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子と親のための特別養子縁組

この人に聞く]

産婦人科医として取り組み

田中病院院長 田中 泰雅さん(47)

 望まない妊娠、育てられない出産で生まれた子と母親を救う「特別養子縁組」。周南市三番町の田中病院はあんしん母と子の産婦人科連絡協議会に参加している全国6カ所、県内では唯一の特別養子縁組取り扱い医療施設の一つ。養子を迎えるまでの養親のトレーニングや、成長してからのルーツ探しにも備えるなど活動は養子と養親を結ぶだけにとどまらない。なんとしても命を救いたいという同病院の田中泰雅院長にその思いの一端をうかがった。(延安弘行)

 ― 先日、周南市でも母親が生まれたばかりのわが子を殺害するという事件がありました。この活動を始めたのはどういう思いからですか。

 田中 医療機関にアプローチしてくれればなんとかできる、中高校生やDVで逃げている人、以前にコインロッカーベビーという言葉がありましたが、もしわが子を殺せばその親は殺人者になり、家族、親兄弟も苦しむことになる。なんとかしなければという思いで5年前から始めました。

 ― 5年間の実績を教えて下さい。

 田中 5年間で9件の養子縁組が成立しました。現在2件が進行中です。全国の医療機関などから連絡が入ります。あらかじめ申し込みがあった養親に紹介します。いきなり養親にはなれませんから乳児院でおむつボランティアやお話ボランティア、抱っこボランティアをするなどトレーニングをします。

 ― 妊娠期間という準備の時間の代わりというわけですね。

 田中 トレーニングの間に「お父さんスイッチ」「お母さんスイッチ」が入ってきます。抱っこが苦にならない人もいますが、自分には無理だとわかる人もいます。それはそれでいいと思います。

 ― 子どもにとっての家庭の大切さはどこにあるのでしょか。

 田中 親は自分だけ育ててくれます。親はどんなことがあっても自分の味方です。「親はあなたのためにいるんだよ」ということを感じてほしい。

 ― 5年前に始めた時から現在のプログラムがあったんでしょうか。

 田中 充実や拡充を重ねてきました。以前は養子縁組に光があたっていませんでしたが、いろんな取り組みにより養親の希望者も来られるようになりました。

 ― 戸籍を見ただけでは養子だとわからないことが特別養子縁組の特徴ということですが。

 田中 ぱっと見てもわかりません。一方で子どもがどうして養子になったのか、いきさつが知れるようにしたい。お母さんは自分のために泣いてくれたのか、どんな家族がいたのか、子どもへのメッセージを残したい。これは戸籍とは別の問題です。

 ― 子どもが愛されて生まれてきたとわかるようにする活動も必要というわけですね。

 田中 これも田中病院で取り組んでいます。子どものことを嫌いという親はいません。子どもが愛されたということを伝えるとともに養親、母親も支援していきたい。

 ― これから取り組みたいことを教えて下さい。

 田中 児童虐待では通報がありますが、妊婦についても通報があっもいいと思っています。妊婦本人が言えない場合もあります。誰にも知られず妊娠している人がいた場合、友達や周囲の人が知らせてほしい。うすうす妊娠に気づいていても恐くて本人に聞けない時、周囲の人が私たち(田中病院)に連絡や相談してくれることでその人が助けられます。周りのお手伝いが必要です。

 ― 養子縁組に至った9件の背後には、その何倍もの自分で育てるようになった親子がいるということですか。

 田中 その通りです。これからは養子が珍しい扱いがされないよう広まるようにしていきたいですね。

 ― 子とその親のためにいろんな選択肢があること、その中に特別養子縁組があることの理解が広がってほしいですね。今日はどうもありがとうございました。

[プロフィール]
 田中病院は1948年から徳山の地で田中院長の祖父から3代にわたり、産婦人科としてお産を扱ってきた。人工妊娠中絶はしていない。一般社団法人あんしん母と子の産婦人科連絡協議会理事、全国養子縁組団体連絡協議会正会員。診療科目に特別養子縁組支援外来を掲げ、実母、養親、いずれからも謝礼や寄付金などを取らず、医療の一環として取り組んでいる。
 5年前のスタート当時に県議会議員だった藤井律子周南市長が行政との折衝などで支援し、自身のホームページでも同病院の活動を紹介している。
 同病院の電話は0834-32-2000。 

【きょうの紙面】
(2)野犬3カ月で243頭捕獲、久米にもおり
(3)釣り団体協議会が周南市の港公園を清掃
(4)周南軟式野球選手権、ベイスターズ3連覇
(5)全日本空手で公集小の矢田さんが準優勝

