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防犯カメラは下松市だけ

光、周南市も防犯灯は推進
「画像」と「明るさ」で犯罪抑止

 全国で痛ましい事件が起きるたびに防犯カメラの存在が注目されている。犯罪の解決につながるケースもあり、周南地域でも子どもの見守りをはじめその役割に期待が大きい。しかし、3市のうち市として防犯カメラの設置を進めているのは下松市だけ。一方で防犯灯はLED(発光ダイオード)化が進み、光市では100%を達成して「明るさ」による防犯を図っている。(山上達也)

容疑者逮捕につながる場合も

 防犯カメラは街頭や室内に常設され、通常は動画撮影だけの機能だが、録音装置を備えているものもある。3市とも警察が設置したものはなく、街頭にあるものは各市・地区の防犯対策協議会が市の助成金で設置したものだ。
 このほかに店舗や企業、駐車場、民家、農場など民間が設置した防犯カメラも多いが、設置に届け出などの必要はないため、設置数はわからない。
 しかし事件が起きれば、正確で迅速な犯罪捜査に貢献するのも防犯カメラ。各署とも事件が起きると付近の防犯カメラの所有者に画像の提供を要請する。
 実際に下松市内では追跡中の容疑者と見られる人物が電柱にもたれかかる姿が防犯カメラで撮影され、その電柱から採取した指紋で容疑者の逮捕に至ったケースもある。

下松市は増設続け38台

 下松市は2012年度に防犯カメラ3台を取りつけて以来、14年度にさらに3台、15年度に14台、16年度に13台を設置してきた。これは井川成正前市長の方針で、16年に国井市長が就任した後も引き継がれている。今年度も5台を増設して合計38台になる。

180727h

下松市の防犯カメラ=西豊井の下松小前

下松市の防犯カメラ=西豊井の下松小前

 防犯カメラは学校周辺や通学路、駅前、大型店周辺など子どもや人の集まりやすい場所にある防犯灯に取りつけている。大半の機種は半円形の最新型で、1台約40万円。録画内容は市防対協事務局の市生活安全課にインターネット回線で自動送信される。
 防犯カメラを取りつけた防犯灯の柱には「防犯カメラ録画中」の看板を取り付けている。市生活安全課の大木則英課長は「防犯カメラを強調することで防犯効果が狙えるし、事件発生時には警察に速やかに画像を提供することで初動捜査に貢献できる」と効果を期待する。
 光市と周南市の防犯カメラは駅前などにあるだけで、積極的な取り組みはない。
 防犯カメラには「監視社会を助長する」という批判もあるが、凶悪事件などの犯罪抑止というメリットは大きく、凶悪事件が起きたとしても、早期解決が期待できる。
 一方、防犯灯の設置は3市とも進めているが、中でも光市は昨年2月末までにすべての防犯灯をLEDにして維持費の削減を狙っている。周南市も自治会の申請に応じる形で市防対協を通じて設置費の全額を助成している。
 安心で安全な社会へ何が必要なのか行政の姿勢が問われている。

【きょうの紙面】
⑵周南市災害ボランティアセンター閉鎖へ
⑶産業観光ツアー親子教室スタート
⑷周防清和会の朝がゆ茶会に300人
⑸熱中症疑いの救急搬送急増

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