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英国鉄道デザインで恩賜発明賞

日立の園さんら・発明協会から受賞
安全性や滑らかな流線形など評価

 下松市の日立製作所笠戸事業所(川畑淳一事業所長)が英国向けに製造、出荷している高速鉄道車両“Class800”のデザインで、同社と開発担当者の社員2人に発明協会(野間口保会長)から恩賜発明賞が贈られた。25日には受賞者の1人の笠戸事業所車両プロジェクト設計部の園真(その・まこと)主任技師(37)らが市役所を訪れて国井市長に受賞を報告した。

賞状とメダルを持つ園さん(左)と国井市長

 恩賜発明賞は同協会の全国発明表彰のうち最も優秀と認められるものに贈られる。デザインでの受賞は100年前の1919年に全国発明表彰が始まって以来、初めてという。
 Class800は866両を受注して同事業所で生産中。下松第2ふ頭から大型船に積み込んで英国に向けて出荷しているが、7月14日の「道路を走る高速鉄道車両見学プロジェクト」で披露する車両が最後になる。
 時速200kmで営業走行し、電化区間は電車として走るほか、非電化区間ではディーゼルエンジンに切り替えて走行できるハイブリッド性が特徴。イエローやグリーン、ブルーなど5パターンのカラーリングがある。
 受賞は衝突に対する安全性や運転席からの視界が良好な上、生産性やメンテナンス性の高さ、先頭車両を中心に流線形の滑らかで一体感のあるフォルムを持つ優れたデザインが評価されたもの。賞状は同社の東原敏昭社長(64)と、園さん、もう一人の受賞者の同社本社の研究開発グループの高田(こうだ)裕一郎主任デザイナー(43)に贈られた。
 園さんは大阪市出身で、大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻修了。2007年に日立に入社以来、笠戸事業所で生産する鉄道車両のデザインなどの設計に携わってきた。
 発明協会総裁の常陸宮正仁親王の名前による賞状とメダルを市長らに披露した園さんは「子どものころから乗り物が好きでこの職を選んだが、受賞はこのプロジェクトに携わってきた多くの人たちの集大成。これからもよりよい鉄道車両の製造に尽くしたい」とうれしそう。
 市長は「受賞で7月14日の見学プロジェクトに素晴らしい箔をつけていただいた。市民の誇りであり、全国に誇れる賞。これからも頑張ってください」と激励していた。

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