ヘッドラインニュース

回顧 令和元年(2019)周南市(下)

県との連携で野犬減少
市役所グランドオープン、駅前広場も


えさやり禁止対策、草刈りも


 今年、改めて全国的な話題になった周南市の周南緑地公園の野犬問題。全国報道のテレビ番組でも取り上げられた。7月には県と市、県警、市教委が一緒になって「周南地域の野犬問題に関する連絡協議会」が発足し、むやみなエサやり中止の呼び掛け、巣穴を作る場所を減らすための草刈りなどを10月まで続けた。その結果、野犬を見かけることも以前ほどではなくなり、苦情も減っているという。
 県と市が取り組んだのは野犬の捕獲、エサやり行為対策、公園の管理強化、それに市民の理解促進・気運醸成。
 野犬の捕獲は県の担当だが2人体制の巡回調査・捕獲を1班から2班に増やし、おりの数も増やして大型おりだけで県と市を合わせて7基を設置した。市内の4月から11月末までの野犬捕獲数は559頭で昨年の473頭を大きく上回っている。
 えさやり行為対策は夜間を含めてパトロールを強化。えさやりを見つける現場を見つけることはほとんどできなかったが、えさやりを減少させることができた。公園の管理強化では、隣接する大迫田墓地を合わせて22,000平方メートルで草刈りを実施し、子犬を見かけることが減ったという声が市に寄せられている。
 気運の醸成では8月5日に藤井市長と村岡知事、市の幹部職員が徳山駅でうちわやチラシを配って協力を呼びかけた。来年1月には住民参加のキャンペーンも計画している。

駅前広場のテープカット
ラグビーのパブリックビューイング
野犬キャンペーン中の市長と知事

ラグビーのPVで熱狂


 中心市街地では6月に市役所のシビック交流センターが完成してグランドオープンのイベントが開かれた。
 市民館の撤去で市民活動の場が少なくなっていたが、昨年2月の徳山駅前図書館オープに続くシビック交流センターの供用開始。さまざま会合に使われている。一方、市役所本庁舎は駐車場やトイレの表示などの手直しが進められている。
 11月には徳山駅北口駅前広場が完成した。オープンから1年半が経過して徳山駅前図書館もさまざまなイベント会場としても注目され、ラグビーワールドカップではインフォメーションスペースでパブリックビューイングがあり、たくさんのファンが日本チームに声援を送った。
 同図書館や市役所の周囲でも歩道の整備工事中で、駅前は噴水があったロータリーの整備や南口の整備も計画されている。徳山駅前再開発の準備も進行中。課題となっている駅前図書館から商店街へ人の流れを作ることができるのか、期待されている。
 今年度は市の最上位計画のまちづくり総合計画の後期基本計画を策定する時期。これに合わせて各分野の計画も来年3月の年度末までに作られ、藤井市政が本格的に動き出す。
 12月議会では公約の一つ、徳山大学公立化の検討のための債務負担行為を削除する補正予算案の修正が可決された。市民や議会とも所信表明に掲げた「分かり合える」関係を築けるか、来年は真価を問われることになりそうだ。(延安弘行)

【きょうの紙面】
(2)下松市、市社協が6施設に贈り物、見舞金
(3)日立笠戸から技能五輪に4人入賞
(4)共楽養育園の子どもに希望の品プレゼント
(5)国民宿舎大城で「ゆずせんべい」発売


※12月27日付けで年内は最終発行となります。2020年は1月6日からの発行となります。

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回顧 令和元年(2019)周南市(上)

市長選・藤井氏が現職に勝利
官製談合、しゅうニャン市の逆風強く

市長選に官製談合事件影響

 周南市は昨年11月、業者に入札情報を伝えた官製談合容疑で市都市整備部次長が逮捕されたことで市民の現職市長、木村健一郎氏に対する反発が強くまり、4月の市長選での政権交代につながった。
 その以前からシティプロモーション事業の「しゅうニャン市」プロジェクトを強引に進めたことや、昨年の7月豪雨で大きな被害を受けた熊毛地区の災害復旧への不満などがあったが、市長選の対立候補擁立という形になることはなかった。
 しかし1月中旬、藤井律子氏が県議からの鞍替えを決意。選挙戦では亡くなった元県議の夫、藤井真氏からの支持者や律子氏のファンなど市内全域に張り巡らされた強固な後援会組織、長年の活動で培った選挙戦術も駆使した。
 4月21日の投開票の結果は現職の批判票も取り込んで33,395票を獲得、23,803票の木村氏に1万票近く差をつける圧勝となった。

