ヘッドラインニュース

カンボジアの小学生に文具

徳山 ロータリークラブ
元ロータリー奨学生も訪問

 周南市の徳山ロータリークラブ(RC=橋野成正会長、48人)は9月19日から23日まで橋野会長(48)ら会員10人がカンボジアを訪れ、小学校の児童620人に文房具を贈った。カンボジアは学校の施設や教員も足りず、訪れた小学校も午前と午後の2部制だが、子どもたちは礼儀正しく、文房具を受け取ると手を合わせて感謝する姿が会員に感銘を与えた。今回は国際ロータリーの元奨学生で現在はカンボジアで活動している石川祐実さんも一緒に訪問した。27日に橋野会長らが市役所を訪れて藤井市長に報告した。

市長へ報告する橋野会長(右)と河野委員長/文房具を渡す会員

 同クラブの東南アジアへの援助活動は今回で5年目。これまでタイやベトナムが対象でカンボジアは初めて。メンバーの河野正幸国際奉仕委員長(62)がカンボジアに不動産関係の合弁会社を設立している縁で、訪問が実現。首都のプノンペンから車で2時間ほどのコンポントム州スタエン・セーン郡のスタエン・セン小学校を訪れた。

受け取って笑顔を見せる児童(現地の写真は徳山RC提供)

 用意した文房具はノートやものさし、ペンなどで通学などにも使用できるバッグに入れ、子どもたち一人々々に会員から手渡した。費用は80万円で、同RCと周南西RCが年に4回開いているチャリティーゴルフコンペで集めた40万円と合弁会社の現地の相手企業のソナトラ・グループ社から40万円を出し合い、文房具は現地で購入した。
 20日に小学校の校庭で贈呈式が開かれたが、子どもたちは雨の中、会員の到着を待ち、会員がバッグを差し出すまでは並んで待ち、手にすると大喜びで早速、バッグを開く子もいた。
 橋野会長は日本に比べて施設面などで劣悪な環境の中で勉強する子どもたちに接し「にこにこしながら頑張っている姿から感銘を受けた。より豊かな、世の中のためになる人になってほしい」と話していた。

WHOカンボジアオフィスのメンバー(右から2人目が石川さん)
カンボジアを訪れた会員

父が熊毛地区出身

 石川さんは父が周南市熊毛地域出身だったことから同クラブの推薦で国際ロータリーグローバル補助金奨学生として英国の大学の修士課程に留学、現在は大阪大学大学院博士課程後期に在学しながらカンボジアの国際保健機構(WHO)の事務所で働いている。
 カンボジアでは保健省との共同事業に参加し、カンボジアの病院、ヘルスセンターが管理している情報を電子化、国全体で管理していく事業のデータ分析全般とこの計画の必要経費の見積もりなどの仕事をしている。市長も周南市ゆかりの女性の活躍を喜んでいた。

【きょうの紙面】
(2)周南市消防団が内閣総理大臣表彰
(3)愛隣幼児学園に日本ペイントが卓球台
(4)下松市が優れた技能などの5人に老匠位
(5)息子かたるうそ電話詐欺で700万円被害

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

下松市にコミュニテスバス運行

10月1日~米川地区
高齢者の買い物、通院支援
防長交通は90年続いた運行終了

 下松市は10月1日から米川地区で市営コミュニティバス「米泉号」の運行を始める。高齢化の進む同地区で、車を持たない住民の足の確保が目的だ。1932年ごろから同地区で運行されてきた防長交通(当時は防府自動車)の路線バスは9月30日で撤退し、90年近い歴史に幕を下ろす。(山上達也)

