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周南市に“地酒で乾杯条例”

日本酒と地ビール、ワインも

 周南市9月定例議会最終日の20日、「周南市の地酒で乾杯を推進する条例」を制定する議案が可決された。同市では酒造会社3社が自社の酒蔵で日本酒を醸造し、須金産のブドウで作ったワイン、市内の産物を原料とした地ビールもあり、これらの地酒を飲む動きの広がりや、地域活性化を目指した新たな酒類の開発が期待されそうだ。

条例制定の議案の採決


 この条例は6月議会に議員提案され、環境建設委員会に付託され、同委員会で継続審議になった。提案者は佐々木照彦議員(六合会)、遠藤伸一議員(公明党)、福田吏江子議員(自民党周南)、山本真吾議員(アクティブ)の4議員だった。
 9月議会の審議では市の役割を定めた第3条の「地酒の普及促進、地酒による地域振興及び食文化の発展に“必要な措置を講ずるよう努める”ものとする」の後半を「“積極的に取り組む”ものとする」に変えるなど修正案が出された。
 本会議の討論では、藤井康弘議員(アクティブ)が全国で日本酒の出荷量が減少するなかで山口県では増加していることや、高級酒に特化することで海外にも販路広げていることなど現状を説明して「タイムリーで時ぎを得たもの」、提案者の佐々木議員も「中山間地、地元経済活性化の一助になる」と賛成意見を述べた。
 中村富美子議員(共産党)が全国の140以上の自治体で今回と同様の乾杯条例が制定されているが、酒どころで酒造組合などから要望があった場合が多い▽県も「やまぐち地酒乾杯宣言」はしているが、条例は制定していないと説明。「条例の趣旨は理解できるが条例化しなくても議会決議、宣言で役割は果たせる」と反対意見を述べ、採決では共産党の3議員が反対した。
 同市では日本酒以外にも大津島産の柑橘類のスダイダイを使った地ビール「島麦酒SUDAIDAI」や新南陽商工会議所青年部などがシマヤのみそで作った「長州麦味噌ビールButhi misole」がある。
 28日には徳山駅北口駅前広場で徳山駅前ビアフェスティバル、10月12日にはみなみ銀座などで「地酒横丁」も開かれるなど、地酒への関心が高まっている。

[周南市の地酒で乾杯を推進する条例]
(目的)
第1条 この条例は、周南市の地酒による乾杯を推進することにより、伝統文化への理解を深め、郷土愛の醸成を図るとともに、地元食材や関連事業の持続的発展に寄与することを目的とする。

(定義)
第2条 この条例において「地酒」とは、本市の区域内において製造され、又は原材料に本市の区域内において生産された農産物等を使用した日本酒、焼酎、ビール、果実酒、リキュール等をいう。

(市の役割)
第3条 市は、地酒の普及促進、地酒による地域振興及び食文化の発展に積極的に取り組むものとする。

(関連事業者の役割)
第4条 地酒や食文化に関わる事業者(以下「関連事業者」という。)は、地酒による乾杯の普及促進に主体的に取り組むとともに、市及び関連事業者と相互に協力するよう努めるものとする。

(市民の協力)
第5条 この条例の目的に賛同する市民は、市及び関連事業者が行う地酒による乾杯の普及促進に関する取組を理解し、協力するよう努めるものとする。
(個人の嗜好の尊重等)
第6条 市、関連事業者及び市民は、この条例に基づく取組に当たっては、個人の嗜好及び意思を尊重するよう配慮するとともに、アルコール健康障害対策基本法の法令を遵守するものとする。

 附則 この条例は、交付の日から施行する。

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