藤井陣営の集会の支持者
所信表明する藤井市長
しゅうニャン市の看板の撤去


 5月25日に市長に就任。6月24日の市議会での所信表明では市民と「分かりあえる関係」を築くとし、官製談合事件の再発防止へ市政の透明化・クリーン化、「市民の声を聞く課」の設置、災害に強いまちづくり、「しゅうニャン市」プロジェクトの廃止、野犬対策、徳山大学の公立化などの新たな政策を打ち出した。
 このうち「しゅうニャン市」プロジェクトでは6月定例議会にシティプロモーション事業の経費の大半を削除する補正予算案を提案、可決された。徳山駅のホームにあった「しゅうニャン市」の看板も9月に撤去された。
 官製談合事件は情報を受け取った業者の有罪がすでに確定し、情報を提供した元部次長も10月24日に山口地方裁判所で有罪の判決があったが、元部次長は控訴した。

県議選は定数5に7候補の激戦


 藤井氏の突然の鞍替えは4月7日投開票の県議選周南市区(定数5)にも影響した。ベテランの河村敏夫氏も引退を表明し、トップ当選していた藤井氏が鞍替えしたことで、若手の新人3人が出馬した。
 現職の公明党の上岡康彦氏、国民民主党の戸倉多香子氏、自民党の新造健次郎氏、自民党の元職、友広巌氏に加え、新人で自民党の坂本心次氏、有田力氏、無所属の松並弘治氏と7人が争う激戦。現職、元職と新人から前市議会議員の坂本心次氏が当選して松並、有田氏が及ばなかった。
 坂本氏が県議選に出たことで市長選と同時にあった市議補選は欠員2となり、共産党の渡辺君枝氏、39歳だった無所属の吉安新太氏の2新人が無投票で当選した。
 市議会は来年6月に任期満了に伴う市議選があり、前哨戦が始まっている。今回の市長選がどう影響するのかも注目される。(延安弘行)


【きょうの紙面】
(2)下松市の中部区画整理事業が完了
(3)DM年賀はがきでがん検診呼び掛け
(4)山口市で尾崎慎吾ドローイング展
(5)太華中生が高齢者に婦人会のおせち料理


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回顧 令和元年(2019)下松市

人口増、産官民連携を弾みに
2期目に挑む国井カラーは?
陰で財政硬直化、地元スーパー廃業



行政と経済界の連携が奏功

 市制80周年の今年、下松市は昨年のような大きな災害もなく、順調で平穏な1年だったといえる。県内の市町では唯一、人口の微増傾向も続いて過去最多記録を2度も更新。しかしその陰で県内の他市に比べて数値が良好な市の財政は、一方で硬直化が進み、市民の暮らしを支えるスーパーは大手資本の独占の影響で、かつて市内に15店もあった個人経営スーパーは1店舗だけになった年でもあった。
 市制80周年行事のメーンは、約35,000人の観客を集めた日立製作所笠戸事業所の英国向け高速鉄道車両を陸送する「道路を走る高速鉄道車両公開プロジェクト」だろう。同市初の大型クルーズ客船の入港も成功した。
 両行事は市と下松商工会議所による“産官民”の大連携が奏功した。これまで手薄だった行政と経済界の連携が“オールくだまつ”という言葉で表現されるほどになった。

盛況の「道路を走る高速鉄道見学プロジェクト」
下松に初入港した大型クルーズ船

地域的に均衡ある発展が課題に

 増え続ける市の人口も9月末で過去最多を突破して57,314人になり、11月末にはさらに記録を塗り替えて57,350人になった。全国の815市で5番目に安い水道料金や、手厚い子育て支援、地価や家賃の安さが若い世代に魅力になっているようだ。
 このため保育園は待機児童が解消しては増え、解消しては増えるいたちごっこ状態。公集小、中村小、花岡小、末武中は児童数、生徒数の増加に歯止めがかからず、教室不足やグラウンドの狭さが深刻になっている。
 半面、山間部の米川小や、民営の妹背、久保両幼稚園は児童数や園児数の減少から来年3月末で休校、休園になる。市の西部は人口増が続くのに対し、東部や北部、笠戸島は人口減と、不均衡さがあらわになっている。

