ヘッドラインニュース

1千万部超える大ベストセラー

「サハラの歳月」を翻訳・出版
翻訳家・妹尾加代さん

妹尾さんと翻訳を手がけた「サハラの歳月」

 周南市の翻訳家、妹尾加代さん(78)が昨年12月20日に、自身が翻訳した台湾の作家三毛(サンマウ)の著作「サハラの歳月」(石風社、496ページ、本体2,300円)を出版した。
 高知県で生まれ育ち、大学は京都外大へ進学。そこで選択した第2外国語の中国語に興味を持ち、台湾の台湾省立師範大学(現在の国立台湾師範大学)に1年間留学した。留学中に知り合った台湾人や東南アジアの華僑とは帰国後も連絡を取り合い、結婚後も独学で中国語の勉強を続けた。
 40年前に夫の転勤で周南市に来て、現在は通訳と翻訳をしながら、シビック交流センターで週3回の中国語講座を開いている。
 台湾の知人から30年前、「面白い本がある」と送ってもらったのが、三毛の「サハラ物語」だった。三毛がスペイン留学を経てスペイン領だった西サハラへ移住したときの日々の生活を記録したもので、異文化の砂漠で生活する人たちや土地の風土・文化への温かいまなざしに感動した。
 多くの日本人に読んでもらいたいとの思いで、三毛本人に連絡をとり、翻訳の承諾を願い出て1991年に出版した。三毛も喜んで出版を待っていたが、出版の2カ月前に48歳で亡くなった。
 今回の「サハラの歳月」は、以前の「サハラ物語」に、サハラの生活でのかなしい側面を描いた「泣いているラクダ」やその他の短編を追加したもので、翻訳に約3年を要した。
 三毛の作品の魅力について妹尾さんは「人間に対する深い愛と広い視野」とし「読んでくれた人が、地球上にはいろんな人がさまざまな生き方をしていることに目を向けて、世界に対する視野を広げてくれたらうれしい」と語った。
 三毛の作品は、台湾湾と中国で1千万部を超えるベストセラーで、イギリスやアメリカでも英語版が出ている。今後はスペイン語、イタリア語版も出る予定だ。
 秋月在住。趣味は旅行と読書で好きな作家は石牟礼道子。
 中国語講座は学習経験のある中級者向け。問い合わせは妹尾さん(0834-29-0553)へ。
 周南地区では周南市周陽の宮脇書店徳山店などで販売している。

【きょうの紙面】
(2)文化財防火デーにちなんで防火訓練
(3)フジ桜馬場店オープンに500人の列
(4)熊毛北高ライフデザイン科が課題研究発表会
(5)光L.C.が浅江小で薬物乱用防止教室


▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

周南市の小中新入生

[金曜記者レポート]

久米や市中心部で増加

周南団地は減少、周陽小わずか22人

 周南市の小中学校では今春の新入生の入学で児童数が区画整理を終えた久米地区や市中心部などで増加する一方、住民の高齢化が進む周南団地などでは減少することがわかった。
 同市全体では今春の児童数は6,933人で昨年5月に比べて118人減る。中学生は3,487人で34人減と微減。新入生は小学校が1,058人、中学校が1,128人。
 27の小学校のうち増加するのは市中心部の徳山、岐山小と大規模な区画整理が進んだ久米地区の久米小、新南陽地区の富田西、和田小、市西部の菊川、湯野小、北部の沼城小、小規模校の鼓南小の9校で、遠石小が前年と同数。このうち久米小は26人増えて550人、富田西小は18人増えて574人になる。
 一方、周南団地の周陽小は185人で18人減。新入生はわずか22人にとどまる。桜木小は337人で16人減、秋月小は320人で28人減。今宿小も市中心部にあるが365人で29人減、富田東小は529人で23人減になる見込み。

 小規模校では須磨小は新1年生がいないため、児童数は10人で4人減、鼓南小は11人で1人増、八代小は9人で2人減。昨年5月時点では児童数が一桁の小学校はなかったが、新年度は八代小が一桁になる。
 14校ある中学では増加は5校。太華中は348人で4人増、岐陽中は645人で19人増、菊川中は216人で17人増、須々万中は110人で3人増、熊毛中は376人で4人増。住吉中は202人で前年と同数と見込まれている。
 周南団地の周陽中は367人で13人減、秋月中は185人で2人減。和田中は10人で8人減、鹿野中も44人で6人減。この2校が生徒数2桁になる。桜田、富田、福川中も減少。鼓南中は9人で、昨年より1人減って1桁になる。

