ヘッドラインニュース

山間部の情報伝達課題

【金曜記者レポート】
周南市の防災無線新システム

 今春、スタートした周南市の防災情報収集伝達システムで、熊毛、鹿野地区に屋外拡声スピーカーがほとんど設置されていない問題が9月議会の一般質問で取り上げられた。両地区には旧町時代にアナログ式の防災無線のスピーカーが設置されているが、国の法令改正でアナログ式は2022年11月30日までしか使用できない。市は防災無線に代わって防災ラジオの普及を進める計画だが、それで十分なのか、議論となっている。(延安弘行)

アナログ式はあと3年

 この問題を取り上げたのは熊毛地区の尾崎隆則議員(一心会)。アナログ式のスピーカーは熊毛地区に33カ所あるが、デジタル式の新システムのスピーカーは避難所となる学校などの8カ所、鹿野地区はアナログ式は45カ所にスピーカーがあるがデジタル式はコアプラザかのの1カ所だけ。避難の呼びかけなどの情報はスピーカーの周囲しか聞こえず、アナログ式がこのまま使用できなくなることに尾崎議員は「高齢化世帯が中心の山間部は切り捨てるのか」とただした。
 これに対して山本敏明行政管理部長はアナログ式からデジタル式への切り替えはすべての機器の取り換えが必要でポールも老朽化していることや、新システムでは高潮や津波などの危険がある沿岸部に集中的にスピーカーを整備し、豪雨、土砂崩れなどの危険性が高い山間部は屋内にいる人が情報を得やすい防災ラジオの配置、購入を促進していることを説明した。

アナログ式のスピーカー=大河内市民センター

「防災ラジオを無償で」

 防災ラジオはFM放送を受信するもので、緊急時に自動的にスイッチが入って大音量で避難情報などを聞くことができ、昨年、750台を公共施設に配置し、民生児童委員に貸与した。今年4月からは市民に市が補助することで2千円で購入できるようにして購入者を募集、千台の募集に対して2千台の応募があった。このため千台は計画通り、希望者に購入してもらい、購入できなかった千台と追加の千台を合わせて2千台分の予算を補正して9月2日から30日まで再募集をしている。
 これに対し、尾崎議員は山間部の高齢者世帯に無償で配備するよう提案。「市長の政治判断が期待されている」と迫り、藤井市長は「システムがスタートしたばかりであり、システム運用について意見、要望を聞いて見直しを検討したい」と答弁した。
 尾崎議員は今回の答弁を昨年の6月議会の木村健一郎市長時代の答弁とほとんど変わらないと指摘し、12月議会までに市長、副市長がアナログ式のスピーカーが立つ現地を訪れるよう求めた。
 同市の防災情報収集伝達システムは16億8千万円をかけて整備した最新のシステム。しかし運用は始まったばかり。訓練を重ねるとともに、新たな技術の進歩も取り入れて改良を加えることが不可欠。また同市の世帯数は6万8,260世帯(7月31日現在)。今後、防災ラジオをどう普及させるのかも課題と言えそう。山間部には本当に防災無線のスピーカーは不要なのかも含めて開かれた場での議論が求められている。

【きょうの紙面】
(2)周南市が観光ビジョン2020策定へ
(3)防長交通が10月から路線バス運賃改定
(4)斎藤さん支援のチームが鈴鹿8耐決勝進出
(5)徳山中央病院で防災学ぶ市民講座

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台湾の学生がインターンシップ

半年間、 西京銀行 地域連携部に

 周南市の西京銀行(平岡英雄頭取)が台湾の国立高雄科技大学応用日本語学科3年、高嘉成さん(20)のインターンシップを受け入れ、高さんは9月から2月までの半年間、地域連携部アジアビジネスサポート室で働くことになり「日本語のコミュニケーション能力に磨きをかけたい」と張り切っている。