過去最高の人口を示す市役所の表示板

問われる財政運営のあり方

 それは商業施設の分布にも比例。市内の全商業面積に占める大型店の占有率は85.5%と全国トップクラスだが、大型店の大半は市の西部に集中。半面、個人経営のスーパーは次々に閉店を余儀なくされ、現在も残るのは旗岡の「スーパーマルエス」だけになった。
 一方、企業進出は順調。来年は鉄道車両製造のスミヨシ下松工場や、山下工業所の新工場が稼働する。その大元は台湾やパナマから鉄道車両製造を大量受注した日立製作所笠戸事業所の好況だ。東洋鋼鈑下松工場、新笠戸ドックも順調な業務を展開している。
 来年は市長選(4月5日告示、12日投票)があるが、1期目の現職の国井益雄氏(70)以外に現在、出馬の動きは見当たらない。
 国井氏は4年間「安全安心と魅力あるまちづくり」を掲げてきたが、事業の大半は国井氏を後継指名した井川成正前市長が敷いたレールを仕上げてきた形だ。2期目に向けて“国井カラー”をどう打ち出すかが今後求められよう。
 財政も2018年度決算では実質公債費比率が県内13市で最も良好な2.1%である半面、弾力性を示す経常収支比率は96.8%と高止まりが続いており、今後の財政運営のあり方が試される。(山上達也)


【きょうの紙面】
(2)長穂地区の広報誌「私達の長穂」が400号
(3)笠戸島アイランドトレイルに936人
(4)「サンタの弟子」が障害児の家庭訪問
(5)西緑地の樹木に小中高校生が名板


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回顧 令和元年(2019)光市

 2019年も残りわずかとなった。新しい天皇陛下が即位して平成から令和へ改元した今年。ラグビーワールドカップに日本中が熱狂した。各地で大災害も発生したが、周南地域は大きな被害がなく、下松、光市は比較的落ち着いた1年となった。一方、周南市は現職を破って新市長が誕生し、新しい風が吹き始めた。各市のこの1年を振り返る。

両市立病院の存続機運高まる
市川市長の4選どうなる?
大和コンパクトシティも推進へ

完成した市立光総合病院
盛り上がった「まちぐるみウェディング」
大和コミュニティセンターの完成式典


厚労省リスト公表で両病院維持鮮明に

 光市内の各地に大きな爪あとを残した昨年の豪雨災害に比べて、今年は静かな1年になった。懸案の市立光総合病院の移転新築も完成したが、厚生労働省が9月に突然発表した「再編が必要な公立・公的病院」の全国424病院の中で同病院や市立大和総合病院が名指しされていたことが、皮肉にも両市立病院の存続の機運を高めることにつながった。
 二つの市立病院を抱える光市は、その両立に腐心してきた。現在3期目の市川熙市長(72)は1期目の市長選で「二つの市立病院を守る」と公約し激戦を制しただけに「光総合は急性期主体、大和総合は慢性期主体」と機能を分割し、中でも大和総合に最小限の急性期機能を維持して両病院の存続を図った。
 この手法は市民から一定の評価を受け、市川市長の2選、3選を支えた。老朽化した光総合が新築移転を果たした矢先、厚労省の病院再編統合リストに光総合も大和総合も病院名が名指しされたのだから、市川氏は当然、両病院の存続を市議会の一般質問に答える形で強い口調で明言した。
 このため議会内には市長発言を「4期目出馬の決意をにじませたのではないか」と受け止める声がある。市長選は市議選と一緒に来年秋の予定。市長選は市川氏の出馬の是非次第で選挙戦の構図が変わるだけに、市川氏の去就が注目される。