【きょうの紙面】
(2)野党共闘の5党が下松市で合同街頭演説
(3)下松商議所が募集した小学生環境作文表彰
(4)下松市で地元食材の「まるごと下松」給食

(5) 大城の温泉くみ上げ管が破断

▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

ソフト中心、4月スタートへ

中心市街地活性化計画説明会

説明する重岡部長ら

 周南市は第2期市中心市街地活性化基本計画の市民向けの説明会を21日、市役所で開いた。計画は民間の徳山駅前地区再開発以外は既存の施設の活用やイベント開催などソフト事業が中心。3月中の内閣総理大臣による認証、4月からのスタートを目指している。
 同計画の1期計画は2013年度から17年度までの5年間で、徳山駅前図書館の建設、駅前広場の整備などハード事業に取り組んだ。
 2期計画は2020年度から24年度までの5年間の計画。区画面積は1期計画は徳山駅周辺を中心に102ヘクタールだったが、2期計画は北側を徳山動物園、市文化会館にまで広げ149ヘクタールにする。
 目指す都市像に「まちの資源を活かした、誰もが主役になれるまち公園都市(パークタウン)周南」、基本方針に「“賑わい”と“楽しさ”のあるまちづくり」「“利便性”と“快適さ”のあるまちづくり」を掲げている。
 計画に盛り込んだ事業は93件で一期工事の77件より増やす。しかし、そのうち施設の建設などハード事業は駅前地区再開発と、周南市のすでに取り組んでいる駅南口広場整備、徳山動物園リニューアル事業、公共下水道長寿命化対策事業、県の徳山下松港フェリーターミナル再編整備事業など数件。そのほかは駅前図書館、徳山駅南北自由通路の活用や「とくやまっぷ」など情報発信メディアと、徳山夏まつり、周南冬のツリーまつりなどのイベントが占めている。
 説明会は午後2時からと7時からの2回開き、会わせて16人が参加し、中心市街地整備部の重岡伸明部長らが説明した。市民対象の説明会は今回だけで、今後、計画をまとめて内閣府に申請する。

【きょうの紙面】
(2)周南市が工場夜景ロゴの市民投票
(3)NPOと企業のマッチングフォーラム
(4)大和ハウスが富田西小で桜植樹イベント
(5)2月1日、原さんが丸木舟の航行報告


▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

昼食需要にも対応のスーパー

25日・周南市にフジ桜馬場店オープン

準備中の新店舗


 周南市桜馬場通3丁目のホテル「ザ・グラマシー」跡に25日(土)、スーパーマーケットのフジ桜馬場店(俣野忍店長)がオープンする。食料品や日用品、家庭用品を扱うが、企業などのオフィスが多いエリアのため、昼食などに適した弁当、お好み焼き、サラダなど総菜を充実させる。
 敷地面積は3,278平方メートル。建物は鉄骨平屋一部2階建て。延べ床面積2,437平方メートル、店舗面積1,238平方メートル、駐車場は74台。テナントとしてベーカリーのパリクロアッサン、周南クリーニングが入る。営業時間は午前9時から午後10時まで。
 ㈱フジ(山口普社長、本社・松山市)として市内でフジ新南陽店に続いて2店目、県内では10店目の店舗。投資額は約7億5千万円、年商予定は10億円。電話は0834-34-0111。
 商圏内の人口は微増傾向で単身世帯の割合が50%と高く、年齢構成は男女とも40、50代の割合が高いことから、30、40代のファミリー層の需要も見込み、「昼食需要の対応を強化するとともに簡便・即食・時短商品の品ぞろえを充実させる」としている。
 単身世帯向けの小容量や、健康、美容などの機能性商品、ブランド肉、地魚、地場野菜など付加価値の高い商品をそろえる。買ったものをその場で食べることができるレストスペースは21席を設け「ココカフェ.f」も導入している。清算はセルフレジもある。
 同市はこの数年、中小の地元スーパーの閉店が続いている。中心市街地への出店が地元の商業にどう影響するかも注目されている。25日は午前8時45分からオープニングセレモニーを開く。