ワゴン車と左から高杉理事長、岸議員、国井市長
バス停贈呈式の左から嶋幹事、浜田委員長、国井市長、山本会長、岡監事

NPOや下松ライオンズが寄付

 コミュニティバスは市が560万円で購入した乗客9人乗りのワゴン車で運行。運転や車両管理、整備など運行業務は新川に下松営業所がある周南市の周南近鉄タクシー(堀井和秀社長)に委託する。
 ワゴン車の購入には岩国市のNPO山口スマートコミュニティ支援センター(高杉英利理事長)が太陽光発電の収益から市に贈った250万円を使った。贈呈式は21日に市役所の玄関前で開かれ、国井市長が高杉理事長から目録を受け取り、同NPOを支援している岸信夫衆院議員が祝辞を述べた。
 新調するバス停4カ所の標識の設置費は下松ライオンズクラブ(山本昌臣会長)が25日に市に寄付した20万円をあてた。標識は高さ2.4メートルのアルミニウム製で重さ60キロ。同クラブの認証60周年と市制施行80周年記念で、山本会長や嶋員久幹事、浜田謙二60周年記念事業実行委員長、岡秀樹監事が持参した。
 ワゴン車の車体やバス停の標識には市のマスコットキャラクター「くだまる」を描き、車体には米川を象徴する桜、菜の花、モミジの花びらのイラストをちりばめて明るい雰囲気にしている。

ダイヤ運行と予約制を併用

 コミュニティバスは月曜から土曜までの運行で、日曜、祝日、年末年始は運休する。
 米川小前から南に向かって米川公民館、米泉湖、華陵高前、花岡駅前、花岡公民館、周南記念病院などを経てサンリブ前を結ぶ路線は、1日3便のダイヤを編成して、各バス停で乗降できる。
 しかし米川小前から北部を回る便は前日までの予約制。赤谷や清若地区は月、水、金曜に運行▽温見や後山、大藤谷、瀬戸は火、水、土曜に運行する。いずれもサンリブ前まで乗り換えなしで乗車できる。
 予約は月~金曜の午前8時半から午後3時半までに米川公民館(0833-53-0001)に電話する。乗車場所はワゴン車が入るところなら自宅前など自由に指定できる。
 運転は距離に応じて大人(中学生以上)は100円~300円。小学生は半額、小学入学前の子どもは無料。

大藤谷で最終便の見送りの集い

 防長交通はかつて、米川地区内に細かいバス路線を張りめぐらせていたが、現在は下松駅前からゆめタウン下松、周南記念病院、華陵高前、菅沢(米川小前)などから大藤谷まで走る1日5便のみ。
 最後の運行日の30日(月)には、最終便が大藤谷バス停を下松駅前に向けて出発する午後5時11分に合わせて見送りの集いが同バス停で開かれ、米川小のバス通学児童が運転手に花束を贈る。
 コミュニティバスの運行初日の10月1日(火)は午前8時44分から米川小前で出発式を開き、テープカットで運行開始を祝う。
 ダイヤなどは市ホームページに掲載し、米川公民館や市役所1階総合案内などでチラシを配布中。コミュニティバスの問い合わせは市企画財政課(0833-45-1804)へ。

【きょうの紙面】
(2)10月1日からプレミアム付き商品券販売
(3)28、29日、拡大版あそらぼ、ミニSLも
(4)29日、山崎八幡の本山神事に毛利家当主も
(5)茨城国体へ、下松市選手団壮行会

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

債権放棄に「地域にお返しを」

梅本さん
26年ぶりに父の遺志実現
下松市に2千万円贈る

 下松市葉山の鋼材卸売業、梅本商会(貞永昌彦社長)の梅本光紀会長(71)が24日「市の産業・観光や教育・文化の振興に使ってほしい」と2千万円を市に贈った。梅本会長の父の故清さんが経営していた会社が倒産した際、地元債権者に債権の一部を放棄してもらっており「何らかの形で地域にお返ししたい」という遺言を没後26年目に実行したもの。梅本会長は「これで肩の荷が下りた」と笑顔を見せている。

