ヘッドラインニュース

遠隔の独居高齢者見守り装置

周南マリコムが開発


徳山商議所

新商品・新サービス合同プレス発表会に7社

左から丸山、原田、西川さん、古野陽一郎防長建材専務、吉田、堀、上原さん

 周南市の徳山商工会議所は10日、シビック交流センター交流室1で2回目の新商品・新サービス合同プレス発表会を開き、7社が参加した。
 入船町の周南マリコム(堀学明社長)は来年2月に発売する見守りセンサー「Sobamii(ソバミー)」を発表した。


Sobamiiを紹介する堀社長


 同社は利用者が自宅に専用端末を設置して緊急時に端末ボタンを押してコールセンターと連絡をとる緊急通報生活サポートシステム「さすがの早助(さすけ)」を提供している。
 「Sobamii」は独居高齢者などの利用者の自宅のテレビに接続する。テレビ電源のON・OFFの状況をSobamiiが検知し、24時間の未使用、12時間の連続使用の場合に利用者に動きがないと判断して遠隔地の家族にメールで自動的に通報するもの。
 利用者が緊急時にボタンを押して通報する早助に比べ、家族による安否確認が簡単で異常時にのみ自動的に連絡を受けられるメリットがある。
 同社は「Sobamii」を山口発の新たな見守りサービスとして全国に展開することを目的として、16日からクラウドファンディングによる資金集めを予定している。「sobamii makuake」でインターネット検索してクラウドファンディングへの参加が可能となる。最大で30%の割引を受けられる。
 このほか、大島のFROM STRING(上原喜行代表)が、360度のバーチャルリアリティの画面上で注目してもらいたい個所にマークを付け、マークをクリックすることで別の動画や音声などの情報を表示する「体験の先」を見すえたプロモーションサービスを発表した。
 速玉町の美容室aoikane(吉田あかね代表)の新商品は、就活や婚活などの目的・シーン別に合わせて自分のセルフイメージを向上するためのヘアメイクと写真撮影のセット「MindUpMake(マインド・アップ・メイク)」。
 野上町の防長建材(古野訓章社長)は、趣味、遊び、店舗など様々な用途に使えて自分でも組み立て可能な広さ6畳からの「ミニログハウス」で関心を集めた。
 本町のTUGBOAT(原田洋平代表)は、ボルダリングの第一人者である三由野さんと協力して高齢者のバランス感覚を養う脳幹活性化のトレーニング指導者「脳幹士」を育成する事業について説明した。
 戸田のヤサイ企画(西川満希子代表)は、健康のため野菜に親しんでもらいたいと考案した「ヤサイコトバ」を使い「野菜は食べるお守り」をコンセプトにして開発したヤサイコトバカレンダーとヤサイコトバみくじを商品化した。例えば生姜は「合格一直線」などヤサイコトバをつけたもの。
 富田のmm―factory(丸山智司代表)は、10人以上で楽しめるAIスピーカー付きの高級ホームシアター兼音楽スタジオ、木製リビングダイニングキッチン、グランピングルームの3タイプのルームレンタル「コモリエヌーア」を紹介した。
 報道機関のほか一般市民など30人も参加し、1社5分の説明のあと、各企業がブースで製品、サービスについて質問に答えた。
 aoikane代表の吉田あかねさん(49)は「自分の店とサービスを紹介する機会を得られてよかった。ほかの会社のプレゼンテーションも大変参考になった」と話した。

【きょうの紙面】
(2)休館中の笠戸島ハイツの活用で方針一転
(3)ACT SAIKYOから日本代表に2人
(4)明るい選挙作品の最高賞に6人
(5)JA下松支所で強盗、うそ電話詐欺訓練


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日本文化、料理体験

外国人観光へモニターツアー

周南インバウンドプラットホーム

 外国人観光客の誘致を目指している周南市の市民団体、周南インバウンドプラットホーム(末次雅文代表)は7日から9日まで留学生や日本に滞在している外国人4人を招いてモニターツアーを開き、湯野の楞厳寺での成道会のランプパフォーマンスや折り紙、いなり寿司作り、9日朝は水産物市場での競りの見学などを体験してもらった。