【きょうの紙面】
(2)徳山駅前図書館で古新聞のバッグづくり
(3)下松市へコカ・コーラが聖火リレーバッジ
(4)下松駅伝で東洋鋼鈑が8連覇
(5)周南市聖火ランナー、鈴木、近藤さん意欲


▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

市民と連携、2年目も元気

徳山駅前図書館、貸し出しも順調

2月には入館者400万人に

徳山駅前図書館

 周南市の商店街など中心市街地の賑わい創出のために建てられた徳山駅前図書館(桜沢圭一館長)が2018年2月3日の開館から間もなく丸2年になる。入館者は昨年12月までで378万8016人で、2月中には400万人を超える勢い。毎月の貸し出し冊数も3万冊を維持して中央図書館を大きく上回っている。「市民が行きたい、集まりやすい場所」を目指し、図書館サポーターなどと協力し地道に市民との連携に努めてきたことが期待以上の結果に結びついている。(延安弘行)

桜沢館長

公設民営で大きな成果

 同館は中央、新南陽、福川、熊毛、鹿野に続く同市の6番目の市立図書館だが、初めて指定管理者制度を導入して運営はカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が担当する公設民営の図書館。蔵書は約7万冊。館内には同社の運営する蔦屋書店やスターバックスコーヒーなどがあり、大半は地元採用のスタッフ70人が365日、午後10時までの開館を支えている。3階に市の市民活動支援センターもある。
 入館者は18年7月に100万人、昨年2月に200万人、8月に300万人を超えた。2年目になっても入館者は減少せず、周南冬のツリーまつりが開かれた昨年12月は19万7,827人で過去最多を記録。集中イベントがあった21日は1日当たりとしては過去最多の18597人が訪れた。
 書籍の貸し出し数も中央公民館が耐震工事のため閉館していた18年9月から昨年2月までは4万冊前後。3月からは減少したが、それでも3万冊以上を継続し、12月は30,231冊。一方、中央図書館は18,434冊、新南陽図書館も16,958冊にとどまっている。
 同市立図書館の年間の総貸し出し冊数は2017年度は85万4,419冊だったが、駅前図書館開館後の18年度は104万8,469冊に増え、19年度も12月までの9カ月間ですでに78万6,506冊。駅前図書館の開館で図書館の利用が増えている。

地域の文化の底上げも

 駅前図書館では著名な作家などを招いてのトークショーも開いているが、一方で力を入れているのが市民と一緒になってのイベントや行事。図書館の活動に協力し、一緒になってイベントを開く図書館サポーターは60団体になり、現在も増え続けている。
 昨年12月13日から1月13日までは図書館1階の共有スペースにグランドピアノを置いて「ライブラリー・ミュージック・ラウンジ」を開き、フィンランドのピアノ、バイオリン奏者などプロ、アマチュアの多彩な演奏があった。
 2月1日(土)からは昨年に続いて周南きさらぎ文化祭を開き、毎週末を中心に多彩な行事がある。定期的に同図書館や市民が定期的に開く講座、演奏会も多くなっている。
 同館の開館に伴って着任した桜沢館長(41)が配慮しているのが、同館を設計した建築家、内藤廣さんから言われた「年寄りを排除する建物にはしないでほしい」という言葉。このため、きさらぎ文化祭でも若者向けだけでなく、年配の人にも敷居が高くないイベントも用意するなどバランスをとっている。
 「周南というまちの資源、ストックはたくさんある」という桜沢館長。同館の活動をきっかけに地域の団体、市民の間に新たなつながりができたことが「地元の文化の底上げになっている」と話し、3年目も市民と一緒に歩もうとしている。

【きょうの紙面】
(2)㈱トクヤマが地震想定で防災訓練
(3)30日、鹿野で6次産業化セミナー
(4)東洋鋼鈑社内駅伝大会で88チーム力走
(5)下松市のコンビニ強盗未遂の犯人逮捕

▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

素材を生かして和・洋・中に

笠戸ひらめレシピコンテスト

各店舗のレシピ6種

 下松市中央町の保健センターで14日、笠戸島特産の「笠戸ひらめ」を使ったレシピコンテストが開かれ、同市内の和洋中の料理店6店が素材をいかした料理を披露した。

 同市が主催。同市飲食業協同組合と連携して、下松市の特産品のPRとブランド化、新メニューの開発を狙って企画された。
 この日は、岩国市出身の料理評論家の飯田和子さん、弘中佑児下松市観光協会長、安野政行下松商工会議所特産品ブランドプロジェクト委員長、福田順子市食生活改善推進協議会長、原田美保子下松消費者連絡会長、吉次敦生市経済部長が審査した。

料理の審査

 参加店と料理は、笠戸島の国民宿舎大城が「パエリア風釜めし」▽古川町の和食工房にしだが「来巻ニンニクみそのホイル焼き」▽北斗町の洋MASUYOSHIが「パピヨット地中海の香りサフランソース」▽栄町の和食処花水木が「西京焼きウニソース添え」▽東柳の和食処はらだが「ユッケ風漬け二味丼」▽駅南の北京料理第一飯店が「スイートレモンチリソース」。
 パエリア風釜めしは、ヒラメのほかにムール貝やエビも入って風味豊かで見た目も鮮やか。パピヨットは歯ごたえのあるヒラメにタマネギとサフランのソースをかけた紙包み焼きでヒラメのだしを活かしている。
 審査員と各店の料理人が試食し、見た目、味、原価率、店舗での再現性、食材活用性の観点から審査していった。

 この料理は31日(金)まで各店舗で食べることができ、店舗に設置された投票用紙の審査と合わせて総合判定する。結果は2月中旬に「笠戸ひらめレシピコンテスト」のフェイスブックなどで発表する予定。
 洋亭MASUYOSHIのシェフ、秦野秀和さんは「ヒラメの食感をやわらかくするために早い段階で水分をとり除いた。味も凝縮されていいものができた」と話した。
 笠戸ひらめは市栽培漁業センターで養殖しており、2018年度は2万4千尾を出荷した。

【きょうの紙面】
(2)徳山大でアンチエイジング教室
(4)全国小学生バドミントンで下松市から3位
(5)末武社協が下松市社協に3万1千円
(6)25日・新南陽郷土史会例会で会員が発表

▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

「暴言」「無視」パワハラ横行

光地区消防本部・内部調査で判明


消防長「撲滅の取り組み継続」

光地区消防本部

 光市や周南市熊毛地域、田布施町を管轄する光地区消防組合・消防本部(赤星公一消防長、111人)で、幹部職員が大勢の部下に暴言や無視などのパワーハラスメント(パワハラ)をしていたことがわかった。同本部は2月13日(木)と14日(金)に全職員対象のパワーハラスメント研修会を開くことにしており、赤星消防長は「良好な職場環境の構築に向けて、ハラスメント撲滅への取り組みを継続する」と話している。(山上達也)

「ほぼ毎日パワハラ」の回答も

 同組合は管理者が市川光市長で、組合議会議長を藤井周南市長、同議員を東浩二田布施町長が務める2市1町の一部事務組合。同本部内に中央消防署、周南市熊毛に北消防署、田布施町に東消防署を設けている。
 幹部職員によるパワハラ行為は、昨年3月に同組合が全職員対象の無記名のパワハラ実態調査アンケートの集計で明らかになった。
 新周南新聞社が同組合に情報公開請求して交付された集計結果によると「2018年1月から12月までにパワハラ被害に遭った経験はあるか」の問いに26人が「ある」と回答。被害の頻度は「ほぼ毎日」が1人▽「1週間に1回ていど」が5人▽「1カ月に1回ていど」が8人▽「数カ月に1回ていど」が8人▽「1回のみ」は4人。