「まちぐるみウェディング」は大成功

 財政はどうか。実質公債費比率は9.5%とおおむね良好だが、弾力性を示す経常収支比率は95.2%と高止まりだ。光市は日本製鉄や日鉄ステンレス、武田薬品工業など主要企業の法人市民税に頼るところが大きい財政構造だけに、経済動向の行方は目を離せない。
 一方、市のソフト政策は市民を巻き込む形で大きく前進した。中でも公募に応じたカップルを祝福する「光と虹のまちぐるみウェディング」は光駅構内と虹ケ浜海岸を会場に市民600人が集う、市民参加型の「おせっかい」人前結婚式を開き、新しい時代のまちづくりのあり方を効果的に演出した。

市民目線の意見を積極的に

 旧光市と旧大和町との合併から来年で16年。大和地域では今年、住民の悲願だった大和コミュニティセンターが完成し、市大和支所が旧町役場から同センター内に移転した。
 束荷の農業振興拠点施設・里の厨の経営も順調に進む。今後は岩田駅から大和総合病院までの道路整備が進む予定で“コンパクトシティ”が次第に形を見せていくだろう。
 任期満了に伴う来年秋の市長選は市川氏の動きが注目され、市議選はすでに複数の新人の出馬がうわさされており、候補者数が定数18を若干上回る構図が予想される。
 市政の主役は市民一人一人。市議会は一般市民を対象に市議会モニター17人を委嘱し、市民目線の意見を積極的に吸い上げている。来年は行政にも議会にも市民の声がもっとたくさん届き、改善の方向性が力強く打ち出されることを期待したい。(山上達也)

【きょうの紙面】
(2)周南市で“うちどくコンテスト”表彰式
(3)日立親切会が寄付金と新幹線模型贈る
(4)周南クリーン菊川が川上ダムで中学生交流
(5)下松市の中村地区社協が独居老人に餅


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徳山大学公立化の予算削除

周南市議会
15-13の僅差で可決

 周南市12月定例議会は20日の最終日、19議案を可決して閉会した。このうち一般会計補正予算は債務負担行為から「徳山大学公立化検討業務委託料」の1,200万円を削除する修正案を賛成15、反対13、退席1と僅差で可決し、藤井市長が今春の市長選挙で掲げた公約の一つに市議会が「まった」をかける形となった。

修正案の採決

予算決算委に続いて

 債務負担行為は次年度以降の予算計上をあらかじめ決めるもので、今回の場合、認められれば学科、学部の新設など公立化の検討に必要な調査などの業務委託契約を今年度中に結ぶことができた。
 しかし13日に予算決算委員会(田村隆嘉委員長)で「時期尚早」などを理由に委員から出された修正案が可決した。本会議ではこの修正可決を田村委員長が報告、討論のうえ、修正案について採決があり、アクティブの6人、刷新クラブの小林雄二議長を除く3人、自民党周南の3人、共産党の3人が賛成した。六合会の5人、公明党の3人、一心会の3人、自民党政和会の2人が反対だった。田村勇一議員(自民党周南)は退席した。

新年度予算案に計上


 討論では得重謙二議員(刷新クラブ)、魚永智行議員(共産党)、米沢痴達議員、福田吏江子議員、兼重元議員(自民党周南)、岩田淳司議員、藤井康弘議員(アクティブ)が修正に賛成した。
 債務負担行為を削除すべきでないという意見は吉安新太、古谷幸男議員(自民党政和会)、尾崎隆則議員、島津幸男議員(一心会)福田文治議員、福田健吾議員(六合会)が述べた。
 賛成意見では米沢議員は「まず大学の全体像を示すのが筋。補正予算は拙速」、福田吏江子議員は「公立化だけではもったいない」と1法人で複数の大学を運営する形や専門職大学など幅広く検討すべきだと提案した。藤井議員は「市長の徳山大学公立化の強い意志が示されていない」と述べた。
 削除に反対する意見では、島津幸男議員は徳山大学設立時、徳山市を教育都市にというグランドデザインがあったと述べて「しっかり応援すべきだ」と訴えた。福田健吾議員は「市が主体的に調査すべきだ。調査を止めるべきではない」と述べた。

報道陣の取材に応じる藤井市長

 今回の債務負担行為の削除に藤井市長は「大変残念に思っている」と述べ、多くの人から期待の声があがっているとして来年の3月定例議会に提案する当初予算案に必要な経費を改めて計上する考えを明らかにした。
 3月議会まで「できるだけのことは進める。大学とも連携して検討を進めたい」と意欲を見せ、市長の意志が示されていないという意見には「これからは前向きに発言したい」と述べた。市は4月に公立大学推進室の設置も予定している。