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徳山駅にストリートピアノ

男声合唱団メールソレイネが寄贈

 周南市の徳山駅南北自由通路の新幹線改札口に10日、誰でも自由に弾けるストリートピアノが設置された。周南地区の企業人などで構成される男声合唱団メールソレイネ(高橋康之団長)から周南市に寄贈され、この日、感謝状贈呈式が開かれた。

感謝状を持つ高橋団長(左)と市長
寄贈されたピアノ

 徳山駅は周南市の玄関口として市内外から多くの来訪者があり、周南市のイメージやおもてなしを表現するのに最適な場所としてJR西日本の協力のもとピアノの場所として選ばれた。ピアノはアップライトピアノでオレンジ色や緑色の可愛らしいペンギンのイラストが描かれている。
 感謝状贈呈式ではピアノの前で藤井市長から高橋団長に感謝状が手渡された。高橋さんは「国内外でポピュラーになりつつあるストリートピアノを誰もが気軽に弾いて自由に思いを表現して欲しい」と語った。
 感謝状贈呈式のあとは、メールソレイネ合唱団によるコーラス発表、ピアノ演奏などもあった。

【きょうの紙面】
(2)来年3月、回天記念館にデジタルシステム
(3)徳山商議所が優良商工従業員表彰
(4)光市で県ユネスコ大会、功労者を表彰
(5)サンデー早朝野球リーグ戦優勝はNOGI

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「どうろをはしるでんしゃ!?」

学研幼児誌が日立の鉄道車両出荷特集

 下松市で7月14日に開かれて約3万5千人の見物客が押しかけた「道路を走る高速鉄道見学プロジェクト」の様子が、学研プラス発行の幼児雑誌「最強のりものヒーローズ」11・12月号に掲載されて、全国的な話題になっている。

日立車両の公開出荷を紹介する誌面

 同プロジェクトは日立製作所笠戸事業所で英国向けに製造した高速鉄道車両を、通常の夜間出荷ではなく、昼間に公開出荷して市内外に幅広く「ものづくりの街くだまつ」を知ってもらおうと開かれた。市と日立、下松商工会議所が連携して取り組んで成功させた。
 同誌では2ページ見開きのイベントレポート「どうろをはしるでんしゃをみてきたぞ☆」で写真12枚を掲載。
 「トレーラーにのったでんしゃが どうろをはしっているぞ!」「やまぐちけん くだまつしには てつどうしゃりょうを つくる こうじょうが あるんだ。くだまつしで つくられた たくさんのしゃりょうが せかいじゅうで はしっているんだよ」とわかりやすい表現で紹介している。この日の出荷の様子は付録のDVDにも収録している。
 A4判56ページ。定価は税込み930円。問い合わせは学研プラス(03-6431-1611)へ。

きょうの紙面】
(2)周南市が総合計画後期基本計画に意見募集
(3)SI光が女子中高生にキャリア講座
(4)平和テーマに中高生がスピーチコンテスト
(5)台風19号被災地へひかり吹奏楽団が寄付

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石膏ボード再生で発明協会長賞

㈱トクヤマ

セメント開発Gの平中、片岡さんが受賞

 周南市の㈱トクヤマ徳山製造所(安達秀樹製造所長)のセメント開発グループの平中晋吾主席(50)と片岡誠主席(45)が「石膏ボード廃材から石膏を再生する方法」で、10月25日に発明協会が広島市で開いた中国地方発明表彰式で発明協会長賞を受賞した。

表彰状を持つ片岡さん(左)、平中さん

 2人はセメント部門で廃棄物をセメントの原燃料にする技術などの開発に携わっているが石膏ボードもその廃棄物の一つ。石膏ボードは建物の壁、天井などの内装材として年間400万トンが使われ、100万トンが解体などで廃棄物となっている。ところがセメント材料としては大量に使用できず、埋め立て処理にも規制があることから再生できないか、研究を始めた。
 平中さん、片岡さんは廃棄物として回収された石膏を130度に加熱すると水に溶けやすくるなる性質を利用、連続的に反応させて安定的にボードの原料を生産できるシステムを開発し、石膏ボードメーカーのチヨダウーテとの合弁会社、トクヤマ・チヨダジプサムを設立、2013年に三重県に年間処理能力4万トン、16年に千葉県に8万トンの能力がある工場を建設した。
 この技術では今年6月にも同社とトクヤマが国立環境研究所主催の第46回環境省の環境大臣表彰を受賞している。
 特許は平中さんと片岡さん、それに㈱トクヤマを定年退職後も嘱託として勤めていた同社の開発のエキスパートで昨年亡くなった多田玄治さんの3人で取得。今回の発明協会会長賞は平中さんと片岡さんが受賞し、会長賞を受賞した発明者が所属する企業の代表者に贈られる実施功績賞をトクヤマの横田浩社長が受賞した。
 平中さん、片岡さんは表彰状と盾を手に「技術的なことを認めていただき、技術者冥利につきる」と受賞を喜んでいる。