目録を持つ左から梅本生子さん、梅本会長、国井市長

 清さんは末武下の旧下松市清掃工場の近くで鋼材小売業の「常盤鋼機」を経営していたが、1974年に倒産。約6千万円の負債中、和議で3千万円は債権者に放棄してもらい、残り3千万円は分割で債権者に完済した。
 光紀さんは常盤鋼機の残務整理をするかたわら、83年に梅本商会を立ち上げた。清さんは93年に76歳で亡くなったが、経営は軌道に乗り、徳山セントラルロータリークラブ会長を経験し、現在は周南工流シティ協同組合の理事長を務めている。
 今回の市への寄付が2千万円なのは、一昨年に周南市栗屋に完成した西京銀行のバドミントン専用体育館「ACTアリーナ」に1千万円を寄付しており、今回の2千万円を足すと債権放棄分の3千万円になるからという。
 市役所で開かれた寄付金の贈呈式で梅本会長は、自社の取締役経理部長の妻の生子(しょうこ)さん(65)と出席し「8月末で社長を退いた節目に、父の遺言を実行することにした」と説明。すべて自己資金で、会社の資金は含まれていない。
 梅本会長から目録を受け取った国井市長は「ありがたく有効に使わせていただきます」とお礼を述べ、玉川良雄教育長は「ICTやプログラミング教育の充実に生かしたい」▽吉次敦生経済部長も「観光振興ビジョンに沿った諸施策の展開などに使わせていただきたい」と話していた。

【きょうの紙面】
(2)下松市の新斎場は2023年に供用開始
(3)てんこもりフェアでやまぐちブランド紹介
(4)下松市の笠戸島ハイツ解体、市議会に説明
(5)ぺぶるキャンドルナイトで特別な結婚式

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

「メビウスの輪」を皿に

山下工業所・市制80周年で下松市に寄贈
三次元曲面の高度な成形技術で

 下松市東海岸通りの山下工業所(山下竜登社長)は21日、三次元的な曲面成形オブジェ「メビウスの皿」を市に贈った。ほしらんどくだまつ1階の市立図書館(長弘純子館長)にガラスケースの常設コーナーを作って展示する。

展示された「メビウスの皿」
左から山下社長、国宗さん、砂岡さん、澄川さん

 同社は新幹線の先頭車両の三次元的な曲面を熟練工が振るハンマー一本でたたき出す「打ち出し板金」技術を持つ。
 「メビウスの皿」の制作と寄贈は市制80周年記念と、同社の新工場建設の起工記念を兼ねたもので、同社第2工場の溶接グループの国宗功彦(あつひこ)リーダー(32)と砂岡勇人さん(25)が本業のかたわら約2カ月かけて制作した。
 「メビウスの皿」は帯状の長方形の片方の端を180度ひねり、他方の端につなぎ合わせる「メビウスの輪」を、遠目からは皿に見えるようにしたもの。材料は厚さ3ミリのアルミニウム板で、打ち出し板金技術と溶接で作り上げた。
 設計は世界的に著名なプロダクトデザイナーで、2016年のリオデジャネイロ五輪の公式卓球台をデザインした東京都小金井市の澄川伸一さん(57)。知人の山下社長(55)の要請に快諾した。
 ほしらんどくだまつで開かれた贈呈式では山下社長、澄川さんがあいさつし、寄贈を受けた国井市長は「たくさんの市民の皆さんに見ていただき、市が誇るものづくりの街をアピールしたい」と謝辞を述べた。
 続いてアトラクションがあり、これまでに同社が市に贈ったアルミ製のバイオリンを河本真樹子さんが、チェロを藤見清加さんが演奏して、同社が鉄道車両製造を受注している日立製作所のCMソング「日立の樹」など5曲を披露した。

【きょうの紙面】
(2)くだまつ観光・産業交流センター廃止
(3)2年ぶりに大津島ポテトマラソン
(4)福川南小の平和学習でヒロシマへ折り鶴
(5)周南市郷土美術資料館で船本さんの絵画展

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

周南市に“地酒で乾杯条例”

日本酒と地ビール、ワインも

 周南市9月定例議会最終日の20日、「周南市の地酒で乾杯を推進する条例」を制定する議案が可決された。同市では酒造会社3社が自社の酒蔵で日本酒を醸造し、須金産のブドウで作ったワイン、市内の産物を原料とした地ビールもあり、これらの地酒を飲む動きの広がりや、地域活性化を目指した新たな酒類の開発が期待されそうだ。