鶴を折る参加者


 同グループは防長交通や湯野温泉の芳山園などで作り、市の共創プロジェクトの認定を受けて活動。11月には九州通訳・翻訳者・ガイド協会の水谷みずほ会長を講師にインバウンドについての3回シリーズのセミナーも開いて延べ73人が参加した。
 今回は水谷さんのもとで仕事を体験するインターンとして半年間、日本に滞在しているドイツ、スイス人の女性と、徳山大学の韓国人留学生2人、同行の日本人学生2人が参加し、水谷さん、同協会専務理事の花野博昭さんも訪れた。
 7日の成道会はお釈迦様が悟りを開いたことにちなむ法要。本堂にランプを並べて幻想的な和の空間を演出した。この日は芳山園に宿泊した。
 8日はみなみ銀座のほっこりCAFEで日本文化の折り紙、いなり寿司づくりの体験と午後は戸田の道の駅「ソレーネ周南」に移動して正月飾りづくり、茶道の体験、湯野の古民家で、庭先の畑で野菜を収穫、穫れたての野菜の料理を味わった。ホテル・サンルート徳山に宿泊して翌日の早朝、近くの水産物市場を訪れた。移動は路線バスやタクシーを使った。
 ほっこりCAFEでは折り鶴は周南折り紙研究会の中司貴子さん(47)、いなり寿司作りはほっこりCAFE代表の平井一也さん(40)が指導。同店の利用者4人も参加して交流し、最高齢は97歳。徳山大生と教えあいながらチョウチョ、甲(かぶと)、風船などを作った。
 平井さんは和気あいあいとした雰囲気で折り紙を教え合う姿に「刺激を受けることは健康寿命を延ばすためにも必要。協力していきたい」▽中司さんは「言葉を超えて心が一つになりました」と話していた。
 周南インバウンドプラットホームは今後、外国人向けの観光コースを設定する計画で、藤井一之副代表(59)は「外国人に来てもらい、お金が落ちるようにしたい。インバウンドの波はすでに日本に来ているので早く体制を作りたい」と意欲を見せていた。

【きょうの紙面】
(2)周南市八代で飼育の保護ヅル5羽放鳥
(3)光市のひかりエコフェスタに52ブース
(4)下松市で星のふるまち童謡フェスタ
(5)インフルエンザの流行発生注意報発令



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防災と魅力あるまちづくりへ

国井下松市長が再選出馬表明

超党派の“オールくだまつ”で

 下松市の国井益雄市長(70)=西柳=は10日、来年4月3日告示、10日投票の市長選に2期目を目指して出馬する考えを明らかにした。この日の市議会一般質問で村田丈生議員(新生クラブ)と近藤康夫議員(政友会)の質問に答えた。同市長選に出馬表明をしたのは国井氏が初めて。

出馬を表明する国井市長


 国井氏は「市長就任以来3年8カ月、安全安心の防災対策の推進と、魅力あるまちづくりに取り組んできた。今後も大型化する災害への対策の強化や、市内の地域間格差によるインフラ整備などの課題が残っており、さらなる発展や市民福祉の向上のために、来春の市長選に立候補する決意を固めた」と出馬の意思を示した。
 さらに「まちづくりは市長一人の力ではできない。地域や企業、団体などの民間活力を結集した“オールくだまつ”で進めていきたい」と党派を超えた取り組みを強調した。
 このあと国井氏は取材に応じて、市長選には無所属で臨み、前回も推薦を受けた自民、公明両党と連合山口、現在の国民民主党(当時民進党)に推薦を申請する考えを示した。今後は後援会(会長・井川成正前市長)を中心に態勢固めを図る。
 国井氏は同市豊井出身。豊井小、下松中、下松高、青山学院大経営学部を卒業して1973年に市職員になった。生活環境部次長だった2007年の県議選下松市区(定数2)に当時の井川市長(89)の全面支援を受けて無所属で出馬し、トップで初当選。2期目も無所属、3期目は自民党公認で当選を重ねた。
 県議3期目途中の16年の市長選に井川氏の後継指名を受けて無所属で出馬し、無投票で初当選した。

【きょうの紙面】
(2)周南市がペット火葬施設使用料の誤徴収
(3)新南陽商議所青年部が富田西小の遊具整備
(4)「きつねの嫁入りがあるまちくだまつ」出版
(5)松星苑合同クリスマス会、贈り物も



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活況支える人材確保へ

【この人に聞く】

日立製作所笠戸事業所長

三浦 淳さん(58)

[プロフィール]