高さん(前列左から3人目)と行員

 今回のインターンシップ受け入れは高雄科技大学と西京銀行の連携を強化するためのもので、同行への就職は前提にせず、銀行業務を学んでもらうとともに台湾に進出するための業務の補助などを体験してもらう。台湾からの長期のインターンシップ受け入れは同行では初めて。
 高さんは高校では観光について学び、調理師の資格も持っているが、幅広くビジネスを学び、また日本が好きなことから台湾での2番目の規模の同大学の日本語学科に進学した。日本語は日常生活に困らないほどだが、ビジネス用語などを身に着けたいという。
 高校時代に学んだお客様を大事にすることは銀行も同じと話し、礼儀正しく、心配りもできて行員の評価も高い。「日本語はきれいで、日本人は自然に敬意を持ち、文化も大事している。将来は日本で働きたい」と話している。
 高校時代にバンド活動をしていた音楽好きで、日本のアニメなどにも関心がある。市内のアパートに一人で住み、行員が提供した調理器具や食器で近く自炊も始める予定。東京など大都市は遊びなどで訪れるところで住むところではないと話し、半年間の周南での生活を楽しみにしている。

【きょうの紙面】
(2)徳山大の公立化で新学部設置を検討
(3)全国へ須金のナシ、ブドウの出発式
(4)下松市で看護師2人が1日救急隊員に
(5)愛隣幼児学園でブドウの収穫祭

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日韓はムクゲの美しさのように…

下松・ほしらんどで韓国国花満開
百済からの歴史的つながりも

 下松市大手町のほしらんどくだまつ(原田雄次館長)にある韓国の国花、ムクゲが満開になって、訪れる人の目を楽しませている。日韓関係は政府間の対立が激化して泥沼化しているが、市民から「さりげなく美しく咲くこの花のように、昔のような友好関係を取り戻してほしい」の声が上がっている。

大きく育つムクゲの木

 ムクゲはアオイ科フヨウ属の落葉樹。樹高は3~4メートルぐらいで、日本では庭や街路、公園などに広く植えられている。夏から秋にかけて白、紫、赤などの美しい花をつけることや、根が横に広がらないため狭い場所でも植えられることが特徴。
 韓国では国花に定められ、国章や大統領の紋章、韓国軍や韓国警察の階級章に意匠化され、国歌の歌詞にもなっている。韓国鉄道公社の在来線の急行列車はムクゲの韓国語読みの「ムグンファ号」と命名されている。
 ほしらんどのムクゲは同館が完成した2012年に北口近くに植えられたもの。今では高さ2.5メートルにまで成長して、枝ぶりのいい木に育っている。下松自体も朝鮮半島のとの縁が深く、下松の地名は百済と交易した港を意味する百済津(くだらつ)を語源とする説や、百済の王子がこの地にやってくるお告げとともに松に星が降って七日七晩輝いたことから「松に星が降った」ことを起源とする説があるほどだ。

満開のムクゲの花

 館内の市立図書館に毎週来るという市内の女性(54)は「きれいな花だと思っていたら韓国の国花と聞いてびっくりした。さりげなく可憐に咲くムクゲからは国同士の対立は全く感じない」と話し、原田館長も「市民や利用者の皆さんに楽しんでいただけるように大切に育てたい」と話している。(山上達也)

【きょうの紙面】
(2)子どもたちの熱演に笑顔、周南市の敬老会
(3)光市がまちぐるみウエディング
(4)JAL折り紙ヒコーキ教室、競技会も
(5)徳山大学で菅原浩志監督の「映画制作実習」

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しゅうニャン市姿消す

周南市が徳山駅の看板交換

 周南市はシティプロモーション事業の「しゅうニャン市プロジェクト」でJR徳山駅の構内に掲示していた「しゅうニャン市」の看板4枚を12日に撤去して新しい看板に掛け替える。

新幹線のホームに掲げられている看板
動物園をPRする看板

 同市は「しゅうニャン市」を愛称にして市の知名度を上げる同プロジェクトを2017年1月から展開してきた。しかし、今年4月の市長選で同プロジェクトの廃止を掲げた新人の藤井律子氏が同プロジェクトを推進してきた現職の木村健一郎氏を破って当選した。
 藤井市長は就任後、市の事業としての同プロジェクトは廃止して公費は使わないとし、シティプロモーションの事業費のうちすでに使っていた部分を除いた1,531万円を削減する補正予算を6月議会に提案、議会も承認した。
 その後、市は7月19日に同プロジェクトの特設サイトを廃止し、ポスターを回収した。封筒などにも「しゅうニャン市」のロゴを使用しなくなり、徳山駅の看板だけが残る形となっていた。
 撤去する看板は新幹線上りホームの2枚、下りホーム、在来線ホームの1枚ずつの計4枚。これまでの看板のうち3枚は少女が左手を上げて猫の真似をするなどの写真と「しゅうニャン市」のロゴが大きく描かれ、一枚は工場夜景の写真だが「しゅうニャン市」のロゴが入っていた。
 新しい看板のうち3枚は徳山動物園をPRするもので2枚は高さが2.45メートル、幅が3.36メートル。もう1枚はやや小ぶり。動物園で人気のスリランカゾウやキリン、カバ、ライオン、レッサーパンダ、コツメカワウソ、モルモット、ミーアキャット、ペンギン、ヤギ、メンフクロウの写真を使い「新幹線駅から近い、まちなか動物園」などと書かれている。