【きょうの紙面】
(2)児童虐待防止へ市役所にオレンジツリー
(3)水素テーマに企業との「地域対話」
(4)周南市レク協会が創立40周年祝う
(5)下松市農業公園でかかしコンテスト

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国井氏の再選出馬有力視

下松市長選4月5日告示、12日投票へ

 下松市選管(相本尚志委員長)は8日、来年4月24日で任期満了になる市長選の日程を4月5日告示、12日投票に決めた。1期目の現職、国井益雄氏(70)=西柳=は態度表明をまだしていないが、支持者の間では再選出馬が有力視されており、今後の動きが注目される。(山上達也)

井川氏の会であいさつする国井氏(10月25日・きらぼし館)

 国井氏は市職員出身で、2007年の県議選に当時の井川成正市長の全面支援で出馬して初当選。県議3期目の途中、引退する井川氏の後継指名で市長選に出馬し、無投票で初当選した。
 国井氏は3年半、堅実な行政運営に努めて大きな失政もなく、人口も県内の市町で唯一増加が続いて9月末には過去最多を記録し、東洋経済新報社の今年度の住みよさランキングは、全国815市区のうちで22位になった。下松商工会議所を軸に経済界との連携も強化しており、国井氏の再選を阻む兆しは今のところ見えない。
 国井氏の支持母体といえる井川前市長を囲む親ぼく会「百歳まで元気で生きる人々の集い」が10月25日にきらぼし館大ホールで開かれ、元市議会議長の弘中佑児代表幹事が国井氏の再選出馬支持を呼びかけた。国井氏はこのことへの言及はしなかったが、支持基盤の健在ぶりを象徴した。
 市選管によると9月2日現在の選挙人名簿登録者数は47,002人。市長選の立候補予定者説明会は来年2月20日(木)午前10時から市役所5階502会議室で開く。問い合わせは市選管事務局(0833-45-1875)へ。

【きょうの紙面】
(2)森林活動の近道さんに「女性チャレンジ賞」
(3)下松、光商議所が市に行政要望書
(4)東洋鋼鈑で消防競技大会、鋼鈑工業が優勝
(5)海岸フォトコンの最優秀に磯村、関永さん

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鉄道車両製造に高い技術

「現代の名工」に渡辺さん(日立笠戸)
安全、品質、効率向上に尽力

 卓越した第一線の技能者を賛える今年度の厚生労働省の“現代の名工”に周南地域から下松市の日立製作所笠戸事業所(三浦淳事業所長)の車両製造部主任、渡辺智二さん(54)=光市三井=が選ばれた。表彰式は11日、東京都新宿区のリーガロイヤルホテル東京で開かれる。
 現代の名工は最高水準の技能労働者を表彰するもの。県内では渡辺さんら2人、全国では150人が受賞。これで県内の受賞者は計62人になった。同事業所では2016年の大谷時博さん以来16人目の受賞。

受賞を喜ぶ渡辺さん

 渡辺さんは下松工高電気科を卒業した1984年に入社。光の自宅から下松工高に通学する電車の窓から見える同事業所の姿に「ここで働きたい」と意欲がわいたのが入社のきっかけだった。
 入社直後、電気溶接を勉強して85年の技能五輪に出場し、4位入賞。しかし翌年、腰を痛めて出場を断念したのを機に溶接から鉄道車両の内装に職場を移って16年間務めた。さらに塗装も5年間経験し、その後は車両生産ラインの増設を担当する部門に就いた。
 当時は英国や台湾から鉄道車両の大量受注で生産量の増加が求められていた時期。渡辺さんは「溶接、内装、塗装を経験したからこそ生産ラインの増設を現場の目線で計画できた」と振り返り、宮崎県にあった日立のテレビ工場から配置転換で笠戸事業所に来た約30人を技術者に育てる先生役も務めた。
 その結果、安全、品質、効率面の水準を向上させ、工場生産能力も2倍に引き上げた。
 現在では全社でもわずかな技術者最高の称号の“工師”に認証され、25人の生産組長を介して技能者約800人を指揮する立場だ。
 受賞に「鉄道は迅速、快適、正確に人や物を運ぶ最高の交通手段。多くの先輩、上司、同僚の指導や協力なしには受賞できなかった。これからは昔のように“俺の背中を見て覚えろ”ではなく、若い世代に親身にていねいに技能を伝承し、誇りある鉄道車両の製造のバトンを渡したい」と話している。