みうらじゅんさん
 1961年、神奈川県生まれ。早稲田大学理工学部建築工学科卒業。84年に日立製作所に入社し、原子力建設エンジニアリング部プロジェクトグループを振り出しに、日立GEニュークリア・エナジーの原子力プラント部長などを務めた。趣味はゴルフと釣り。モットーは「常に謙虚に」。家族は妻と社会人の娘3人。下松市桜町の日立末光社宅に単身赴任中。



 下松市の日立製作所笠戸事業所の新しい事業所長に三浦淳さん(58)が着任した。5年越しの英国向け高速鉄道車両866両の出荷が終わり、今後は台湾向け特急車両600両、パナマ向けモノレール168両の生産が待つ。活況が続く同事業所を今後どう導くのか、考えを聞いた。(聞き手・山上達也)

 ――着任のお気持ちはいかがですか。

 三浦 笠戸事業所は日立製作所でも伝統ある事業所。従業員約3千人の代表として身の引き締まる思いです。

 ――ずっと原子力のお仕事でしたね。

 三浦 笠戸事業所に来るまでの入社以来35年は原子力一筋。柏崎、志賀、浜岡、島根、大間、女川など日立の原子力発電所の建設工事の計画と管理を担当しました。直近の5年間は英国の原子力プロジェクトに携わりました。

 ――原子力発電への基本的なお考えは。

 三浦 資源の少ない日本にとって、原子力発電はほかの電源に比べてCO2の排出が少なく、環境に優しいベース電源です。東日本大震災の原発事故による国の安全規制を乗り越え、安心できる発電のソースで再起動できればと思っています。

 ――笠戸事業所の鉄道車両生産の現状は。

 三浦 ここ数年は作業量が右肩上がりで伸びています。今は来年春以降の台湾特急車両の製造開始へ設計中です。パナマのモノレールは台湾より少し遅れて生産を始めます。

 ――鉄道車両生産の今後の課題は。

 三浦 生産に必要な人材の確保です。働き方改革で残業時間が決められ、昔のように土曜日曜で作業の遅れを挽回できなくなりました。計画的な従業員採用を進めており、定着化が課題ですね。

 ――笠戸事業所の活況は地元経済に好影響を与えますね。

 三浦 主要な部品をお願いしている日立笠戸協同組合の各社さんと半年ごとに作業量の見通しを説明する機会を設け、将来的な協力をお願いし、要望をお聞きしています。各社にとっても設備投資や人員採用と育成の計画が立てやすくなります。

 ――7月には「道路を走る高速鉄道見学プロジェクト」がありました。今後は?

 三浦 当社の製品を全国的に見ていただくいい機会ですが、一企業としてできることは限られます。市や下松商工会議所のニーズを踏まえてご協力し、参画したいと思います。

 ――下松に住まれてどんな印象ですか。

 三浦 下松市は違和感なく暮らせる住みよい街。徒歩や自転車で通勤する時も、交差点で立哨される人や登校中の小中学生からあいさつをいただき、さわやかな気持ちになります。買い物も市内でそろうので便利です。

 ――味覚やお酒は?

 三浦 魚が新鮮でおいしいですね。おいしいお酒にもたくさん出会いましたよ。(笑い)

 ――お気に入りは?

 三浦 岩国の「五橋」です。ほかにも地酒にたくさんめぐり会いたいと思います。

 ――ところで2021年には笠戸事業所が創業100年ですね。

 三浦 OBの方々のご意見もお聞きし、どんな形で100周年を迎えるか、企画の具体化を進めます。

 ――市民の皆さんへメッセージをどうぞ。

 三浦 市民の皆さんの誇りになり、働きたいと思っていただける安全で安心な職場を目指します。よろしくお願いいたします。

【きょうの紙面】
(3)徳山商工高がビジネスプランでベスト100
(4)郵便局長がうそ電話詐欺防止呼び掛け
(5)須々万の米で特別純米酒「鞴(ふいご)」
(7)児玉源太郎遺髪塔に顕彰会が案内板


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「今宿カフェ」は延べ1,000人超

支え合うまちづくり発表

夜市地区安心生活応援隊も

 「共に支え合うまちづくり活動発表会」が7日、周南市学び・交流プラザ多目的ホールで開かれ、今宿地区で今年3月から始まった「今宿カフェ」や、5年前から活動している夜市地区安心生活応援隊など住民同士の助け合いで地域に住む高齢者の生活を支援する取り組みを発表した。

