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手づくり捕獲器で成果

周南市扇町でスズメバチ駆除
周辺自治会にも呼びかけ

 周南市の秋月地区の扇町県住周辺で5、6月、刺されると死亡するケースもあるスズメバチの巣づくりを防ぐため、ペットボトルを使った手づくりの捕獲器による“スズメバチ捕獲大作戦”が展開され、成果を上げている。扇町県営住宅自治会の仲村博之会長(64)は広範囲で同時に取り組むと効果が大きいことから周辺の自治会や病院にも協力を呼び掛けている。

 仲村さんによると、スズメバチは4月から5月にかけて女王バチが巣の場所を見つけ、5月から8月ごろまで女王バチと働きバチで巣づくりや幼虫の世話をし、8月から10月ごろまで働きバチが増えて巣も大きくなる。その後、11、12月にかけて大半のハチは死に絶えるが、一部が越冬して翌年活動する。

樹木に取り付けられた捕獲器

樹木に取り付けられた捕獲器

仲村さん

仲村さん

捕獲器を作る講習会

捕獲器を作る講習会

 昨年、扇町周辺では県営住宅で1個、市営住宅で2個、秋月小、秋月中で各1個の巣が見つかり、草刈りの作業員が刺されたり、「部屋の中に入ってきた」「ベランダに飛んできた」などの声が町内全域から寄せられた。
 日本では多くをスズメバチが占めるハチの刺傷が原因で死亡する人は年間20人前後で、スズメバチは人を除いた動物の中で、人間を死に至らしめる動物の第1位。
 このため、同自治会では巣づくりが本格化する前に巣を1個駆除したのと同じ効果となる女王バチを捕獲してしまおうと、周南緑地公園の公園愛護会の「みどりの会11」の協力で4月29日に捕獲器づくりの講習会を開き、25人が参加して30個を作った。
 これを昨年、スズメバチの巣があった場所などに置いたところ、2カ月で170匹のスズメバチを捕獲した。そのほか、作りかけの巣も見つかったが、中のハチは死んでいて、女王バチが捕獲されたため完成させられなかったと見られている。
 この捕獲器は2リットル入りの空のペットボトルの上部にカッターナイフなどで縦2センチ、横3センチの穴を2カ所開け、誘引剤として焼酎と100%のオレンジジュースを100ミリリットルほどずつ入れたもの。これを子どもたちが触れることのないよう、樹木の高さ2、3メートルの位置に吊るす。
 全国的に普及している捕獲方法だが、周辺も含めて広い範囲で一斉に取り組むと効果が大きい。扇町の場合は、近くの周南緑地公園が越冬地になっている可能性が高いため、周辺の岐山地区や遠石地区などにも捕獲への参加を呼びかけている。すでに、来シーズンの取り組みを決めた地区もある。
 今年の巣は作られ始めているが、今からでも設置することでハチの数を減らす効果があるという。
 問い合わせは仲村さん(0834-29-1192)へ。

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