今までの「工場夜景」の看板
新しい「工場夜景」の看板

 もう1枚は工場夜景の写真で高さが1.355メートルで幅は動物園のものと同じ。「しゅうニャン市」のロゴは入っていない。いずれも図柄は観光交流課、広報戦略課で決めた。
 12日午後10時から翌日の午前3時までの間にJR西日本コミュニケーションズ中国支店下関営業所が掛け替えの作業をする。

【きょうの紙面】
(2)大和総合病院で病院祭、開院70周年祝う
(3)アクト・サイキョウが全日本社会人バドミントン選手権で活躍
(4)俳人、兼崎地橙孫しのんで芙蓉忌
(6)16~23日・「工芸としての茶室展」

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ミルトンコーヒーが欧州に

ミルトンコーヒーロースタリーが欧州に店と工場
現地買い付けに共感

 周南市花畠町のコーヒー専門店、ミルトンコーヒーロースタリー(田中大介社長)がヨーロッパに進出する。9月中旬にチェコに焙煎(ばいせん)工場と出荷場を設置し、10月1日にハンガリーの首都、ブダペストにヨーロッパ1号店をオープンさせる。

田中さんとブダペストのスタッフ

 同社は2005年に㈲ユニジナルを田中社長(45)が創業、翌年、ミルトンコーヒーロースタリーを開店させた。07年から産地直接買い付けを本格的に始めた。それ以来、農園から年1回収穫される高品質なコーヒー豆を購入、輸入して花畠本店と久米店でコーヒーを提供し、コーヒー豆の販売、全国発送を手がけている。
 この現地の農園を訪れて信頼関係を築いたうえで買い付けた豆を処理、乾燥、袋詰めして輸入、国内で焙煎、販売してお客様においしいコーヒーを味わってもらう、農園、同社、顧客のいずれもが喜ぶやり方にスロバキアとハンガリーの企業が注目、共感してヨーロッパ進出が実現した。
 田中社長の6歳の長男は母親と一緒に4歳からインドネシアのバリ島にあるインターナショナルスクールに留学しているが、スロバキア、ハンガリーの企業の経営者もこの学校の保護者というつながりからミルトンコーヒーロースタリーの活動を知り、今回の事業が生まれたという。
 この共同プロジェクト名は田中社長の名前から「Daisuke Mission(ダイスケ・ミッション)」と名付けられた。コーヒー豆はエルサルバドル、ニカラグアから仕入れ、資金は商工組合中央金庫の融資を得られた。田中さん自身も5日からヨーロッパを訪れており「うちの味、日本の店で飲めるコーヒーを届けたい」と張り切っている。

ダペストを訪れた田中さん

 10月のオープニングイベントでは下松市の書道家、西岡雅宵さんの書道パフォーマンスを予定。日本の店でも10月末まで3千円以上の買い物レシートで参加できるくじでハンガリーからの贈り物が届く、ブダペスト店オープン記念イベントをしている。
 花畠本店(0120-56-3610)は徳山高の向かい側で、営業時間は午前10時~午後6時▽久米店(0834-33-8855)は午前10時~午後3時。両店とも定休は木曜。

【きょうの紙面】
(2)12日から光市議会一般質問、児童虐待も
(3)「まちのポート」5周年、独自開発商品も
(4)IMAYAが下松ベトナム友好協設立提案
(5)華陵祭で韓国の高校生もスピーチ

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野犬にも「住みよい街」?