発表する登壇者


 この発表会は市、市社会福祉協議会の主催。地域の課題を地域内で話し合う場を持つ市生活支援体制整備事業の一環で開かれ、130人が参加した。同市は全31地区で地域福祉コーディネーターが活動し、10地区ではこの事業で話し合いの場となる「協議体」が開かれている。
 座長は市社協業務課の山本多恵係長。今宿地区では同地区の未来の姿を「つながる今宿夢プラン」としてまとめており、「今宿カフェ」も同プランがきっかけで始まった。発表会では今宿カフェ店長の福田昌子さんが事業の概要や配慮していることなどを説明した。
 「今宿カフェ」は毎週月曜に今宿市民センターで開かれ、会費は100円でコーヒーとお菓子を出し、マジックやフラダンスなどのイベントもある。第1回は140人が参加し、現在は2、30人。延べ参加者は1,000人を超えている。
 ボランティが運営しているが「楽しかった」「次も来たい」と言ってもらえるような場づくりへ、参加者への声掛けなどスタッフの“迎える姿勢”を意識していることや、今後の課題として、参加したくても会場に来れない人がいるため、出張カフェを開くなどの対策を考えたいと話した。
 有償ボランティア「夜市地区安心生活応援隊」は松田敏彦隊長と同地区地域福祉コーディネーターの内藤雅枝さんが登壇。一人暮らしの高齢者などの利用会員12人、高齢者を手助けする協力隊員21人で活動。
 草刈りやそうじ、ごみの分別などをしているが、高齢者の家庭に入ることに最初は不安があったことや、頼まれたらなんでもするのではなく、できることは依頼者にやってもらうことなどを話した。

2地区で協力した活動も

 このほか周陽、秋月地区で取り組んでいる小規模な居場所づくり「やおさん家」の事業は周陽地区地域福祉コーディネーターの松原和子さん、秋月共に支え合うまちづくり協議体の加藤貞子さんが報告。隣接する周陽、秋月地区で協力して運営していることを紹介した。
 久米地区の協議体「くめ輪」の買い物弱者への支援対策、路線バスの減便対策の学習会などの活動は同地区地域コーディネーターの小西裕美子さんが報告し、若年層の参加、以前から久米地区で暮らす家庭と引っ越してきた家庭の融合などを課題としてあげた。
 最後に市社協の生活支援コーディネーター、栗本真志さんが高齢者になった時、地域と疎遠なまま暮らすのと、介護の専門職の人だけでなく、ボランティアや友人に取り巻かれて暮らすのとどちらがいいですかと問いかけて地域の助け合いの大切さを述べた。


【きょうの紙面】
(2)病院問題など光、周南市議会一般質問
(3)徳山商議所主管の合同商談会で213件
(4)徳山税務署管内の税の作品合同表彰式
(5)全国中学駅伝に富田中、予選会で優勝


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休止中の代々木公園駐車場も

中心市街地の駐車場案内システム


誤表示対策進まず

 周南市の中心市街地で1997年に導入された駐車場案内システムの表示に、休止中の代々木公園駐車場、銀南街駐車場の表示が残り、駐車場を探すドライバーを戸惑わせている。
 このシステムは徳山商店街やその周辺の駐車場が満車になることが多かったことから空いている駐車場に車両を誘導するために導入された。駐車場の位置を示す地図と満車か空きがあるかを示す総合案内板5基、矢印で各駐車場への道順を示す個別案内板9基、予告案内板などがあり、いずれも市役所周辺など幹線道路の中央分離帯や歩道に建てられている。

個別案内板(左)と総合案内板



 2009年度まで使用されていたが、商店街の衰退で駐車場が満車のことがほとんどなくなり、年間500万円の維持費や修繕料も必要になってきたことから満車、空車の表示を中止した。
 その後は駐車場の位置の案内だけになり、廃止の駐車場は表示しないようにするなどしていた。ところが最近になって代々木公園の市営地下駐車場が休止になり、銀南街駐車場も今年夏の停電以後は使用できなくなったが、表示はそのままになっている。
 このため市に新周南新聞社を通じて「知り合いが案内板に従って代々木公園の駐車場に行ったが入れなかった」という苦情が寄せられている。

改修、撤去には多額の費用?