【きょうの紙面】
(2)光市議会の上関原発凍結意見書は取り下げ
(3)26日からクイーンズクライマックス
(4)沼城小で全校生が伝統的な餅つき体験
(5)久保福祉協が下松市役所などに門松


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防災指令拠点施設の最終案示す

光市議会

「建てるなら早く」「一刻の猶予なし」

事業費は5億~6億5千万円想定

 光市は17日、防災指令拠点施設を建設するための基本構想の最終案を市議会の総務市民文教委員会(笹井琢委員長)で示した。来年度に基本計画、2021年度に基本・実施設計をして22年度に着工し、23年度の完成を目指すスケジュールも示したが、議員からは「建設するなら早く」「一刻の猶予もない」と早期建設を求める声が相次いだ。
 防災指令拠点施設は昨年の豪雨災害の早期復旧に財政負担が増す影響から市役所本庁舎の建て替えを凍結した後、市役所敷地内に建設する構想が浮上。当初は「防災センター」の名称で構想の策定を進めたが、同名の施設が光地区消防本部内にあるため「防災指令拠点施設」に改称した。

現在の光市役所本庁舎

 加川卓治総務課長が説明した基本構想の最終案によると、建物は平屋から3階建てまでの範囲内とし、耐震構造で建設。床面積は約1,000から1,500平方メートルと想定した。
 館内には防災危機管理課の執務室や防災行政無線放送室、災害対策指令室、災害対策本部会議室、災害活動センター、システムサーバー室、基幹型防災倉庫などを設ける。
 建設位置は本庁舎の南西側の国道188号沿いか、北西側の駐車場を想定。海抜は南西側が7.3メートル、北西側が7.7~9.4メートル。
 概算の総事業費は、施設規模を1,250平方メートルていどとした場合だと約5億から6億5,000万円とした。24年度が発行期限の合併特例債や、都市防災総合推進事業などの国庫補助事業を積極的に使うという。
 質疑で田辺学議員(共産)や森重明美議員(公明)、中本和行議員(こう志会)は「計画をもっと前倒しにできないか」などと早期建設を求め、森重正一副市長は「今議会の最終本会議で基本計画策定の予算案を提案し、具体化していく」と方向性を示した。
 このあと、5年前から開いてきた委員会内で議員同士が討論する“委員間討議”が初めて公開で開かれ、ほとんどの議員が早期に建設する必要性を訴えていた。

【きょうの紙面】
(2)下松タウンセンター多目的広場を駐車場に
(3)㈱トクヤマが「ホワイト物流」行動宣言
(4)手笛奏者のなかした拓さんが東光保育園に
(5)くだまつ健康パークに晩白柚ぶろ


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食推の指導で周南スープ

南陽工高

生活習慣病予防講座で調理

 周南市食生活改善推進協議会(佐々木哲子会長)は17日、南陽工高(吉兼敦生校長)で応用化学科3年の40人を対象に生活習慣病予防講座を開き、生徒と食生活改善推進員10人が調理実習室で一緒に周南スープを作った。シマヤが販売している減塩食品の紹介もあった。

みそを入れる生徒と食生活改善推進員
「無添加おだし」を説明する尾美さん

 同協議会は望ましい食生活のための講座を企業や学校などで開いているが、南陽工高では初めて。家庭科の授業として開き、最初に野菜を食べることや塩分を取り過ぎない減塩、朝食の大切さなどを説明したあとは調理実習。
 周南スープは地元で収穫される野菜などを使い、栄養バランスをよくするためスキムミルクも入れる。この日は冬バージョンとして主に市内産の豚肉とゴボウ、レンコン、ダイコン、ニンジン、サツマイモ、油揚げ、ハクサイ、長ネギを入れ、みそ味にした。
 生徒は食生活改善推進員に教えてもらいながら野菜を切って鍋に入れ、野菜がやわらなくなったあと、スキムミルクをまぶしたみそを入れて仕上げた。
 その間、シマヤのみそ事業部の主任で管理栄養士の尾美久美子さんが同社の減塩しょうゆ、減塩みそ、減塩のだしの素、今年9月に発売したばかりの、塩などが入っていない「無添加おだし」を紹介。「減塩という言葉をおぼえておいてください」と呼びかけた。
 生徒は男子が多かったが、料理のコツなどを教えてもらっていた。佐々木会長は「生徒はみんな素直で真面目で態度も良かった。おばあちゃんと孫のような関係になれました」と笑顔を見せていた。

