ヘッドラインニュース

夜を徹して歩いて訴え

がん征圧、患者支援へ
リレー・フォー・ライフに400人

 県内では4回目となる、がん征圧・患者支援チャリティ活動「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2019やまぐち」(新周南新聞社など後援)が5、6日、周南市陸上競技場で開かれ、400人が約20時間、夜を徹して歩き続けた。その間、日本対がん協会の垣添忠生会長や臨床宗教師の光市の普賢寺副住職、桝野統胤さんの講演などがあった。

最後の1周を歩く人たち

ルミナリエ1,000個に明かり

 リレー・フォー・ライフはがん撲滅を呼び掛けるキャンペーンとして1985年に米国で始まり、日本では約50カ所で開かれ、集めた参加費や寄付などはがんの悩み相談など患者支援、治療法、新薬開発などに役立てられている。
 山口県では2016年に第1回が美祢市で始まり、2回目からは同陸上競技場で開かれているが、2回目は台風のため中止、3回目も台風接近で内容が大幅に変更され、計画通りの開催は今回が初めて。実行委員会、日本対がん協会が主催した。
 患者団体など11チームが参加し、5日午後1時からの開会式のあとフィールド内の1周が約200メートルのコースを横断幕などを手に歩き始めたが、最初の1周はがん患者、経験者だけで歩いた。コース沿いにはがん患者からのメッセージや患者への励ましの言葉が書かれたルミナリエ1,000個が並び、暗くなるとロウソクが入れられてルミナリエが暗闇に浮かび上がった。
 その明かりの中で座る人のいない椅子と白い布をかけて一輪の花を飾ったテーブルを置き、会場に来れなかった大切な人を思うエンプティー・テーブルや患者、経験者同士で経験を語り合う時間もあった。
 2日目午前10時半からの最後の2周はまず患者の親族、支援者が歩き、最後は全員で1周して成功を喜び合った。

ルミナリエに明かりが入ったコース
語り合う参加者

検診の大切さ訴え

 垣添さんは講演でがんとはどういう病気なのか、検診の大切さ、がん対策推進基本法など国のがん対策を話した。その中で国民の2人に一人が一生の間にがんを経験して年間38万人ががんで亡くなること、一方でがんは慢性の病気で生活習慣病でもあり、特に喫煙しないことでがんになる可能性を下げられるなどと話した。
 がんは早期発見で治る可能性も高くなっていて検診は胃がん、肺がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がんの5種類で実施されているが受診率が低く、当面は受診率を50%にすることが目標だと話し、がん対策では子どもに対するがん教育の必要性などを説いた。

講演する桝野さん(左)、垣添さん

 桝野さんは病院の患者や患者の家族、遺族、災害の被災地の人たちから傾聴するなど臨床宗教師の役割を説明し、がんによって沈んだ気持ちを持ち上げるには経験を学び、自己を見つめるなど心を鍛えることと、薬や情報などの〝道具〟が必要だが、その中に宗教があってもいいのではと話した。

【きょうの紙面】
(2)県トラック協会周南支部がクリーン作戦
(3)12日に地酒横丁、13日は萌えサミット
(4)室積小児童が伊保木で稲刈り体験
(5)浅江小児童が光総合病院にニジガハマギク

▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html