「不快な呼び名」「威圧的」「書類投げつける」

 26人のうち20人は直属の上司よりも上位の幹部職員からパワハラを受けたと指摘。自由記入欄には「あいさつを無視された」「不快な呼び名で呼ばれた」「勤務中に窓ガラスを殴って威圧的に命令された」「休暇をほとんど取ったことがないのに取得しすぎだといわれた」「書類返却時に書類を投げつけられた」など18項目が記載されていたという。
 さらにパワハラ被害を見聞きした経験があると答えた職員は全回答者の約6割の62人を占めており、職場内のパワハラが常態化していた実態が浮き彫りになった。
 同組合はハラスメントに関する相談窓口を設けて職員4人を兼任で配置し、県消防保安課や消防庁にも相談窓口があることを職員に周知していたが、これまでに相談を受けた実績はないという。
 こうした実態に同組合は「継続的に精査する」としており、年度内に再度のアンケート調査や、職員研修で再発防止に努める構え。
 赤星消防長は「アンケート結果には真摯に受け止めている。厳正な規律を保持するための管理、監督の徹底を図り、消防行政に全力で取り組む」と話している。ただ幹部職員が誰かは特定されず、処分も未定だ。


本社に届いた内部告発文書の一部

昨秋には本社に内部告発文書届く

 一方で新周南新聞社には昨年9月26日、差出人不明の封書で、同本部内のパワハラを訴える内部告発文書が届いた。
 文書は4枚のA4用紙にパソコンでプリントしたもの。文面ではパワハラの原因とする人物を実名で名指しで指摘し、アンケート結果の不十分さや、管理者である光市長に集計結果を報告していない可能性があると述べて「私たちの苦悩する心情をご理解ください」と訴えている。

【きょうの紙面】
(2)周南市環境館でまんが・えほん市
(3)若者向け「企業ガイドブック」発刊
(4)福川の福楽市が防災対策へ6万5千円
(5)徳山小校区のどんど焼きに岐陽中生も


▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

防長交通の運転士不足深刻

バス路線の見直し、廃止の要因に

徳山駅前のバス乗り場

 周南市の防長交通(松村喜裕社長)で運転士不足が深刻化している。昨年10月のバス路線の見直し、1部廃止も運転士不足が大きな要因。高齢化や若手の運転士離れともいうべき現象のためで、路線の維持にも運転士不足解消が大きな課題となっている。

5年後までにさらに50人減

 同社の周南営業所には95人の運転士が所属しているが、昨年の充足率は88%で、現状の運転士数では1割以上不足している状態。高齢化も進んでおり、社内全体では320人の運転士がいるが、5年後には50人減少するという社内の分析結果もある。
 運転士不足は全国的な傾向。以前は運送業のトラックなどの運転士からの転職者があったが、最近は運送業界も人手不足でバス運転士への転職はない。
 土、日曜や早朝、夜間の勤務があるためか、運転士志望の若手も少ない。周南営業所ではすでに運転士の3人に1人が61歳以上という。しかも以前は定年退職したあと嘱託として仕事を続ける人がほとんどだったが、最近では7割にとどまり、3割は別の仕事に移る傾向も運転士不足に拍車をかける。この結果、最大でも4週間で260時間という勤務時間の制約もあり、現状の運転士数でのやりくりは限界にきている。

産業道路の1部も
運転士確保へ免許取得支援

 昨年10月のダイヤ改正では周辺部だけでなく、市街地でも乗客が少ない路線や、大型車両が入らないため路線の見直しが困難な路線は廃止に踏み切った。 
 このうち「徳山駅~長田海浜公園線」は産業道路経由を廃止して全便を川崎、新南陽駅経由とした。この結果、産業道路の東ソー入口から東側の道源開作やトクヤマの前は通過するバスがなくなった。
 大型バスが入らないため、路線が見直されたのが「徳山駅~旭ケ丘循環線」。以前は德山駅発の旭ケ丘団地入口行きが8便、旭ケ丘団地入口初が9便あったが、それぞれ4便と3便になり、土、日曜は運行がなくなった。このため、路線バスがない時間帯などは「久米鳥越」が最寄りのバス停になっている。
 周辺部では「徳山駅~高瀬・堀線」は減便。「徳山駅~矢櫃、四熊、中野線」は4系統を1系統に統一、「下松~(バイパス)~徳山駅~(バイパス)~戸田駅」も「徳山駅~戸田駅間」で本数を減らした。
 下松市の久保団地周辺の路線も再編され、「下松駅~大藤谷線」はコミュニティバスの運行開始に合わせて廃止された。路線の変更もあり、久保団地発徳山駅行の一部は運行を取り止めた。
 「徳山駅~鹿野」「徳山駅~須々万」など幹線は継続するが、今後もバス路線の見直しは運転士不足が続けば乗客の少ない路線から続けざる得ない。
 同社では運転に必要な大型二種免許取得へ、南陽自動車学校でバス運転士の体験会を開き、免許取得費用は同社が負担する制度の利用も呼び掛けている。問い合わせは同社(0834-22-7838)へ。