条例制定の議案の採決


 この条例は6月議会に議員提案され、環境建設委員会に付託され、同委員会で継続審議になった。提案者は佐々木照彦議員(六合会)、遠藤伸一議員(公明党)、福田吏江子議員(自民党周南)、山本真吾議員(アクティブ)の4議員だった。
 9月議会の審議では市の役割を定めた第3条の「地酒の普及促進、地酒による地域振興及び食文化の発展に“必要な措置を講ずるよう努める”ものとする」の後半を「“積極的に取り組む”ものとする」に変えるなど修正案が出された。
 本会議の討論では、藤井康弘議員(アクティブ)が全国で日本酒の出荷量が減少するなかで山口県では増加していることや、高級酒に特化することで海外にも販路広げていることなど現状を説明して「タイムリーで時ぎを得たもの」、提案者の佐々木議員も「中山間地、地元経済活性化の一助になる」と賛成意見を述べた。
 中村富美子議員(共産党)が全国の140以上の自治体で今回と同様の乾杯条例が制定されているが、酒どころで酒造組合などから要望があった場合が多い▽県も「やまぐち地酒乾杯宣言」はしているが、条例は制定していないと説明。「条例の趣旨は理解できるが条例化しなくても議会決議、宣言で役割は果たせる」と反対意見を述べ、採決では共産党の3議員が反対した。
 同市では日本酒以外にも大津島産の柑橘類のスダイダイを使った地ビール「島麦酒SUDAIDAI」や新南陽商工会議所青年部などがシマヤのみそで作った「長州麦味噌ビールButhi misole」がある。
 28日には徳山駅北口駅前広場で徳山駅前ビアフェスティバル、10月12日にはみなみ銀座などで「地酒横丁」も開かれるなど、地酒への関心が高まっている。

[周南市の地酒で乾杯を推進する条例]
(目的)
第1条 この条例は、周南市の地酒による乾杯を推進することにより、伝統文化への理解を深め、郷土愛の醸成を図るとともに、地元食材や関連事業の持続的発展に寄与することを目的とする。

(定義)
第2条 この条例において「地酒」とは、本市の区域内において製造され、又は原材料に本市の区域内において生産された農産物等を使用した日本酒、焼酎、ビール、果実酒、リキュール等をいう。

(市の役割)
第3条 市は、地酒の普及促進、地酒による地域振興及び食文化の発展に積極的に取り組むものとする。

(関連事業者の役割)
第4条 地酒や食文化に関わる事業者(以下「関連事業者」という。)は、地酒による乾杯の普及促進に主体的に取り組むとともに、市及び関連事業者と相互に協力するよう努めるものとする。

(市民の協力)
第5条 この条例の目的に賛同する市民は、市及び関連事業者が行う地酒による乾杯の普及促進に関する取組を理解し、協力するよう努めるものとする。
(個人の嗜好の尊重等)
第6条 市、関連事業者及び市民は、この条例に基づく取組に当たっては、個人の嗜好及び意思を尊重するよう配慮するとともに、アルコール健康障害対策基本法の法令を遵守するものとする。

 附則 この条例は、交付の日から施行する。

【きょうの紙面】
(2)周南市が防災ラジオ購入受け付け
(3)梅田病院に「女性のための肛門科」
(4)茨城国体へ周南、光市で選手壮行会
(6)絵画の行動展に光市の田村、江藤さん入賞

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

荒神大橋、来年1~3月に

3車線化で右折レーン新設
仮橋「う回」解消まであと半年

 下松市と周南市の市境の末武川で、県が総事業費約32億円で続けてきた県道徳山下松線の「荒神大橋」の架け替え工事が順調に進み、来年1~3月の間に3車線のうち2車線で供用開始する。完工は2021年度末。仮橋の「う回通行」はあと半年以内に解消される。(山上達也)

舗装工事を待つ新しい荒神大橋

多水期の夏は工事できず

 荒神大橋は第二次大戦末期の1944年に完成。戦時の資材不足の中で強度確保のため橋脚は8本も設け、架け替え工事のため2015年に撤去するまでの71年間、周南地域の海岸部を貫く大動脈の役割を果たしてきた。
 架け替え工事は15年3月に仮橋を架けたところから始まった。年度ごとに入札で施工業者を入れ替えているのが特徴で、14年度から17年度が橋脚などの下部工▽17年度から19年度までが橋げたなど上部工の工事だった。
 県周南土木建築事務所は「橋の工事は梅雨や台風の影響が大きい多水期の夏にはできない制約がある。陸上の工事より時間がかかることを理解してほしい」と話す。

