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活況支える人材確保へ

【この人に聞く】

日立製作所笠戸事業所長

三浦 淳さん(58)

[プロフィール]

みうらじゅんさん
 1961年、神奈川県生まれ。早稲田大学理工学部建築工学科卒業。84年に日立製作所に入社し、原子力建設エンジニアリング部プロジェクトグループを振り出しに、日立GEニュークリア・エナジーの原子力プラント部長などを務めた。趣味はゴルフと釣り。モットーは「常に謙虚に」。家族は妻と社会人の娘3人。下松市桜町の日立末光社宅に単身赴任中。



 下松市の日立製作所笠戸事業所の新しい事業所長に三浦淳さん(58)が着任した。5年越しの英国向け高速鉄道車両866両の出荷が終わり、今後は台湾向け特急車両600両、パナマ向けモノレール168両の生産が待つ。活況が続く同事業所を今後どう導くのか、考えを聞いた。(聞き手・山上達也)

 ――着任のお気持ちはいかがですか。

 三浦 笠戸事業所は日立製作所でも伝統ある事業所。従業員約3千人の代表として身の引き締まる思いです。

 ――ずっと原子力のお仕事でしたね。

 三浦 笠戸事業所に来るまでの入社以来35年は原子力一筋。柏崎、志賀、浜岡、島根、大間、女川など日立の原子力発電所の建設工事の計画と管理を担当しました。直近の5年間は英国の原子力プロジェクトに携わりました。

 ――原子力発電への基本的なお考えは。

 三浦 資源の少ない日本にとって、原子力発電はほかの電源に比べてCO2の排出が少なく、環境に優しいベース電源です。東日本大震災の原発事故による国の安全規制を乗り越え、安心できる発電のソースで再起動できればと思っています。

 ――笠戸事業所の鉄道車両生産の現状は。

 三浦 ここ数年は作業量が右肩上がりで伸びています。今は来年春以降の台湾特急車両の製造開始へ設計中です。パナマのモノレールは台湾より少し遅れて生産を始めます。

 ――鉄道車両生産の今後の課題は。

 三浦 生産に必要な人材の確保です。働き方改革で残業時間が決められ、昔のように土曜日曜で作業の遅れを挽回できなくなりました。計画的な従業員採用を進めており、定着化が課題ですね。

 ――笠戸事業所の活況は地元経済に好影響を与えますね。

 三浦 主要な部品をお願いしている日立笠戸協同組合の各社さんと半年ごとに作業量の見通しを説明する機会を設け、将来的な協力をお願いし、要望をお聞きしています。各社にとっても設備投資や人員採用と育成の計画が立てやすくなります。

 ――7月には「道路を走る高速鉄道見学プロジェクト」がありました。今後は?

 三浦 当社の製品を全国的に見ていただくいい機会ですが、一企業としてできることは限られます。市や下松商工会議所のニーズを踏まえてご協力し、参画したいと思います。

 ――下松に住まれてどんな印象ですか。

 三浦 下松市は違和感なく暮らせる住みよい街。徒歩や自転車で通勤する時も、交差点で立哨される人や登校中の小中学生からあいさつをいただき、さわやかな気持ちになります。買い物も市内でそろうので便利です。

 ――味覚やお酒は?

 三浦 魚が新鮮でおいしいですね。おいしいお酒にもたくさん出会いましたよ。(笑い)

 ――お気に入りは?

 三浦 岩国の「五橋」です。ほかにも地酒にたくさんめぐり会いたいと思います。

 ――ところで2021年には笠戸事業所が創業100年ですね。

 三浦 OBの方々のご意見もお聞きし、どんな形で100周年を迎えるか、企画の具体化を進めます。

 ――市民の皆さんへメッセージをどうぞ。

 三浦 市民の皆さんの誇りになり、働きたいと思っていただける安全で安心な職場を目指します。よろしくお願いいたします。

【きょうの紙面】
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