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「企業成長で地元けん引」

東ソー山本社長、㈱トクヤマ横田社長 周南市で記者会見

 東ソーの山本寿宣社長(64)と㈱トクヤマの横田浩社長(57)がそれぞれ、周南市の東ソー南陽事業所、トクヤマ徳山製造所で記者会見した。両社とも業績好調で「企業をさらに成長させ、地元経済をけん引したい」と語った。主な発言内容を一問一答形式で紹介する。

東ソー 山本寿宣社長(64)  やまもと・としのり

1955年周南市生まれ。徳山高、神戸大卒。
79年東洋曹達工業(現東ソー)入社。常務を経て2016年から現職。

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㈱トクヤマ 横田浩社長(57) よこた・ひろし

1961年北海道生まれ。北大卒。85年徳山曹達(現トクヤマ)入社。
執行役員特殊品部門長を経て2015年から現職。

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――業績評価と今後の見通しは。

 東ソー山本社長 2019年3月期決算は売上高8615億円、営業利益1057億円と中期経営計画の目標を達成しました。今期に始まる次の中期経営計画では売上高8900億円、営業利益1100億円を目指します。
 トクヤマ横田社長 売上高は(過去最高の)3246億円、営業利益は352億円でした。今期はICT(情報通信技術)、ヘルスケアなどの成長分野を軸に売上高3430億円、営業利益390億円(の増収増益)を見込んでいます。

 山本社長「バイオマス発電でCO2削減」

――産業界は厳しい水準でCO2の削減を迫られています。

 山本社長 バイオマス発電など発電設備に最新技術を導入し、省エネ、CO2削減を図ります。セメントプラントにも廃棄物受け入れ設備を増設したり、CO2濃縮、精製技術の開発の検討も本格化させたりします。
 横田社長 徳山製造所の熱効率の向上、バイオマス発電の設備強化などで30年の排出量を13年より15%減らします。バイオマス発電の燃料は将来的に県内の間伐材、竹の使用も考えています。

――東ソーは南陽事業所、トクヤマは徳山製造所の各生産拠点を成長戦略にどう組み込みますか。

 山本社長 南陽事業所はマザー工場です。次期経営計画に掲げる1400億円の設備投資のうち半分を南陽事業所に集中的に投じます。
 横田社長 徳山製造所で半導体製造プロセスで使われる現像液、放熱材の生産能力を上げる設備の運転を20年4月に開始します。

横田社長「親会社で採用、子会社に配属」

――人手不足が深刻化しています。両社とも地元大手の強みがあって安定して採用できると思いますが、関連企業を含めると影響は少なくありません。

 山本社長 働き方改革への対応もあって要員不足は否めません。関連企業とも総務関係で連絡を取り合ってグループ全体で取り組みます。
 横田社長 専門性の高い職種はトクヤマで採用し、関連企業に配属しています。AI(人工知能)などを導入しないと人手不足に対応できなくなると思います。

山本社長「新市長には『活力ある街を』」

――周南市は新市長が誕生しました。地元自治体に何を期待しますか。

 山本社長 藤井市長に面会し、活力のある街づくりを望みました。周南市も他の地方都市同様にさびれ、寂しい思いです。地元が活気づけば若い人が住み、採用につながります。
 横田社長 藤井市長に会い、港湾整備の強化について話をしました。市には電力を供給するなど連携を深めていますが、さらに強めたいと考えています。

横田社長「徳山製造所を海外戦略の礎に」

――地元大手として地域経済にどう貢献しますか。

 山本社長 雇用を安定させ、環境対策に取り組みます。東ソーがどんな会社なのか地元住民の理解を深める努力もします。
 横田社長 徳山製造所は海外向けの生産活動を本格化させます。世界に通用する技術とコスト競争力を磨き、世界に向かう基盤にしたいと思います。

――地元では両社の名は誰でも知っていますが、素材メーカーの泣き所と言うか、「何を作る会社?」となると住民の頭にハテナマークが付きます。

 山本社長 これまで社会にPRする見識に欠けていました。昨年南陽事業所に建材全て東ソー製の本館が完成しましたが、見学者に理解を深めてもらう地道な努力を重ねたいと思います。
 横田社長 ブランディングが必要です。テクノロジーをベースにしている会社として環境、エネルギー分野などで社会に貢献していることをブランディングしたいと思います。

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