橋脚は旧橋8本から新橋は2本に

 新しい橋は旧橋と同じコンクリート製。橋げたの幅が旧橋より3.8メートル広い15.8メートルで、車線数も旧橋の2車線より増えて3車線になる。中央の車線は右折レーンとして渋滞緩和につなげる。21年の完工までは工事スペースの確保のため1車線は閉じ、2車線で供用する。
 橋の構造も旧橋では8本あった橋脚を新橋ではわずか2本に減らし、強度を増すため橋全体を湾曲した「太鼓橋」の形にした。このため水面から最も高い橋げたは、満潮時で旧橋より1メートル高い4.5メートルになる。
 橋の両側の道路の段差の調整工事や周辺の市道の原状回復は20年度、21年度の2年間で進めていく。
 同事務所は「旧橋は71年間持ちこたえたが、新橋は今後100年間は大丈夫な構造にしている。工事に時間がかかる分、頑丈で使いやすい橋にしたい」と話している。
 一方、西豊井の切戸川で進む「切戸大橋」の架け替え工事も順調に進んでいる。荒神大橋よりほぼ1年遅れで進み、予定通り21年3月までに供用開始するという。

【きょうの紙面】
(2)地価調査結果公表、上昇、下落幅縮小進む
(3)周南市役所にフードバンクポスト
(4)ベトナムのリン選手が五輪へ下松で合宿
(5)豊井小の校内田で児童が稲刈り

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

キーワードは「健康」

新南陽商議所
ブランド創出スタート

 周南市の新南陽商工会議所(佐伯哲治会頭)は12日、新南陽ブランド創出プロジェクト委員会を発足させ、会長に青年部会長の小早川淳司・小早川運送専務を選んだ。3年がかりで「健康」をキーワードにした地域ブランドの創出を目指す。

国沢センター長
小早川委員長

腸内フローラ研究きかっけに

 同商議所は昨年11月に国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所と「地域ブランドの創出と地域の健康経営」に関する共同研究契約を締結、周南市の市民を対象に腸内フローラ(環境)や食事・栄養状態に関する調査を実施した。
 また青年部は特産品開発事業で昨年10月に地元のシマヤの麦みそを使用した地ビール「長州麦味噌ビール」を監修した。今回はこの経験のうえに地域資源を活用した新たな商品、サービスを開発する。
 このためメンバーには委員8人に加え、専門家として周南市出身で、全国的に注目されている腸内フローラを健康の関係を研究している同研究所ワクチン・アジュバント研究センターの国沢純センター長▽日本経済研究所地域本部の前田幸輔主任研究員が加わっている。

新南陽の地域資源は「健康」

 この日は佐伯会頭から各委員に委嘱状の交付があり、今後の進め方などを話し合った。
 今年度は調査研究段階として「健康」についての意識、興味、「健康」をキーワードにすることで商品やサービスに与える付加価値がどれぐらい高まるか、具体的な消費動向、競合の戦略や差別化要素の把握などに取り組む。その結果から他地域との差別化を図る今後の方向性などを決め、次年度以降、具体的な商品開発に向かえるようにする。 
 新南陽地区ではこれまで永源山公園をテーマにした新商品を開発したこともあるが、現在も販売している店は少なく、定着が難しかったこともある。その中で、今回は同研究所と提携したことで「健康」が地域の資源として浮上し、既存の地域資源と掛け合わせることで高付加価値化を図る。
 将来はバイオ関連産業への展開など「健康」「健康先進エリア」「腸内フローラ」をキーワードにした展開も視野に入っている。
 そのほかの委員は次の通り。(敬称略)
 安達浩司(寿司やす)山本忠明(山本屋)飯田圭子(ガーデンカフェ日日)小野拓二(道の駅ソレーネ周南)村林康彦(市商工振興課)久村ゆかり(市健康づくり推進課)谷口博文(新南陽商議所)

【きょうの紙面】
(2)中高生がデルフザイル市帰国報告会
(3)久保小で15年前のタイムカプセル開封
(4)切山歌舞伎公演で東陽小児童熱演
(6)フルーツのケーキでスリランカゾウ誕生会