 管理する市道路課では、脚立を使えば手が届く範囲の表示は近くテープなどを張って消す予定。しかし、高さが数メートルある案内板の訂正には高所作業車を使い、場所によっては交通規制が必要で、かなりの費用が見込まれる。
 道路維持管理費の使途は安全確保に直接関係する道路の補修を優先しているため案内板は後回し。案内板ごと撤去するとすればさらに大きな費用がかかる。
 同課によると同様の施設は全国各地にある。維持費がかかることから周南市と同様、すでに使用を中止したが、撤去には費用がかかり、再利用の名案もなく、悩みの種になっているところもあるという。
 徳山駅前図書館の開館で市内外から注目され、訪れる人が増えることも期待されている中心市街地。当面、誤った情報を伝えることのないよう対策が求められている。

【きょうの紙面】
(2)周南市議会がまちづくり総合計画案に意見
(3)障害者のアート作品のカレンダー完成
(4)富田西小児童が周南西部交番を見学
(5)花岡小吹奏楽部が全日本の銀賞報告


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光市駅伝、今年度中止に

ランナーに車の接触未遂が響く

安全対策立て次年度開催へ

第64回大会でスタートを切る男子選手(1月20日、光市総合体育館前)

 光市は2日、合併前から64年の歴史を刻んできた「光市駅伝競走大会」を今年度は中止することに決めた。今年1月の昨年度大会でランナーに乗用車が接触しそうになるアクシデントがあり、市がその安全対策を確立できなかったのが原因。市は今後、安全対策を考慮した計画を立てて来年度の開催再開を目指していく。

 同大会は1954年からコースを変えながら毎年続いてきた光市の冬の風物詩。昨年度は今年1月20日に市総合体育館の発着で開かれ、企業や団体、学校、コミュニティセンターなど多彩な155チームの775人がたすきをつないで競った。
 問題のアクシデントは事故にこそならなかったが、光警察署は市教委に再発防止に向けた運営の改善を要請。しかし市教委と市長部局との間で情報がうまく共有できず、運営改善に向けた全庁協議は進まないままだった。

 このため市は11月14日、市ホームページに「令和2年1月に開催予定の第65回光市駅伝競走大会は、大会運営等の都合により『開催時期変更等』の方向で現在検討しています。日程等は光市ホームページ等を通じて決定次第お知らせしますので、ご了承いただきますようお願いします。前回出場されたチームには個別にお知らせします」と掲載し、日程を先延ばしして開く可能性を示した。

 しかし11月中に安全対策が確立できなかったため、市は2日に中止を決定。道路上の警備を担当する光署にも連絡した。開催に向けた調整が年度末までに困難という現状に直面したようだ。

 同市では光市―田布施町―平生町―柳井市を走る「平和記念周南駅伝競走大会」が田布施町出身の故佐藤栄作元首相の提唱で、サンフランシスコ講和条約が発効した1952年に始まって63年間続いたが、2014年を最後に中止。県内でも宇部市から周南市までをつなぐ「中国山口駅伝」が今年度から中止になった。

 光市駅伝は五輪選手の市川良子、国近友昭を生んだ、世界につながる名誉ある大会。今回も企業や学校などのチームは出場を目指して練習を重ねてきており、今後「突然の中止は困る」という声が上がりそうだ。

【きょうの紙面】
(2)光市議会が議会基本条例を「自己採点」
(3)光商議所女性会がクリスマスツリー
(4)秋月囲碁大会でプロ棋士の堀本さん夫妻祝福
(5)年末年始特別警戒へ、海と陸の合同出陣式


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“買い物難民”救う移動販売車

下松・駅南へマックスバリュ

 スーパー閉店で発生した“買い物難民”を救おう―下松市の駅南地区などの西地区自治会連合会(田中豊会長)の要請で、山田のマックスバリュ西日本の山田店(柴田弘司店長)の移動販売が2日から毎週月曜に新川児童遊園(通称・タコ公園)で始まった。この日は近くの高齢者約20人が買い物に訪れた。

