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今宿カフェにあふれる笑顔

高齢者がイキイキ暮らす街へ

笑顔いっぱいの参加者

毎週1回、イベントも

 「少子・高齢化」が国全体としても地域でも課題とされて久しい。住み慣れた地域で最期まで豊かに暮らすための新しい試みが周南市の今宿地区で始まっている。
 今宿市民センターの講堂。昨年12月23日に33回目となる今宿カフェが開かれた。高齢者が気軽に集まれる場をと3月に始まって毎週月曜に開かれてきた。この日はクリスマス会でいつもより参加者が多く、スタッフを含めて70人が集まった。
 前半は数人ずつの班対抗のクイズ。第一問は魚の名前をなるべく多く書き出す。2問目は花の名前。3問目はスタッフが一番、やりたかったという今宿地区内の地域名で得点は2倍。書き上げた地域名を各班が読み上げる。ホワイトボードにその数が書かれるたびに歓声があがる。
 後半は参加者へのプレゼント。スタッフが用意したミカンや、中身はわからないがお菓子などらしい。名前が読み上げられた参加者は元気よく手をあげて前に出てきてプレゼントを選ぶ。全員にゆきわたる仕組みだ。
 その間にも健康に関する講演会、テレビ番組の公開収録などのお知らせがある。市広報や高齢者向けの情報誌「R70」が配られることもある。高齢者が豊かに暮らす秘訣とされる「きょうよう」と「きょういく」。今日、用がある、今日、行くところがある、そのための情報提供だ。
 午前10時に始まって正午ごろまで約2時間。頭を使い、体を使い、みんなで笑い、語り合って声を出す。参加費はコーヒー、お菓子付きで100円。何回も参加している人も多い。70代が中心だがこの日は育児休業中の男性も生後5カ月の女の子と一緒に参加していた。
 毎回、イベントを用意していて1月6日はみそづくり、20日は読み聞かせ、27日は尺八の演奏、2月3日はクラシックギター、10日はおしゃべり会、17日はオカリナ演奏と続く。3月には1周年の記念行事も計画している。

ボランティア・スタッフにも喜び

 ボランティアのスタッフは約20人。福田昌子店長は81歳で、今宿地区老人クラブ連合会の福会長。民生児童委員の経験もある。今も福祉員をしている。「スタッフあっての今宿カフェ。スタッフに感謝しています」と話す。
 司会の守田美栄子さんは50代。40代の山本まりさんはフェイスブックで毎回の様子を発信している。企画や当日の運営、準備、後始末。抜群のチームワークが支える。高齢者の居場所づくりと同時に運営する側にも「役に立っている」という喜びがある。

福田店長

 突然始まった事業ではない。同市では地区ごとに住民が話し合って地区の未来像を描き、実行する「夢プラン」の策定を進めている。すでに作っている地域は中山間地の周辺部が多く、今宿地区は中心部の夢プラン策定の先駆け。2017年7月に策定委員会を発足させた。住民の話し合いで出来上がった夢プランの中に盛り込まれている事業だ。
 地区の人口は昨年11月1日時点で8,494人、4,467世帯。高齢化率は32.5%。全市の平均に近いという。しかし、夢プランでは「昔に比べ、子どもの数が減り、高齢者の数は増加し、地域のつながりが薄れ…」と分析している。
 「つながる今宿夢プラン」が掲げる未来は地域内の「ふれあい、たすけあい、つながり」があるまち。そのために、子どもたちがキラキラ輝く環境づくりの「キラキラさせ隊」▽高齢者の方がイキイキと暮らせる環境づくりの「イキイキさせ隊」▽地域のみんながワクワクする環境づくりの「ワクワクさせ隊」が活動している。
 今宿カフェは「イキイキさせ隊」の活動。昨年12月には学び・交流プラザで市と市社会福祉協議会が開いた「共に支えあうまちづくり活動発表会」でも活動内容を発表した。広がりが期待されている。

【きょうの紙面】
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