【きょうの紙面】
(2)台風の被災地地支援へ、光市が職員派遣
(3)下松市が原付ご当地プレート
(4)徳山大のポプラ祭、高専祭盛況
(5)農業大学校の学生が四熊でそばの収穫体験

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東洋鋼鈑に初の3交代女性

高卒4人「能力発揮に全力」
徳山商工高卒の宇賀さんら

 下松市に唯一の製造拠点を置く鉄鋼メーカー、東洋鋼鈑(田辺敏幸社長)は今年度初めて、製造現場の女性交代勤務社員4人を採用して下松事業所(甲斐政浩事業所長)に配属した。4人はいずれも高卒。同社は「女性が働く上で必要な職場改善を進め、シニア雇用者を含めた全社員にとって働きやすく、能力を発揮できる作業環境を整備していきたい」と話しており、今後の展開に期待が高まっている。(山上達也)

左から宇賀、長尾、椙原、玉井さん

「仕事を任せてもらううれしさ」実感

 製造現場に採用されたのはエンジニアリング部熱力(ねつりき)課熱力係に配属された徳山商工高出身の宇賀まといさん(18)と田布施農工高出身の長尾瑠南(るな)さん(19)▽品質統括部検査課検査係に配属された周防大島高出身の椙原風日(すぎはら・ふうか)さん(18)と萩商工高出身の玉井麻矢佳さん(18)。4月に入社し、6月から3交代制の一員として製造現場に配属された。
 第1勤務は午前8時から午後4時まで▽第2勤務は午後4時から午前0時まで▽第3勤務は午前0時から8時までで、他の男性社員と全く同じだ。
 4人はいずれも自ら同社を志望した。宇賀さんは「父が3交代勤務をしているので自分も体験したかった」▽長尾さんは「3交代勤務に興味があり経験したかった」▽椙原さんは「いろんなことに挑戦したいと思った」▽玉井さんは「高校では建築科にいたので、ものづくりに興味があった」と前向きだ。
 4人とも睡眠の取り方にも慣れて、無遅刻無欠勤が続く。
 同社も女性の現場職員採用に際して先進事例で広島県福山市のJFEスチール西日本製鉄所などを視察。女子トイレの新設や増設に取り組み、職場の照明もより明るくした。
 現場配置から4カ月がたって、長尾さんは「担当業務の水質の分析を新入社員の2人だけでできるようになった。仕事を任せてもらえるとうれしいですね」と自信がついた様子。椙原さんも「検査の仕事を1人で任せてもらえたときのうれしさは忘れられない」と感慨深そうだ。

「女性ハンディ」もスピーディーに解決

 半面、女性として仕事が難しいと思ったことも。玉井さんは「身長が足りずに手が届かないスペースがあり、職場で相談したら、可動式で人が乗るとストッパー機能が働く踏み台を導入してもらえた」▽長尾さんも「ガソリン給油の姿勢がつらくならないように、置き台と給油ポンプを設置してもらった」と話し、現場での問題提起がスピーディーな解決につながっていることを示している。
 4人の活躍は同社の社内報の「鋼鈑NEWS」2019年秋号に特集記事として掲載されている。同社は次年度以降も製造現場の女性交代社員を採用する予定で、次に続く人たちの励みや目標になりそうだ。

【きょうの紙面】
(2)下松市の笠戸島深浦で防災運動会
(3)高校生ビジネスプラン、最優秀は足湯カフェ
(4)周陽地区で芋掘り体験、300人が楽しむ
(5)野犬にかまれ出血、沢田池近くで70代住民

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二酸化炭素回収、再利用へ

㈱トクヤマ 来年1月に「CO2プロジェクト」

 周南市の㈱トクヤマ(横田浩社長)は来年1月1日付けで徳山製造所内に二酸化炭素の排出削減、利活用に向けた施策を加速させるため、二酸化炭素対策に特化した「CO2プロジェクトグループ」を設置することを10月31日に発表した。この日、徳山製造所で開かれた2020年3月期の第2四半期決算の記者会見でも安達秀樹専務執行役員徳山製造所長が二酸化炭素を回収、資源としての活用などに取り組むことを明らかにした。