【金曜記者レポート】
下松市・野犬対策強化の周南市から流入増か
対策は捕獲おりだけ

 人にとっても犬にとっても下松市は“住みよい街”なのか。周南市で野犬対策が本格化する中、同市と平野続きの下松市で野犬の姿が増えており、市民から「人口が増えるのはいいが、野犬まで増えては困る」の声や「周南市から野犬の侵入阻止に、米トランプ政権の国境の壁のように市境にフェンスを設けて」と本気とも冗談ともつかない切実な願いが増え、行政の対応が問われている。(山上達也)

野犬対策の強化を訴える自治会長(8月20日・花岡公民館)

市境越えて野犬が「大移動」

 8月20日夜、花岡公民館で開かれた花岡地区自治会連合会(風井啓二会長、56自治会)主催の自治会長と地元市議・警察との懇談会で、自治会長の一人が「野犬が増えて困る。まるで周南市の野犬対策が本格化し始めたためとしか思えないぐらいだ。市はどんな対策をとっているのか」と切実な声をあげた。
 同地区は周南市久米地区と市境を接しており、国道だけでなく道幅の狭い数多くの市道も両地区にまたがっていて、車や自転車、人の行き来も多い。人間でさえどこが市境がわからないほどで、野犬の移動はごく自然なものといえる。
 金藤哲夫市議は「市は環境推進課でこの問題を扱っており、野犬捕獲用のおりも貸し出している。ぜひ連絡をとってほしい」と提案していた。

華陵高に野犬出没、生徒「怖い」

 一方、8月22日に市議会が本会議場で開いた「高校生との意見交換会」でも、花岡地区にある華陵高の岡村泉珠生徒会長が「学校のグラウンドに野犬の集団が現れて怖い。犬のフンで部活動に支障が出ている」と訴え、里親制度の充実などを提案した。
 議会側は「皆さんが安心して学校生活が送れるように執行部に対策を取るよう伝える」と答えていた。
 市環境推進課によると市は野犬捕獲おりを18台保有し、うち14台を現在貸し出している。おりは個人でも自治会でも貸し出しを請求できるが、設置する土地の所有者の了解が必要。貸出期間は1カ月だか延長も可能。
 毎月おりで4~5頭ほど捕獲できるが、大半は警戒心のない子犬で、成犬がかかることはまれ。おりにかかった野犬は県が引き取って里親探しなどをしている。ネコなど犬以外の動物がかかった場合は「目的外の動物」として放している。

当面は「地道な対策」

 昨年は周南3市で962頭の野犬が捕獲されたが、うち135頭は下松市内。市内で最も野犬が多く見られるのは花岡地区のほか、以前から野犬が住み着く下松第2ふ頭周辺、捨て犬の多い笠戸島。とくに笠戸島は愛犬家がえさやりに来るケースが後を絶たない。
 下松市は県内の市町では唯一、人口の微増が続き、東洋経済新報社の「住みよさランキング」では全国815市・特別区の中で22位という“地方都市の優等生”だ。しかし野犬にとっても「住みよい街」では本末転倒。
 今後はどんな対策が考えられるのか。華陵高のように差し迫ったケースもあり、市環境推進課は「おりの設置など地道な対策で野犬の増加を抑え込むしかない」と話している。

【きょうの紙面】
(2)周南市選管が投票済み証明書発行に前向き
(3)赤坂印刷が周南市の高校などのCD校歌集
(4)徳山商工高でクラス全員が電気工事士合格
(5)周南市美術博物館で新所蔵品展

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設備投資に積極的

㈱トクヤマ・東ソー
需要増、業績好調が追い風

 ㈱トクヤマと東ソーは製品の需要増に対応し、積極的な設備投資に乗り出している。トクヤマは半導体基板になる窒化アルミニウム粉末の製造設備を徳山製造所に建設中で、東ソーも自動車のベルトの材料になるクロロプレンゴムの生産設備の増設を南陽事業所で始めた。好調な業績の後押しもあり、良好な経営環境を追い風に増産態勢に入る。

建設の進むトクヤマの窒化アルミ粉末製造設備(徳山製造所)

