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設備投資に積極的

㈱トクヤマ・東ソー
需要増、業績好調が追い風

 ㈱トクヤマと東ソーは製品の需要増に対応し、積極的な設備投資に乗り出している。トクヤマは半導体基板になる窒化アルミニウム粉末の製造設備を徳山製造所に建設中で、東ソーも自動車のベルトの材料になるクロロプレンゴムの生産設備の増設を南陽事業所で始めた。好調な業績の後押しもあり、良好な経営環境を追い風に増産態勢に入る。

建設の進むトクヤマの窒化アルミ粉末製造設備(徳山製造所)

 トクヤマの窒化アルミニウム粉末の製造設備は年240トンを生産し、生産能力は従来比40%増の年840トンに増える。窒化アルミは熱伝導率が高くて絶縁性に優れ、半導体基板などに用いられる。半導体市場の拡大で需要が伸び、生産増強に乗り出した。来年4月の運転開始を目指す。
 窒化アルミ粉末の基板化はグループ企業のTDパワーマテリアル(周南市)が担う。親会社の粉末の増産に伴い、基板製造設備の増強に着手した。生産能力20%アップを図る。
 トクヤマは半導体製造に欠かせないフォトレジスト用現像液の増産も進めている。徳山製造所で製造設備の建設を始めた。生産能力は50%上がる。来年4月の稼働を予定している。
 東ソーのクロロプレンゴム製造設備は今月着工した。クロロプレンゴムは自動車のベルトのほか、各種工業部品、接着剤、医療用手袋に用途がある。医療用手袋を中心に近年需要が拡大し、増産に踏み切った。年3.7万トンの生産を目指す。投資額は約50億円で2021年10月の完工を目指す。
 トクヤマ、東ソーとも前期決算で過去最高の売上高を記録するなど業績好調で積極的な設備投資を後押ししている。今期第1四半期決算も米中貿易摩擦など不安要素はあるが、比較的堅調に推移している。
 トクヤマ徳山製造所の渡辺一孝機能材料製造部長は「放熱材事業、現像液製造事業とも中期経営計画で成長事業に位置付けている。生産能力を上げ、需要拡大に対応し、品質確保と安定供給を図る」と話している。

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