【きょうの紙面】
(2)周南市の新酒の利き酒講座
(4)徳山商店街にサバイバルゲーム場
(5)下松市で松星太鼓25周年コンサート
(6)19日、下松駅伝大会に86チーム


▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

周南、下松、光市で成人式

新成人がメッセージ発表

 周南、下松、光市の成人式は12日に開かれ、新成人の門出を祝った。周南市と下松市ではアトラクションとして抽選会、光市は立食形式のふれあい交歓会が開かれた。

周南市「父母や周囲に感謝」

メッセージを発表する安永さん
受け付けをする高校生ボランティア

 周南市の成人式は市文化会館で開かれて1,138人が参加した。20歳のメッセージは有馬裕就さん(19)と安永舞さん(19)が発表。有馬さんは徳山大経済学部の2年生で「20年間、両親には迷惑しかかけてこなかった」と話し「まっとうな人間に育ててくれてありがとう」とステージから感謝の言葉を述べた。
 安永さんは1歳3カ月の時、脳の難病になって脳梗塞を発症、現在も全身にまひがある。メッセージの発表はこれまでの周囲の人への感謝の気持ちを伝えたいと自ら応募した。
 中学から総合支援学校に通い、友達がたくさんできて勉強やスポーツに挑戦してきたことなどを話し、現在は光市の就労継続支援A型事業所のエーアンドエムの中津からあげで働いているが「これからもあきらめないでチャレンジして精神力で立ち向かい、夢を実現したい」と述べた。
 メッセージ発表に先立って九州大文学部2年、住田育実さん(20)の先唱で市民憲章を唱和し、藤井市長が「周南市は自然と産業が調和した世界に誇れるまち」と述べ、周南市に誇りと愛着を持った人材としてまちづくりに取り組んでほしいと呼びかけた。
 アトラクションの抽選会では市内の企業が提供したトラフグの刺し身やジェラート、特産品詰め合わせと、実行委員会が用意した有名ブランドのキーケース、「人をダメにするソファ」、ワイヤレスイヤホン、ミラーレスカメラなどが当たり、賞品や当選者の発表のたびに歓声があがっていた。
 同市の成人式は実行委員会(栗栖聖奈委員長、12人)が企画・運営し、当日は高校生ボランティア108人が受け付けやアトラクションの賞品配付に活躍した。ロビーや前庭には実行委がおみくじ、絵馬ブース、写真撮影用の看板なども用意して盛り上げた。


下松市「ふるさと下松に恩返しを」
456人が決意新たに
マナーよく整然と入場

整然と入場する新成人や家族
20歳のメッセージを述べる諏訪さん

 下松市成人式はスターピアくだまつ大ホールで開かれ、対象者608人中、75%に当たる456人が出席して大人への決意を新たにした。
 式の準備や運営は新成人7人や市民ボランティア4人のほか、いいまちつくろう創星倶楽部、市連合婦人会、星の子ネット、下松商工会議所青年部、華陵高生による実行委員会(40人)が務めた。
 司会は新成人の原田珠希さんが担当。開式のことばも新成人の市枝和典さんが述べ、稲沢太志さんと原田晃輔さんの先唱で市民憲章を唱和した。
 国井市長は「皆さんは令和になって初めての新成人。夢や希望に向けてチャレンジし、新しい時代を築いて下さい」と式辞を述べ、中村隆征市議会議長も祝辞を述べて、来賓として招待した新成人の中学校時代の恩師10人が紹介された。
 新成人を代表して関西学院大学法学部2年の諏訪晴香さん(20)が「私たち新成人はきょうから新たな一歩を踏み出します。大学に進み新しい土地で思い出すのは下松の風景です。笠戸島に沈む夕日がきらきらと輝く美しさは、今も私のパワーの源です。広い海と、緑豊かな山々に囲まれた下松。私のふるさとが下松でよかったと心から思います。これまで支えていただいた家族や地域の方、友人など今までお世話になった方に恩返しができるように頑張ります」と20歳のメッセージを述べた。
 アトラクションではまず下松中、久保中、末武中時代の恩師からのビデオメッセージを上映。続いて賞品30点が当たる抽選会があり、体重計、折りたたみ傘、水筒、加湿器などさまざまな賞品が登場。最高賞の2万円の旅行券が当たった県立大国際文化学部2年の景山莉帆さん(20)は「まさか私に当たるとは思わなかったのでとてもうれしい。神戸に旅行に行きたいです」と喜んでいた。
 アトラクションの修了後はステージが開放され、記念撮影をする新成人でにぎわった。会場周辺の清掃活動にも新成人が参加した。
 新成人の態度は比較的よく、市長式辞や来賓祝辞、新成人代表の20歳のメッセージ発表では私語が全くなかった。
 一方、外国人の新成人の対象者は外国人技能実習生や留学生など10人おり、市教委が招待状を発送したが出席者はなかった。