記者会見する安達製造所長(左)と谷川聡経営管理グループ経理担当課長

 同社の二酸化炭素排出量は現在、年間660万トンで、そのうち440万トンが石炭火力による発電など燃料由来。しかし、温室効果ガスとして世界的に二酸化炭素の排出抑制が求められ、二酸化炭素の排出元の企業に対して融資をしない、製品を購入しないといった動きも出ていて企業のリスク要因になりかねない。 
 そのため、同社は2030年度に削減対策をしない場合に比べて二酸化炭素の15%削減を目標に掲げて削減推進のための組織を立ち上げ、削減のための投資を促進することにしている。
 その方法としては、二酸化炭素を回収、利活用するための新規技術開発とともに、バイオマス混焼など再生可能エネルギーをできる限り使用すること、徳山製造所のエネルギー効率の最適化に取り組む。
 二酸化炭素の回収、再利用の実用化にはコスト面の課題を克服する必要があるが、安達製造所長は「ぜひとも作り上げたい」と話しており、低炭素社会実現へ、同プロジェクトへの期待が高まりそうだ。

【きょうの紙面】
(2)徳山駅北口広場完成、式典、マルシェで祝う
(3)マラソンの有森裕子さんが講演
(4)下松市制80周年で式典と総踊り
(5)くだまつ健康パークのスケート場オープン

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旋盤で中国大会優勝

近間君(南陽工高)がものづくり全国大会に

 周南市の南陽工高(吉兼敦生校長)の機械システム科3年、近間岳人君(17)が17日に大阪で開かれる高校生ものづくりコンテスト全国大会の旋盤作業部門に出場する。入学以来、日曜以外はずっと旋盤に向かい、ものづくり同好会の仲間の応援も得て県大会、中国大会で優勝して出場を実現させた。

中国大会の賞状を持つ近間君

 近間君は防府市の華陽中学出身。入学してすぐに同同好会に入り、昨年は県大会2位で中国大会に出場したが、3位で全国大会に出場できる1位には届かなかった。しかし今回は見事に雪辱を果たした。
 競技は2時間半プラス追加時間30分で、円柱形の金属から課題のねじなどもある複雑な形状の製品を削り出すもの。3月に課題が発表されたあとは連日、練習を重ね、仲間の協力で加工に必要な部品も作ってきた。学校で練習するだけでなく、帰宅してからも加工の手順を考えたという。
 同校からは県大会を突破して中国大会には11年連続出場しているが全国大会は出場できなかった。先輩が越えられなかった壁を超えての全国大会出場に「練習でやっていることを100%発揮したい」と話して張り切っている。就職もすでに愛知県のデンソーに決まっている。

【きょうの紙面】
(2)アキタ建設に国交大臣感謝状
(3)光商工会議所が役員改選、藤井会頭続投
(4)南陽工高からものづくり全国大会出場
(5)徳山大野球部が献血選手権で3連覇

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周南市議会の天井修理へ

天窓のカーテン破れる

 周南市役所5階の昨年9月から使い始めたばかりの市議会の議場で、天井の中央にある天窓から入る明かりを調節するためのロールカーテンが破れてしまい「できたばかりなのに」と議員の間でも話題になっている。

矢印の先がカーテンが破れた部分

 市役所は今年6月にすべての建物と駐車場が完成したが、議場のある棟は一足早く昨年から使っている。
 議場の天井はドーム型で中央にガラス張りの天窓があり、その下に明かりをさえぎるロールカーテン、更にその下にスクリーンと3層構造。ロールカーテンは布製で縦横が2.6メートルほど。2枚の布を繋ぎ合わせて一枚にしていた。
 開け閉めすることで明かりを調節しているが、2枚の布の間が裂けてしまい、一部がしまらず、下から見ると明かりがもれているように見える。なぜ破れたかは特定されていない。
 カーテンが破れることは想定していないため、修理は床から高さ約9メートルの天井まで足場を組み立てて1週間がかりで取り替える。今度は破れないよう一枚布のカーテンにする。
 業者が修理などの費用を負担する2年間の瑕疵(かし)担保責任の期間だったため市の持ち出しはないが、自然の光を取り入れるという、ほかではあまりない構造にしたことが“想定外”の事態を招くことになった。

【きょうの紙面】
(2)周南市議会が救命措置の講習会
(3)サマンサジャパンが理念表現のコンテスト
(4)認知症の理解拡大へRUN伴、88人力走
(5)光RCが光市図書館に図書26冊寄贈

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