品ぞろえが豊富な車内
にぎわう移動販売車


 周辺では5月末に栄町の「スーパーマルエス栄町店」が閉店し、消費税増税を前に9月末には豊井の「豊井ストアおだ」も閉店。一方で市内に林立する大型店は末武や花岡に集中し、駅南や豊井からは遠い。市内の個人経営のスーパーは旗岡の「スーパーマルエス旗岡店」だけになった。
 同公園での移動販売は高齢者の「身近なスーパーがほしい」の声に押された田中会長の要望に、マックスバリュ山田店が応えたもの。同店は軽トラック型2台、2トントラック型1台の移動販売車を持ち、下松、周南、光市や山口市徳地地域、岩国市周東町の計約200カ所で移動販売をしている。
 この日も軽トラックには野菜、果物、魚、肉、牛乳、卵、菓子、日用雑貨、弁当などが並び、店頭と同じ価格で販売。支払いは現金やイオンカード、WAONカードでできる。
 買い物に来た人たちは、おしゃべりを楽しみながら品定めをして明るい雰囲気。同店移動販売担当の泉尾玲子さんは「移動車にない品物も、店頭にある商品なら予約をいただいて次回にはお持ちできる。マイ・スーパーの感覚で利用してほしい」と話し、田中会長も「遠くまで高い交通費を払って買い物に行くのは高齢者に酷。少しでも便利な買い物の方法を提案していきたい」と話していた。 (山上達也)

【きょうの紙面】
(2)連合下松会議が下松市に要望書
(3)“もちつきぞうさん”が白鳩学園訪問
(4)書道の佐伯弦柳さんに県文化功労賞
(5)周南緑地公園西緑地に小中生が樹木名板

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潮風を浴び203人力走

第30回大津島ポテトマラソン
手つないでファミリーも

 周南市の離島、大津島で1日、第30回ポテトマラソン大会(新周南新聞社など協賛)が開かれ、小学生の2キロから16.09キロの10マイルまでの13部門に203人が出場した。
 これは実行委員会(安達寿富会長)、市、大津島コミュニティ推進協議会の主催で毎年この時期に開かれている人気の大会。昨年は西日本豪雨でコースにしていた道路が崩落、長く通行できなくなったことから中止したが、今回は晴天の下、初冬の澄み切った空気の中で盛大に開かれた。

2キロコースを走る小学生
5キロのスタート
選手宣誓をする中村さんの家族
ゴールするファミリーの参加者


 馬島港では横断幕で歓迎。開会式は佐田邦男副市長、安達勝一同委員会副会長があいさつした。選手を対象にしたメッセージ募集で「胸いっぱい 潮風吸って 元気に走ろう 大津島」で優秀の周南市の林哲男さんが表彰された。茨城県からの参加者には遠来賞が贈られた。
 選手宣誓は周南市の中村哲夫さん(44)、真生君(13)、真菜さん(8)が「最後まで全力を出して頑張ります」と述べた。
 今年も馬島港近くの大津島小前をスタート、参加者は潮風を感じながら島内のコースを走って楽しんだ。ウオーキングの部は今年はなかった。
 各部門の上位、3位以上の選手には、大津島特産のサツマイモがそれぞれ4キロ、3キロ、2キロと賞状とメダルが贈られ、参加者にはサツマイモの芋汁が振る舞われた。
 会場では焼き鳥、コーヒーなどのバザーも開かれ、人口250人の島は選手や応援の人たち、スタッフなど400人ほどで大にぎわいだった。
 ファミリーの部で参加した山本良幸さん(44)と梓希さん(8)は「疲れたけど、マラソン大会で初めて2位に入賞できてうれしい」と話した。
 第1回から参加している磯村富也さん(83)は「この大会がずっと続いてほしいし、来年も参加したい。ウオーキングの部を復活してもらえるとうれしい」と語った。


 各部門の周南関係の上位入賞者は次の通り(敬称略)


 [2キロ]小学1~3年男子①林恭矢(下松)②石川京椰(周南)▽③木村優斗(同)▽同女子①中村真菜(周南)②柏原藍里(同)③下田千紗都(同)▽同4~6年男子①木村駿太(周南)②佐野想太(同)③石川颯人(同)▽同女子①安村凛愛星(周南)②立川優菜(同)③大池友莉(同)▽ファミリー①金光弘幸・日々人(周南)②山本良幸・梓希(同)③橋本朋長・栞奈(同)

 [5キロ]男子①安村瑠輝愛(周南)③吉国海音(同)▽女子①秋田真那(周南)③松野京子(同)▽マスターズ男子②原田義雄(下松)③中邑賢治(光)▽同女子①福田小百合(下松)②川村紀子(周南)③村上千代美(下松)