 トクヤマの窒化アルミニウム粉末の製造設備は年240トンを生産し、生産能力は従来比40%増の年840トンに増える。窒化アルミは熱伝導率が高くて絶縁性に優れ、半導体基板などに用いられる。半導体市場の拡大で需要が伸び、生産増強に乗り出した。来年4月の運転開始を目指す。
 窒化アルミ粉末の基板化はグループ企業のTDパワーマテリアル(周南市)が担う。親会社の粉末の増産に伴い、基板製造設備の増強に着手した。生産能力20%アップを図る。
 トクヤマは半導体製造に欠かせないフォトレジスト用現像液の増産も進めている。徳山製造所で製造設備の建設を始めた。生産能力は50%上がる。来年4月の稼働を予定している。
 東ソーのクロロプレンゴム製造設備は今月着工した。クロロプレンゴムは自動車のベルトのほか、各種工業部品、接着剤、医療用手袋に用途がある。医療用手袋を中心に近年需要が拡大し、増産に踏み切った。年3.7万トンの生産を目指す。投資額は約50億円で2021年10月の完工を目指す。
 トクヤマ、東ソーとも前期決算で過去最高の売上高を記録するなど業績好調で積極的な設備投資を後押ししている。今期第1四半期決算も米中貿易摩擦など不安要素はあるが、比較的堅調に推移している。
 トクヤマ徳山製造所の渡辺一孝機能材料製造部長は「放熱材事業、現像液製造事業とも中期経営計画で成長事業に位置付けている。生産能力を上げ、需要拡大に対応し、品質確保と安定供給を図る」と話している。

【きょうの紙面】
(2)下松駅で念願のバリアフリー化実現
(3)「アリーナにエアコン」徳山商議所が要望
(4)上位3点のブックマーク駅前図書館で配布
(5)伊藤公資料館で「手紙が語る教育方針展」

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新センターの名称「新南陽」に

来春、周南市の学校給食施設整備が完了

 周南市福川南町に来年4月の供用開始を目指して建設中の西部地区学校給食センター(仮称)の名称を新南陽学校給食センターとする市立学校給食センター条例の一部改正が、2日から始まった周南市9月議会に提案された。新センターのオープンと同時に新地の徳山西、中畷町の新南陽センターは廃止され、6センターによる学校給食供給体制が完成する。

建設中の新「新南陽学校給食センター」

 新センターは民間の力を活用するPFI方式で建設。7企業で作ったPFI周南市スクールランチ㈱が同センターの建設と来年度から2034年度まで15年間の運営を契約金額48億6千万円で引き受けている。
 7企業はハーベスト、巽設計コンサルタント周南事務所、洋林建設、中西製作所山口営業所、ビークルーエッセ、徳山ビルサービス、ハーベストネクスト。
 提供食数は最大で4千食と市内で最も大きな学校給食センターになり、徳山地区の菊川、夜市、戸田、湯野小と菊川、桜田中▽新南陽地区の富田東、富田西、福川、福川南、和田小、富田、福川、和田中に給食を届ける。
 新センターの完成で市内の学校給食センターは以前からのセンターを使っている鹿野、11年度に供用開始の栗屋、住吉、12年度の高尾、14年度の熊毛と合わせて6センターとなる。
 同市は合併後、各センターを統合、大規模なセンターを建設する計画だったが、07年の市長選で分散か、統合かが争点の一つなり、当選した島津幸男新市長の公約に沿って12カ所を整備する計画が08年に策定された。
 その後、再び市長が交代して木村健一郎前市長の下で計画が見直され、16年に現在の計画に変更された。

【きょうの紙面】
(2)まちのポートが5周年、6日記念イベント
(3)災害時に備え市境で水道管の接続訓練
(4)写真の上本、現代美術の長瀬さんが2人展
(5)光高が高校総体ヨット女子の優勝報告

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赤字額は縮小も外来減少

新南陽市民病院
泌尿器科常勤医に期待も

 周南市の新南陽市民病院(松谷朗院長)を対象とする病院事業、老健施設「ゆめ風車」の介護老人保健施設事業の2018年度決算がまとまった。両事業とも当年度純損失を計上する赤字だが、その金額は前年度から縮小した。

