一言進言

どうなる再開発

~地域一体で盛り上がれるか?~

周南市の中心市街地を元気にするため何が必要か。ずいぶん前から色々な場所で、様々な人たちが語ってきた。実際町が元気になったと実感できることはなかった。町中イベントもずいぶん増えた。マルシェなど多くの人たちの力で人を集めた。駅ビルもイベントを開催するたびに多くの人を集めた。だが、何もない土日の町中は、どんどん閑散としている。

若者は遊ぶところがないと言い、シニア世代は買い物するところがないと嘆く。近鉄松下百貨店がなくなって、シニア世代は町に出る用事が無くなった。北海道展などの催しがあると、多くのシニア世代が町に出た。もちろん県内の商店街は悲惨な状況だ。下関のシーモールも大改修、新たなスタートを切ったが、関係者に聞くと大変そうだ。H&Mも出店しているが、なんと家賃無料だそうだ。

全国の商店街復活の成功例は数少ない。物販は特に難しい。通販だけでなく、ネット社会が浸透、小売店の苦戦は著しい。成功例の多くが食べ物系だ。美味しいお店が立ち並ぶと消費者も集まる。ここ旧徳山市でも、テアトル18番街の洋食屋「アラスカ」やうどんの「くうかい」などは連日行列が絶えない。

高い駐車料金を払ってまで商店街に出向くには、相当の理由が必要な時代だ。町を歩いて楽しくさせるのは至難の業だ。旧態以前の商店を見に歩く人は少数になった。ネットでも手に入らないような品ぞろえが要求されている。パンマルシェなどが人気なのは、そういうことだろう。

そんな中、徳山駅前で再開発が進んでいる。それはとても良いことだが、これで失敗して「やっぱり町はだめだ」「やっぱり周南市はだめだ」と市民が感じたら、周南市に帰る若者もいなくなる。そうとうな緻密な戦略が要求されている。既存の商店街はどう取り組むのか、地域一体となって盛り返す動きになるのか。高い駐車料金を払ってまで出て行こうとなるのか。

問題は商業施設の運営だろう。果たして市民が喜ぶ店舗がどれだけ出店するのか。まだまだ白紙の状態だが、大手資本による再開発でないだけに、担当者の苦悩は計り知れない。35億円もの血税が投入されるだけに、市民の目も厳しいだろう。多くの知恵を借り、市民の絶大な協力を得ることも大事だ。再開発に踏み切った勇気はすごいが、背負うものも重い。商店街の今後を決める大事業だ。(中島 進)