【きょうの紙面】
(2)県選奨に光地方史研究会と8人
(3)21日、周南冬のツリーまつり集中イベント
(4)徳山藩の幕末描いた小説を周南市教委に
(5)大和総合病院でクリスマスコンサート


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フィンランドから若手演奏家

20日・夜市小、21日・駅前図書館

児童や住民との交流も

 フィンランドのバイオリンとピアノの若手演奏家の交歓コンサートが20日(金)午前10時35分から周南市の夜市小体育館、21日(土)午後6時から徳山駅前図書館1階で開かれる。いずれも無料。
 日本とフィンランドの国交樹立100周年を記念した、音楽家を派遣しあう交流事業。9月に市文化会館でフィンランド・リコーダーカルテットの演奏会が開かれた縁もあって実現した。演奏会では両会場ともシベリウス作曲の「もみの木」「悲しきワルツ」「フィランディア」などを演奏する。
 2人ともフィンランドのシベリウスアカデミーで学んで活躍中。バイオリンのヨハンネス・ハクリネンさんは現在、フィンランド放送交響楽団に所属している。ピアノのタツ・エスケリネンさんは北ヨーロッパを中心に欧米諸国でソロ活動やオーケストラとの共演を重ねている。

バイオリンのヨハンネス・ハクリネンさん
ピアノのタツ・エスケリネンさん

 夜市での演奏会は市文化振興財団、夜市小、夜市地区コミュニティ推進協議会が開き、演奏会のあと児童との交流などがあり、午後1時からは夜市市民センターで餅つきや書道などで住民とも交流する。

ライブラリー・ミュージック・ラウンジ開催


 徳山駅前図書館ではこの演奏会に合わせて1階の共有スペースにポップス川上の協力でグランドピアノが置かれ、13日から来年1月13日まで「ライブラリー・ミュージック・ラウンジ」を開催。連日のように多彩な演奏が繰り広げられている。

徳山駅前図書館のピアノ

 21日は周南冬のツリーまつりの集中イベントの日でもあり、正午から演奏が続き、最後にフィンランド演奏家が登場する。プログラムでは正午から河野康弘さんのワッハッハコンサート▽午後2時から「藤井ゆき子とその仲間たち」の昼下がりのシャンソンライブ▽4時から徳山高校生によるミニ演奏会がある。
 23日午後4時からは同市出身のバイオリン奏者で英国に留学、11月に学び・交流プラザで帰国記念の演奏会を開いた谷村愛美さんのファミリーコンサートが開かれる。
 夜市小の演奏会の問い合わせは市文化会館(0834-22-8787)、ライブラリー・ミュージック・ラウンジは同図書館(0834-34-0834)へ。

【きょうの紙面】
(2)JP労組がやすらぎ苑で奉仕活動
(3)新南陽L.C.が手をつなぐ育成会にケーキ
(4)子ども食堂で自衛隊数学教官のセミナー
(5)八千代座歌舞伎がきさんの里訪問


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デザコンで6年連続

徳山高専土木建築工学科の「双穹」

紙の橋のコンテスト入賞

 第16回全国高専デザインコンペティション(デザコン)が7、8日に東京で開かれ、構造デザイン部門で、周南市の徳山高専(勇秀憲校長)の土木建築工学科の学生6人が作った「双穹(そうきゅう)」が審査員特別賞を受賞した。
 同部門には36高専から62作品が参加し、最優秀賞1点、優秀賞、審査員特別賞各2点、企業賞1点が選ばれた。徳山高専からは2点が参加していた。同高専の受賞は2014年から6年連続となった。

「双穹」と河村君(前列左から2人目)