新南陽市民病院

 「新南陽市民病院」「ゆめ風車」とも指定管理者の公益財団法人市医療公社(理事長・佐田邦男副市長)の運営。同病院は旧新南陽市が2000年に開設し、150床。医療などの収入は市に入り、運営に必要な経費を交付金として同公社に支出している。
 開設以来、黒字になったのは2005年度の1回だけ。特に17年度は2億5,214万円と過去最高額の赤字となった。18年度は、総収益は26億6,668万年で前年度より1.2%減少したが、総費用が28億5,477万円で3.2%減。赤字額は6,406万円減らすことができた。費用の削減は医師事務補助の委託料、診療用の材料費の見直しなどによるという。
 同病院は16年度から20年度まで5年間の同病院新改革プランに取り組んでいて18年度はその3年目。入院患者数は前年度とほぼ同じ46,056人で、1日当たり126.2人と新改革プランの数値目標129人に近い。一方、外来患者は57,516人で1日当たり235.7人と数値目標の246人と差があり、前年度比では年間1,794人減少。
 同病院の常勤医は14人だが、かつては稼ぎ頭だった整形外科で15年度から常勤医が確保できない状態が続き、整形外科の外来患者の減少傾向が続き、18年度は前年度の9,600人から7,700人と千人以上減った。このほか泌尿器科も常勤医が不在だったが、10月には新しい医師が着任する。患者数の増加も期待されている。
 同プランでは最終年度の20年度の黒字化を目指している。理事長は副市長が兼任することが多く、現在の理事長も副市長就任に伴い、6月26日に就任したばかり。現在のプランの目標達成、21年度から始まる新プランの作成へ手腕を発揮するか、注目される。

老健「ゆめ風車」も赤字

 「ゆめ風車」は2004年に市民病院の隣に開設され60床。18年度は総収益3億2,703万円に対して総費用は3億4,241万円で赤字額は1,537万円。これは前年度比では527万円の減額。
 入所する療養室の利用率は92.6%だが、定員40人の通所リハビリテーションの利用率は64.6%で、1日25.8人。同施設は18年3月に28年度まで10年間の「同施設事業経営戦略」を策定、利用者数などの数値目標も設定し、黒字化に取り組んでいる。療養室の利用率はすでに高いため、新南陽市民病院との連携強化などで通所利用をどう増やすかが課題となっている。

【きょうの紙面】
(2)光市「市長と語ろう」に徳大、伊保木協
(3)県内の日本酒出荷量が12年連続増加
(4)徳山駅前図書館で周南ジャズフェスプレコン
(5)きさんの里で視覚障害者がマッサージ奉仕

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一般会計に7億円

周南市・ボート競走事業好調

 周南市のモーターボート競走事業から2018年度は7億円が一般会計に繰り出されることになった。これは前年度を4億3千万円上回り、周南市になってからは最高額。昨年6月に64年ぶりのSGレースとなるグランドチャンピオンレースが開催され、そのほかの一般レースの舟券売上も好調だったことから純利益が増えた。

新中央スタンド

 同事業会計の2018年度決算によると、舟券の売上額は主催事業が520億1,770万円で前年度より19.2%増、受託事業は82億4,540万円で3.1%減。特に本場、電話投票、協力他場での売上増が目立った。
 舟券発売収益の増から総収益は541億2,898万329円で18.1%増、総費用は511億112万円で17.2%増で、純利益は30億2,780万円で36%増だった
 一般会計への操出金は周南市になってから10年度までは経営が厳しくゼロだったが、11年度が3千万円、12、13年度が7千万円、14年度が9千万円、15、16年度が1億7千万円、17年度が2億7千万円、そして18年度が7億円で、合計15億7千万円になっている。この操出金は14年度に「子ども未来夢基金」を設立、子どもたちのための施策に使っている。
 同場の売上増は08年に徳山駅近くにボートレースチケットショップオラレ徳山を開設、11年2月から全国の24のボートレース場で2番目となるモーニングレースを導入、他場より約1時間早くレースを開始するようになったことがきっかけ。
 この年の12月には本場の駐車場に外向発売所の「すなっちゃ徳山」も開設した。
 16年12月に場外発売場のオラレ田布施を田布施町に開設し、17年10月には待望の新中央スタンドが完成。18年度に最高グレードのSGレースの誘致に成功した。今年度も12月に女性選手によるプレミアムGⅠ第8回クイーンズクライマックスを開催する。
 一方で中央スタンドの完成に合わせて芝生広場などが整備されたことから、新たな利用者の獲得も狙ってイベントを積極的に開催し、子どもたちが知的遊具などを楽しめる「あそらぼ」も徳山駅前図書館とのコラボレーションで展開している。

【きょうの紙面】
(2)銀南街「がんばろう商品券」2回目300万円分も完売
(4)下松地区沿岸警備協力会で徳山税関支署も協力要請
(5)下松市教委「笑顔の写真」コンテストと作品募集開始
(7)写真のニッコールクラブ山口支部展で15人が力作展示

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