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両陣営とも“手応え”

[周南市長選・21日投開票]
藤井候補「7日間、死にもの狂い」
木村候補「支持は右肩上がりに」
両陣営とも“手応え”

P=握手する藤井候補/握手する木村候補

 任期満了に伴う周南市長選は県議を4期務めた新人、藤井律子候補(65)と3期目を目指す現職、木村健一郎候補(66)が支持拡大へ懸命。藤井陣営が「県議選にはなかった反応の良さ」と勢いづけば、木村陣営も「前回以上の手ごたえ。支持拡大は右肩上がり」と両者、一歩も譲らぬまま最終盤に突入しようとしている。(延安弘行)=文中敬称略、届け出順

3万票めぐり攻防

 同市の有権者数は13日現在、12万1,039人。そのうち男性が5万7,955人、女性が6万3,084人。投票率は前々回が49.01%、前回が49.78%で、今回も50%前後であれば当選には3万票を超えなければならない。
 前回、前々回の市長選はいずれも木村と現在は市議の島津幸男との一騎打ち。木村は前々回3万6,238票で約1万3千票差、前回は3万6,860票で約1万5千票差と圧勝した。
 今回の相手は定数5の県議選周南市区でトップ当選を続けてきた藤井。一方、木村は「しゅうニャン市」プロジェクトへの批判や昨年7月の豪雨災害への対応、11月の入札情報漏えいによる市職員と相手業者の逮捕と逆風が吹く中での選挙。藤井か、木村か、当選ラインの3万票に到達するのはどちらなのか、それとも激戦が投票率を押し上げて当選ラインが高くなるのか注目される。

握手する藤井候補

握手する藤井候補

握手する木村候補

握手する木村候補

市議も両陣営に分かれて

 藤井の出馬表明は1月下旬と早くはなかったが、強固な後援会組織を持つだけに木村陣営にとっては脅威。各地区ごとに開いた集会の参加者数でも、各地区で木村が開いた市政報告会を上回る地区もある勢いだった。
 しかし、その後、木村陣営が盛り返したという見方が広がり、14日の出陣式はともに陣営の発表で1,500人を集めた。
 「しゅうニャン市」廃止、官製談合根絶、市民の声を市政にと訴える藤井に対し、木村は「具体的」な政策が示せるかどうかが争点とし、これまでの徳山駅前図書館、市役所本庁舎建設などの実績と取り組もうとしている事業を訴えて対抗する。
 藤井は島津を含めた周南市議8人の支援を受け、市陸上競技場前で開いた出陣式はこれらの市議のほか公明党の市議も同党の上岡康彦県議の代理として出席、登壇した。
 藤井は開始30分前に来場して支持者と握手して回り、出陣式のマイクを握ると「7日間、死にもの狂いで戦う」と決意を述べた。
 木村の出陣式は周陽公園で開き、河村敏夫、新造健次郎県議と15人の市議、推薦している労組の連合、経済団体の幹部が紹介され、地域活動、まちづくりのリーダー、労働組合員など幅広い顔ぶれ。陣営は「バランスがよい構成」で人数も前回より大幅に増えたと表情は明るい。

最終盤は決起大会が軸に

 告示後は両陣営とも各地区を遊説しながら街頭演説や個人演説会を繰り返し、藤井陣営は19日、木村陣営は18日に市文化会館大ホールで決起大会を開く。
 藤井陣営は支援する市議の数は少ないが、市議のOBの支援者が多く、地域ごとの後援会組織とともに運動を支えている。木村市政に不満を持つ人の多い熊毛地区や鹿野地区、新南陽地区の福川、もともとの藤井の地盤である櫛浜や久米、出身地の須金など徳山地区北部を固め、人口の多い周南団地や中心市街地への浸透を目指している。
 一方、木村陣営は支援している市議などがフル回転し、連合も出陣式や決起大会への参加を傘下の労組を通じて呼びかけている。自民党も県連の推薦こそ決まっていないが、市内の徳山、新南陽、鹿野、熊毛支部のうち熊毛を除く3支部が推薦を表明するなどしている。
 この結果、熊毛地区など一部を除いては周辺部も含めて市内全域に支持を広げ、地元でもある中心市街地や周南団地に深く浸透する。工場前で朝立ちもして大手企業の社員にも訴えている。
 両陣営とも相手陣営と同時に棄権との戦いも強いられている。有権者の半数前後が投票しない現状の中で支持者に「自分ぐらい投票しなくても勝てる」と思われることが最も怖いと言う。
 終盤では決起大会を軸に票固めを図る。両陣営とも国会議員などの来演予定はなく、地元スタッフで盛り上げる。県議選を勝ち抜いてきた後援会組織を持ち、「公平・公正・クリーン」を掲げる藤井か、幅広い支援者、支援団体に期待、「挑戦は続く」と事業の継続を訴える木村か、最終盤になっても予断を許さない状態が続いている。

【きょうの紙面】
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(3)光市のしまた川苑が働き方改革実践
(4)石船温泉さくらまつりに3千人
(5)S.I.新南陽がチャリティーダンパ

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