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スプレー缶爆発事故で再確認

[金曜記者レポート]
周南、下松、光市
使い切り、穴開けの従来ルールを維持

 札幌市の不動産店でスプレー缶が爆発し、50人以上がけがをした事故を受け、周南、下松、光市は家庭用使用ずみスプレー缶をごみに出す際の基準について、中身を使い切って缶に穴を開けて出す従来のルールを維持し、引き続き市民に協力を求めることを確認した。事故の影響で穴開けを不安がる市民もいることから、安全性確保の広報に努める。(井藤進吾)

回収されたスプレー缶を確認する職員=光市のえこぱーくで

回収されたスプレー缶を確認する職員=光市のえこぱーくで

181221h

 「穴開けが怖い」「穴開けを控えるよう促すテレビの情報番組を見たが、開けなくても構わないのか」。
 札幌市の事故後、3市のごみ収集担当課に市民からの問い合わせの電話が複数件寄せられた。
 担当課はその都度、中身を使い切って缶に穴を開けてからごみ集積所に出す従来のルールを説明。その上で「役所に持ち込んでくれれば処理する」と穴を開けることに不安を抱く市民に配慮している。
 3市はいずれも使い切りと穴開けを市民に義務付けている。ルール違反が見つかれば、ごみ袋に違反シールを張って集積所に置き去りにして回収はしない。
 札幌市の事故は「密閉の室内で120本の缶を一気に噴射させた特殊な事例」(周南市リサイクル推進課)と位置付け、現時点では従来の排出基準を見直す考えはないとしている。
 スプレー缶には可燃性ガスが入り、爆発すれば収集車と処理施設の破損を招くとして、全国でも多くの市町村が使い切りと穴開けをルール化している。
 横浜市は中身の使い切りは求めているが、穴開けは「危険性がある」(資源循環局業務課)として義務付けていない。同市はスプレー缶単独で収集しているのに対し、周南市は処理困難物、下松、光市はほかの金属ごみとひとまとめに回収しており、下松市環境推進課は「同列に見ることはできない」と話す。
 札幌市の事故を受け、下松市は市のホームページとツイッターで、使い切りと穴開けの徹底を改めて呼び掛けた。「中身が残り、開けられないものは市役所窓口で引き取ります」と穴開けをためらう市民にも対応する。周南市も広報の準備を始めた。
 市民への穴開けの義務付けは「収集車と処理施設を守るために市民を危険にさらす」との指摘もあり、3市は市民の理解を得られるよう、「噴射と穴開けは屋外ですること」(光市環境事業課)と安全性確保の情報発信を図っていく。

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