ヘッドラインニュース

目覚ましい成果・徳山商工高

バレーボール女子は29連覇の誠英に勝利
バスケットボール女子は4連覇
ハンドボール男子も準優勝

 周南市の徳山商工高(岩本武久校長、592人)が9日まで開かれていた県高校総体で、8日にバレーボール女子で29連覇していた誠英を破って優勝、9日にバスケットボール女子で4連覇して全国総体(インターハイ)出場を決めた。ハンドボール男子も1、2年中心のチームで準優勝する活躍を見せた。選手たちは「応援が力になった」と話し、相手校を上回る声援が選手たちを奮いたたせた。7、8月に開かれる全国高校総体(インターハイ)へ、期待が高まっている。(延安弘行)

地元中心の県立高

 同校は徳山商業学校、徳山実業実践学校を基盤に1949年に徳山商工高になったが67年に徳山商高と徳山工高に分離し、2006年4月に再び統合して徳山商工高になった。商業系2学科、工業系3学科。地元で活躍している卒業生も多い。
 しかしスポーツ施設に関しては恵まれているとはいえず体育館は1カ所。これをバスケットボール部男女、ハンドボール部男女、バドミントン部男女、バレーボール部女子の7部が交替で使っている。県立高校で寮もないため活躍している部もほとんどの選手の出身中学は通学が可能な範囲が中心になっている。
 今年の全国総体は7月24日から8月20日まで「感動は無限大南部九州総体2019」として鹿児島、熊本、宮崎、沖縄県とヨットは和歌山県で開かれる。

「一球に感謝をこめて」 バレーボール部女子

バレーボール女子

 バレーボール部部員は3年が9人、2年が11人、1年が9人。2013年以後は常にベスト4に入るチームだったが、ついに県大会優勝、全国出場を果たした。決勝戦の相手、誠英は三田尻女子高時代から全国大会の常連で有望選手が集まっている強豪校。この壁を崩した。
 県総体は2回戦から登場して栁井学園、厚狭、長門を破って準決勝戦に進出。山口県鴻城との対戦では第1セットの大接戦を27―25で取り、第2セットは25―19で連取、決勝に進んだ。決勝の第1セットは25―15、第2セットは接戦となったが25―23で2セットを連取した。
 大中重信監督(42)が着任した09年当時、1年2カ月後にはバレーボール部は男女とも廃止が決まり、新入部員の募集も認められない状態だった。そこから週1回、奉仕作業をするなどして周囲に熱意を伝えた。男子バレーボール部はこの時、廃部になったが女子だけは撤回させた。
 横断幕に書かれた「この一球に感謝をこめて」の言葉にはここまで支えてくれた人たちへの気持ちがこもる。大中監督はバレーボールは「思いやりと感謝のスポーツ」と話す。
 全国的にも知られた強豪、名門校への挑戦となった決勝戦。一緒に練習試合してきた公立高の選手が応援する姿もあった。今回の勝利に「ほかの競技の選手も希望を持ってくれるのでは」と話す。
 河本弥咲希主将(18)は「すごくうれしい。今まで味わったことのないうれしさ。やってきてよかった」と話し、インターハイに向けては「県代表としての自覚を持ち、相手をリズムにのせない、自分たちのバレーをして一つでも多く勝ちたい」と話している。
 女子バレーボール競技は7月24日から28日まで宮崎県都城市、小林市で開かれる。
 県総体の選手は次の通り。
 江川有香、本谷由美、久野巴、河本弥咲希、堀田ちひろ、笠野奈都、水城あかり(3年)青木琴音、岡村日菜乃、岡野由奈、田部佐衣、田中瑠花(2年)市原葵、中村愛海、友森寧々(1年)

プレッシャーに負けず バスケットボール部女子

バスケットボール女子

 バスケットボール部女子はマネジャー2人を合わせて部員は25人。中村浩正監督(54)は着任して8年目。
 県総体では初戦となった2回戦は宇部に119―62、3回戦は下関西に109対36、4回戦は下松に84―58、準決勝は光に92―57と大差で勝利。連破のプレッシャーがかかる決勝は慶進と対戦。69―61で接戦を制した。
 今回が5回目の出場になるが、過去4回とも勝利をつかむことができていないため、目標はまず1勝してベスト8に入ること。
 藤井きらり主将(17)は「プレッシャーはあったが、勝ちたいと言いう気持ちが強かったので勝てた」と話し、周囲の応援にも「めっちゃいろんなところで声を掛けられ、応援も相手より多かった」と話す。
 中村監督も「OGや地域の人の応援が力になる。応援には結果で恩返しするしかない」と話している。全国総体のバスケットボール競技は男女とも7月27日から8月2日まで鹿児島県鹿児島市、薩摩川内市などで開かれる。
 県総体の選手は次の通り。
 広政桃菜、原口萌香、三浦ゆあん、加藤瀬奈、渡辺真桜、藤井きらり、岩木梨央、藤島美香、池永琉華(3年)山本佳奈、幕凪沙(2年)矢原百華、上川紫乃、尾坂咲歩、品川七海(1年)

「応援されるチームに」 ハンドボール部男子

ハンドボール男子

 ハンドボール部はマネジャー3人を含めて27人だが、選手のうち1年が11人、2年が9人、3年が1人。現在は1、2年の新チームで活動している。藤本靖雄監督(35)は4年目。県総体での準優勝は初めてだが、1年生で国体代表に選出されている選手もおり「将来のあるチーム」という。
 練習のメニューもスケジュールも選手が考えるなど選手が主導、人間性を重視していることが理解され、有望な選手が集まるようになった。トレーナーに依頼して身体のケアもするし、メンタルトレーニングも取り入れている。
 チームの目標は「全国制覇」と、応援されるチームになること、ハンドボールを楽しむことの3つ。地域に応援されるチームになるため、学校周辺の清掃などのボランティア活動にも取り組む。
 今回は岩国工に敗れたが、新チームの福島悠大主将(17)は「みんな真面目で一つのことに集中して取り組むことができる」と自信を見せている。
 県総体出場メンバーは次の通り。
 梅舎悠太、坂本響、成松和哉、藤井日向(3年)赤尾隼人、柳絢平、伊藤遊、坪井彪流、山平祐之介、大野達彦(2年)姉ケ山怜、河村修太、竹下晴日、保科龍之介、上野諒太、首藤颯汰(1年) 

【きょうの紙面】
(3)周南市役所に新庁舎完成記念モザイクアート
(4)鹿野、三丘小で台湾へ贈る熱気球ランタン
(5)新南陽高で大学などの教員が模擬授業
(6)光市作家展はちぎり絵、陶芸作品

▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html