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琴の師と自身の故郷で

田中さんが漢陽寺で演奏

 周南市鹿野出身で東京都町田市の筑紫鶴の会代表の田中歌澄さん(83)らの演奏会が19日、鹿野の漢陽寺(杉村宗一住職)で開かれた。故郷での演奏は師で鹿野出身の故筑紫歌都子さん(1904―84)の生誕100年の時など3度目。歌都子さんの孫で歌都子さんが戦後間もなく創立した筑紫会3代目宗家後継、筑紫純子さんも来演して歌都子さんが作曲した名曲の響きが本堂から境内に広がった。

演奏する手前から宮本さん、純子さん、田中さん、堀田さん

 この日、演奏したのは田中さんの弟子でフランス人のクレール・歌慶さん、舞・シモン・ガエルさん、周南市在住の宮本歌穂湖さん、北九州市から訪れた尺八の堀田晃童さん。演奏会は鹿野おもてなし塾の主催、同寺の共催で80人が地区内外から参加した。
 歌都子さんは鹿野で生まれ、その才能を期待されて福岡市に移り、37年には東京へ拠点を移したが、45年に鹿野に疎開し、49年に福岡市で筑紫会を設立した。鹿野に疎開中も琴を教えた。また生涯に300曲以上を作曲した。
 演奏会はにぎやかな「祭り太鼓」で始まった。「幻を追うて」は田中さんが小学生のころ、歌都子さんから教わった曲。教わった当時のまま、一人で演奏した。源義経の愛人、静御前をテーマにした曲は純子さんを中心に演奏して歌声も披露した。「雪の幻想」は鹿野の雪を思って作曲した曲。難曲でもある「ながれ」は華厳の滝となるまでの水の流れを表現。巧みな演奏で参加者を引き込んでいた。アンコールでソーラン節なども演奏した。
 同寺は昭和を代表する作庭家、重森三玲が作った7つの庭があり、本堂の前は曲水の庭が配されていてこの庭を背景にして演奏。田中さんは師と自身の故郷での演奏を終え「本当に良かった。鹿野を一生懸命応援していきたい」と話していた。

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