 6人は5年の河村篤志君(20)をチームリーダーに募集に応じた4年の西川侑華さん(19)、3年の貞本舞さん(18)、高木拓海君(17)、1年の元永真菜さん(16)、長谷川京香さん(16)。
 競技は厚さ2ミリ、0.6ミリ、0.095ミリの3種類の紙で長さ90センチのペーパーブリッジを制作し、最大50キログラムの耐荷重に応じた競技得点、プレゼンテーション・意匠デザインによる審査員得点で順位を決めた。上位チームはいずれも最大荷重50キログラムに耐えたが、ブリッジの重量が軽いほど多く得点でき、双穹は220グラムだった。
 2つの同じ形の箱型部材を中央でクロスさせてお互いに支え合う構造。他校は三角形をつなぐトラス形かアーチ型がほとんどで、河村君は「この形はほかにないと思っていた」という。「双穹」は2つの部材を組み合わせて全体は弓に見えることから名付けた。
 海田辰将准教授の助言を受けながら夏休み前から放課後に集まっては試作、50キログラムの耐荷重をクリアするとより軽量にして製作する繰り返し。試作は12回にもなった。
 賞状とトロフィーを手に河村君は「上位にはいけると思っていたがうれしかった」、西川さんは「斬新な設計でいいなあと思っていた。先輩のおかげで受賞できた」、高木君は「制作を担当したが、一つ一つ丁寧にやるようにした」と振り帰り受賞を喜んでいた。

【きょうの紙面】
(2)富田中PTAに文部科学大臣表彰
(3)望みの家がクリスマス会、利用者もダンス
(4)須磨小で須金伝統の和紙づくり体験
(5)櫛浜小で森林体験、シイタケのこま打ちも


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ACT SAIKYOは今季2勝2敗に

光市でバドミントンS/Jリーグ
広島ガスに勝利

 バドミントン界で国内最高峰の「JTBバドミントン S/Jリーグ2019」山口大会が14日、光市総合体育館メーンアリーナで開かれ、周南市の西京銀行の行員の女子チーム「ACT SAIKYO」は勝利を収めた。これでACT SAIKYOの今リーグのトータルの対戦成績は2勝2敗になった。
 同リーグは5チームずつのリーグ戦のあと、上位2チームずつの決勝トーナメント、5位以下の順位決定戦がある。山口大会は日本バドミントン協会の主催で、大会会長は林芳正県バドミントン協会会長。観客席は各チームのサポーターなど約1,500人で埋まった。

熱い声援を送る「ACT SAIKYO」のサポーター


 開会式は同大会公式ミュージックサポーターで歌手のTORIENAさん(26)の歌で開幕。男子の部の三菱自動車京都、JR北海道▽女子の部の広島ガス、ACT SAIKYOの選手が入場してステージに並んだ。
 市川光市長が歓迎の言葉を述べ、三菱自動車京都、JR北海道、広島ガスに西京銀行の平岡英雄頭取から光市特産品の詰め合わせが贈られた。
 ACT SAIKYO対広島ガスはダブルス1戦目で中村麻裕・重田美空組が2セットを先取して勝利。しかし両セットとも広島ガスが詰め寄ってはACT SAIKYOが引き離す構図が続き、一時は1点ではあったが広島ガスの逆転を許したときもあったほど。第1セットは21-9で広島ガスを突き放したが、2セット目は21-18で白熱した展開だった。
 シングルスはACT SAIKYOの斎藤栞主将が広島ガスの浜北もも選手に2-0で圧勝。ダブルス2戦目はACT SAIKYOの柏原みき・加藤美幸組が対戦したが、2-1で敗退。第1セットは15-21で先取されたが、第2セットは23-21で追いついた。しかし第3セットは18―21で惜敗した。結局チームは2-1で勝利、2勝目をあげた。広島ガスは4敗になった。
 ACT SAIKYO側の応援席には市川市長や下松市の国井市長、西京銀行の関係者、バドミントンファンら黄色のそろいのユニホームを着て駆けつけて、ACT SAIKYOに点が入るたびに拍手や声援を送っていた。
 一方、男子の部は2-1で三菱自動車京都がJR北海道に競り勝った。三菱京都は2勝2敗、JR北海道は4敗になった。
 今後、ACT SAIKYOは20日(金)に富山県高岡市の同市民体育館である順位決定戦に出場する。

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