準に回収したペットボトルをA、B、Dの3ランクに分けているが、周南市、周南東部環境施設組合ともAランク。現時点でペットボトル回収については大きな問題は発生していないという。

【きょうの紙面】
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