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市民と連携、2年目も元気

徳山駅前図書館、貸し出しも順調

2月には入館者400万人に

徳山駅前図書館

 周南市の商店街など中心市街地の賑わい創出のために建てられた徳山駅前図書館(桜沢圭一館長)が2018年2月3日の開館から間もなく丸2年になる。入館者は昨年12月までで378万8016人で、2月中には400万人を超える勢い。毎月の貸し出し冊数も3万冊を維持して中央図書館を大きく上回っている。「市民が行きたい、集まりやすい場所」を目指し、図書館サポーターなどと協力し地道に市民との連携に努めてきたことが期待以上の結果に結びついている。(延安弘行)

桜沢館長

公設民営で大きな成果

 同館は中央、新南陽、福川、熊毛、鹿野に続く同市の6番目の市立図書館だが、初めて指定管理者制度を導入して運営はカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が担当する公設民営の図書館。蔵書は約7万冊。館内には同社の運営する蔦屋書店やスターバックスコーヒーなどがあり、大半は地元採用のスタッフ70人が365日、午後10時までの開館を支えている。3階に市の市民活動支援センターもある。
 入館者は18年7月に100万人、昨年2月に200万人、8月に300万人を超えた。2年目になっても入館者は減少せず、周南冬のツリーまつりが開かれた昨年12月は19万7,827人で過去最多を記録。集中イベントがあった21日は1日当たりとしては過去最多の18597人が訪れた。
 書籍の貸し出し数も中央公民館が耐震工事のため閉館していた18年9月から昨年2月までは4万冊前後。3月からは減少したが、それでも3万冊以上を継続し、12月は30,231冊。一方、中央図書館は18,434冊、新南陽図書館も16,958冊にとどまっている。
 同市立図書館の年間の総貸し出し冊数は2017年度は85万4,419冊だったが、駅前図書館開館後の18年度は104万8,469冊に増え、19年度も12月までの9カ月間ですでに78万6,506冊。駅前図書館の開館で図書館の利用が増えている。

地域の文化の底上げも

 駅前図書館では著名な作家などを招いてのトークショーも開いているが、一方で力を入れているのが市民と一緒になってのイベントや行事。図書館の活動に協力し、一緒になってイベントを開く図書館サポーターは60団体になり、現在も増え続けている。
 昨年12月13日から1月13日までは図書館1階の共有スペースにグランドピアノを置いて「ライブラリー・ミュージック・ラウンジ」を開き、フィンランドのピアノ、バイオリン奏者などプロ、アマチュアの多彩な演奏があった。
 2月1日(土)からは昨年に続いて周南きさらぎ文化祭を開き、毎週末を中心に多彩な行事がある。定期的に同図書館や市民が定期的に開く講座、演奏会も多くなっている。
 同館の開館に伴って着任した桜沢館長(41)が配慮しているのが、同館を設計した建築家、内藤廣さんから言われた「年寄りを排除する建物にはしないでほしい」という言葉。このため、きさらぎ文化祭でも若者向けだけでなく、年配の人にも敷居が高くないイベントも用意するなどバランスをとっている。
 「周南というまちの資源、ストックはたくさんある」という桜沢館長。同館の活動をきっかけに地域の団体、市民の間に新たなつながりができたことが「地元の文化の底上げになっている」と話し、3年目も市民と一緒に歩もうとしている。

【きょうの紙面】
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