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

とくやまなびや

徳山商工高 オンラインショッピングモール「とくやまなびや」
商業系の授業に導入

県内初、全国各地に姉妹店

 周南市の徳山商工高(岩本武久校長)が商業系の3年生の授業「総合実践」でインターネットで商品を購入できるオンラインショッピングモール「とくやまなびや」を運営することになり、12日に同校で開いた第1回企業説明会・打ち合わせ会には14事業所が参加した。今年中の開業を目指している。

あいさつする「社長」の岡崎さん
プレゼンテーションの生徒
集まった事業者

 「まなびや」は2001年に静岡県の城南静岡高が授業でオープンさせ、生徒が運営するオンラインショッピングモール。その後、全国各地で姉妹店ができているが、県内では徳山商工高が初めての出店。「とくやまなびや」は「徳山(とくやま)」と「まなびや」をつなげた。
 企業出店説明会には製菓店、うどん店などと徳山大学も参加。とくやまなびやの「社長」の岡崎愛さん(18)のあいさつに続いてプレゼンテーションがあり、生徒が出店企業と打ちあわせて商品などを決め、ウェブ上のページを作成することや、まなびやの利点、出店方法、決済方法などを説明した。
 岡崎さんは自ら立候補して初代の社長に就任したが「協力しあって前向きに頑張っていきたい」と話して張り切っていた。

費用は月会費5,500円だけ

 まなびやは24時間365日運営し、社長、副社長、専務、常務、部長もすべて高校生。学校や生徒が金銭的な利益を得ることがないため、事業者が支払う月会費はサーバーの維持管理費にあてる5,500円だけで、初期費用や売上手数料は不要。
 ウェブ上のショップは223店、商品数は6月26日現在で1025点。昨年6月から今年5月までの売上高は全国で433万3,891円、アクセス数は82万9,281件。クレジット決済も導入されている。
 本物の企業と接することや電子商取引を体験することで生徒のビジネスに対する自主性を育み、ビジネスマナー、ホームページ製作などの情報処理力、交渉力、発想力、デザイン力、取材力、法務力を身に着け、これからの社会を生き抜くためのコミュニケーション力の育成を目指す。
 徳山商工高は商業系の総合ビジネス科、情報ビジネス科、工業系の機械科、電子情報技術科、環境システム科があり、いずれも定員40人。
 とくやまなびやへの出店などの問い合わせは同校(0834-28-0026)へ。

【きょうの紙面】
(2)徳山駅前図書館で「工芸としての茶室展」
(3)徳山商議所が10、11月に操業カレッジ
(4)下松市の96歳の村田さんが全国2位
(5)高校生、住民団体が交通安全マスコット

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

光市から千葉・横芝光町に

台風被害の友好都市に救援物資
シートや水、義援金100万円

 台風15号の影響で千葉県では広範囲で停電などの被害が続いている中、光市は友好交流都市の同県横芝光町に支援物資や義援金を贈った。それらを市所有の2トンダンプカーと乗用車で届ける職員4人が13日夕方、職員の拍手に送られて市役所を出発した。

拍手で見送られるトラックと乗用車
市川市長に決意を述べる小熊さん

 横芝光町は九十九里浜に面した千葉県北東部にあり、人口は約2万2千人。町内には東京駅と銚子駅を結ぶJR総武本線が通っている。光市とは旧光町の1998年に自治体名が同じ縁から友好交流都市協定を締結し、2006年に旧横芝町と合併して「横芝光町」になった後も改めて同協定を締結して交流を続けている。
 光市が昨年夏、豪雨災害に遭った際には横芝光町と同町社会福祉協議会から義援金計50万円が届いており、被災者への義援金に割り当てられた。
 今回は市川市長が横芝光町の佐藤晴彦町長に協力を申し出たのに対し、ブルーシート500枚などの要望があったのがきっかけ。ブルーシートは市内の販売店では在庫が足りないため、販売店を通じて問屋から取り寄せて500枚をそろえた。
 さらにペットボトル入りの保存水(ひかりの水)100本、保存食100食、課長級職員の会「土曜会」からの義援金100万円も贈ることにした。
 13日夕方には市役所前で出発式があり、派遣職員の防災危機管理課防災危機管理係の小熊俊宏係長(46)と佐野淳也さん(29)▽企画調整課企画係の萬治(ばんじ)貴久係長(47)と井口大輔さん(34)に市川市長は「町民の皆さんの心に寄り添い、とっておきの笑顔で届けてほしい」と激励。4人を代表して小熊係長が「少しでも被災者のお役にたてるように頑張ってきます」と決意を述べた。
 横芝光町には避難所に2泊ていどの滞在を予定しており、シートなど持参した物資の被災者への配布もする。
 横芝光町では13日現在で、約1万世帯のうち約2千世帯で停電し、窓や屋根が傷んだり、道路の損壊も多く、町民は苦しい生活を強いられている。

