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回顧 令和元年(2019)周南市(上)

市長選・藤井氏が現職に勝利
官製談合、しゅうニャン市の逆風強く

市長選に官製談合事件影響

 周南市は昨年11月、業者に入札情報を伝えた官製談合容疑で市都市整備部次長が逮捕されたことで市民の現職市長、木村健一郎氏に対する反発が強くまり、4月の市長選での政権交代につながった。
 その以前からシティプロモーション事業の「しゅうニャン市」プロジェクトを強引に進めたことや、昨年の7月豪雨で大きな被害を受けた熊毛地区の災害復旧への不満などがあったが、市長選の対立候補擁立という形になることはなかった。
 しかし1月中旬、藤井律子氏が県議からの鞍替えを決意。選挙戦では亡くなった元県議の夫、藤井真氏からの支持者や律子氏のファンなど市内全域に張り巡らされた強固な後援会組織、長年の活動で培った選挙戦術も駆使した。
 4月21日の投開票の結果は現職の批判票も取り込んで33,395票を獲得、23,803票の木村氏に1万票近く差をつける圧勝となった。

藤井陣営の集会の支持者
所信表明する藤井市長
しゅうニャン市の看板の撤去


 5月25日に市長に就任。6月24日の市議会での所信表明では市民と「分かりあえる関係」を築くとし、官製談合事件の再発防止へ市政の透明化・クリーン化、「市民の声を聞く課」の設置、災害に強いまちづくり、「しゅうニャン市」プロジェクトの廃止、野犬対策、徳山大学の公立化などの新たな政策を打ち出した。
 このうち「しゅうニャン市」プロジェクトでは6月定例議会にシティプロモーション事業の経費の大半を削除する補正予算案を提案、可決された。徳山駅のホームにあった「しゅうニャン市」の看板も9月に撤去された。
 官製談合事件は情報を受け取った業者の有罪がすでに確定し、情報を提供した元部次長も10月24日に山口地方裁判所で有罪の判決があったが、元部次長は控訴した。

県議選は定数5に7候補の激戦


 藤井氏の突然の鞍替えは4月7日投開票の県議選周南市区(定数5)にも影響した。ベテランの河村敏夫氏も引退を表明し、トップ当選していた藤井氏が鞍替えしたことで、若手の新人3人が出馬した。
 現職の公明党の上岡康彦氏、国民民主党の戸倉多香子氏、自民党の新造健次郎氏、自民党の元職、友広巌氏に加え、新人で自民党の坂本心次氏、有田力氏、無所属の松並弘治氏と7人が争う激戦。現職、元職と新人から前市議会議員の坂本心次氏が当選して松並、有田氏が及ばなかった。
 坂本氏が県議選に出たことで市長選と同時にあった市議補選は欠員2となり、共産党の渡辺君枝氏、39歳だった無所属の吉安新太氏の2新人が無投票で当選した。
 市議会は来年6月に任期満了に伴う市議選があり、前哨戦が始まっている。今回の市長選がどう影響するのかも注目される。(延安弘行)


【きょうの紙面】
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