 [10キロ]男子②松本昌也(周南)③国居正雄(下松)▽女子①小松寛子(下松)②松村加代子(周南)③蔵重布美子(同)

 [10マイル]女子②高橋佑子(周南)③福田ひろみ(光)

【きょうの紙面】
(2)周南、光市議会で5日から一般質問
(3)下松商議所が上村青年部会長に感謝状
(4)桜木野球スポ少大会で菊川、大和が優勝
(5)徳山駅でエイズデーのキャンペーン

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80年前に思いはせて

下松市が市制施行80周年を記念して
随想記「秋の夜話」復刻版を発行
ものづくりの街の隆盛つづる

 下松市は市制施行80周年を記念して、1939年の市制施行前後の市内の様子を記した随想記「秋の夜話」の復刻版を発行した。ほしらんどくだまつ1階の市立図書館で1冊450円で販売しており、長弘純子館長は「みんなで力を合わせて下松市の新しい道を切り開こうとした当時の様子や雰囲気に触れてほしい」と話している。


関連資料の展示コーナーと長弘館長
「秋の夜話」の原文部分
巻末の「大下松大観」の鳥瞰図



 「秋の夜話」は1917年に下松大工業都市建設計画をぶち上げた実業家、久原房之助氏(1869―1965)に賛同し、同計画の中止後も地域振興に手腕を発揮した実業家の矢島専平氏(1876―1955)が執筆した随想記。
 実物はB4判の18ページで、写真はなく、もっぱら文字だけの冊子。存在は知られていたものの長らく行方不明で、市内の地方史研究家からは「幻の随想記」と呼ばれていた。
 しかし3年前、市立図書館が建て替えで引っ越した後に長弘館長らが荷物を整理していたところ、偶然「秋の夜話」の実物が発見された。行政関係の文書などと同じ箱に入れられ、保存状態は良好だったという。
 この報告を受けた国井市長は「当時の様子が目の前に広がるような感覚に心が躍った。この感銘を市民と共有したい」と復刻版の発行を市立図書館に指示した。下松地方史研究会(弘中義雄会長)の協力で現代語の訳文もでき、11月2日の市制80周年式典に合わせて発行した。
 復刻版はA4判58ページ。表紙と裏表紙には1917年ごろに撮影された下松市の航空写真を載せた。巻頭に国井市長のあいさつ文を載せ、原本はそのまま黄色の着色紙に転載。その巻頭は「これは下松が市に成るに付て過(すぐ)る日二三の親しき郷友と昔語りの無駄話しせしを書き流せしものなり。御覧下さると否とはお気まかせ」と、軽快な書き出しで始まっている。
 文中には「徳山にも新工場がだんだん出来てきた。それなのに下松地方は何の音沙汰もない。不思議でならない」や「実に理想的な天下の良港で、七、八十間も突き出せば、ゆうに1万トン級の汽船を横づけすることができ、陸上には人口二十万の都市が既に約束されたような心地がするのである。ここにおいて、この天の恵みである地の利をもってして工業が勃興しないわけがないとの堅い信念を得た」など徳山に対抗心を持ちつつ、下松の大都市建設に相当な信念と見通しを持っていたことがうかがえる。
 さらに久原氏の尽力で日立製作所の前身の日本汽船を下松に誘致したことや、久原氏が自身の挫折した計画の復興を義兄で日産コンツェルン創始者の鮎川義介氏(1880―1967)に託し、東洋鋼鈑の誘致や下松工業学校(現下松工高)の設立につなげたことも紹介している。
 巻末には当時の防長新聞や関門日日新聞が下松市制施行を伝える記事や各企業、団体の協賛広告を掲載。さらに「大下松大観」に収録されいていた当時の下松の鳥瞰(ちょうかん)図をA3判に復刻して掲載している。
 300部発行し、現在までにほぼ3分の1が売れている。市立図書館内には関連資料の展示コーナーを設けている。問い合わせは同図書館(0833-41-0093)へ。

【きょうの紙面】
(2)光市議会の議運に上関原発「凍結」意見書案
(3)㈱トクヤマの科学技術振興財団が報告会
(4)太華中で郷土料理「つしま」の調理実習
(5)下松小児童が「鼎の松」のこも巻き

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