【きょうの紙面】
(2)徳山東ロータリークラブが下松市議会で職場例会
(3)徳山駅のしゅうニャン市の看板撤去
(4)島田小児童が校区内の高齢者宅訪問
(5)梅田病院の大月副院長に厚労大臣表彰

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

山間部の情報伝達課題

【金曜記者レポート】
周南市の防災無線新システム

 今春、スタートした周南市の防災情報収集伝達システムで、熊毛、鹿野地区に屋外拡声スピーカーがほとんど設置されていない問題が9月議会の一般質問で取り上げられた。両地区には旧町時代にアナログ式の防災無線のスピーカーが設置されているが、国の法令改正でアナログ式は2022年11月30日までしか使用できない。市は防災無線に代わって防災ラジオの普及を進める計画だが、それで十分なのか、議論となっている。(延安弘行)

アナログ式はあと3年

 この問題を取り上げたのは熊毛地区の尾崎隆則議員(一心会)。アナログ式のスピーカーは熊毛地区に33カ所あるが、デジタル式の新システムのスピーカーは避難所となる学校などの8カ所、鹿野地区はアナログ式は45カ所にスピーカーがあるがデジタル式はコアプラザかのの1カ所だけ。避難の呼びかけなどの情報はスピーカーの周囲しか聞こえず、アナログ式がこのまま使用できなくなることに尾崎議員は「高齢化世帯が中心の山間部は切り捨てるのか」とただした。
 これに対して山本敏明行政管理部長はアナログ式からデジタル式への切り替えはすべての機器の取り換えが必要でポールも老朽化していることや、新システムでは高潮や津波などの危険がある沿岸部に集中的にスピーカーを整備し、豪雨、土砂崩れなどの危険性が高い山間部は屋内にいる人が情報を得やすい防災ラジオの配置、購入を促進していることを説明した。

アナログ式のスピーカー=大河内市民センター

「防災ラジオを無償で」

 防災ラジオはFM放送を受信するもので、緊急時に自動的にスイッチが入って大音量で避難情報などを聞くことができ、昨年、750台を公共施設に配置し、民生児童委員に貸与した。今年4月からは市民に市が補助することで2千円で購入できるようにして購入者を募集、千台の募集に対して2千台の応募があった。このため千台は計画通り、希望者に購入してもらい、購入できなかった千台と追加の千台を合わせて2千台分の予算を補正して9月2日から30日まで再募集をしている。
 これに対し、尾崎議員は山間部の高齢者世帯に無償で配備するよう提案。「市長の政治判断が期待されている」と迫り、藤井市長は「システムがスタートしたばかりであり、システム運用について意見、要望を聞いて見直しを検討したい」と答弁した。
 尾崎議員は今回の答弁を昨年の6月議会の木村健一郎市長時代の答弁とほとんど変わらないと指摘し、12月議会までに市長、副市長がアナログ式のスピーカーが立つ現地を訪れるよう求めた。
 同市の防災情報収集伝達システムは16億8千万円をかけて整備した最新のシステム。しかし運用は始まったばかり。訓練を重ねるとともに、新たな技術の進歩も取り入れて改良を加えることが不可欠。また同市の世帯数は6万8,260世帯(7月31日現在)。今後、防災ラジオをどう普及させるのかも課題と言えそう。山間部には本当に防災無線のスピーカーは不要なのかも含めて開かれた場での議論が求められている。

【きょうの紙面】
(2)周南市が観光ビジョン2020策定へ
(3)防長交通が10月から路線バス運賃改定
(4)斎藤さん支援のチームが鈴鹿8耐決勝進出
(5)徳山中央病院で防災学ぶ市民講座

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html