光市「社会の進化に若い力を」
412人が大人のスタート
警官20人配備でトラブルなく

各中学校単位で決意を述べる新成人
会場入り口で警戒する私服警察官

 光市成人のつどいは市民ホール大ホールに対象者548人中、75.2%の412人が出席して開かれた。
 昨年の式典では一部の新成人と警察官が会場でもみ合いになる騒ぎがあったため、光警察署は今回、制服や私服の署員20人を会場の内外に配置し、パトカー10台が会場周辺を巡回。会場内でも前列2列目の座席から前に新成人が出ないように規制線を張って「警察」の腕章を巻いた私服警察官8人が着席して警戒したが、とくに態度の悪い新成人はおらず、式典は予定通りに進んだ。
 準備や運営は市成人のつどい企画運営委員会(石川博之委員長、20人)が担当。テーマは「Wings~未来に向かって羽ばたく」。司会は昨年まで20年間務めたパーソナリティの大谷泰彦さんに代わって、ラジオパーソナリティのトクダトモヨさんが担当した。
 式典はヨシムラダンスセンターの華麗なダンスショーで開幕。市川市長は「皆さんの未来には無限の可能性が広がっている。高い志と熱い情熱で輝かしい未来へ前進し、社会の進化に若い力を存分に発揮してほしい」と祝辞を述べた。
 市内6中学校ごとの新成人代表あいさつで光井中出身の関西大生の中村治義さんは「行動した先には必ず変化がある。それが成功か失敗かは、それほど気にしなくていい。結果を恐れず未来に羽ばたきたい」と決意を述べた。
 ほかに室積中出身の古田力丸さん▽付属光中出身の田村歩佳さん▽大和中出身の藤井杏未さん▽浅江中出身の森本遥さん▽島田中出身の田崎千春さんも決意を述べた。
 ひかり吹奏楽団と光高吹奏楽部がOfficial髭男dismの「宿命」などをジョイント演奏し、続いて6中学校の校歌もメドレーで演奏して、各中学校の卒業生は会場前方に集まって一緒に歌っていた。
 このあとはロビーで立食形式のふれあい交歓会が開かれ、新成人は出身中学校ごとに記念写真を撮るなど旧交を温めていた。
 なお外国人の新成人7人にも市教委が招待状を送ったが、出席者はいなかった。

【きょうの紙面】
(2)元宝塚の玉泉さんが光署の1日署長に
(3)日立笠戸消防団が出初め式
(4)島田小で新成人がタイムカプセル開封
(5)どんど焼きで住民交流


▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

15日に荒神大橋開通!

仮橋「う回路」ようやく解消

開通を待つ荒神大橋
開通を知らせる立て看板

 下松市と周南市の市境の末武川にかかる新しい「荒神大橋(こうじんおおはし)」が15日(水)午前5時に開通する。同大橋の架け替え工事は2015年から続いており、仮橋のう回路は5年でようやく解消される。
 旧荒神大橋は1944年に完成し、71年間も周南地域の大動脈の役割を果たしたが老朽化。県が総事業費約32億円で架け替え工事を進めてきた。
 新しい荒神大橋は年度ごとに入札で施工業者を入れ替えているのが特徴で、14年度から17年度が橋脚などの下部工▽17年度から19年度までが橋げたなど上部工の工事。
 新しい橋は旧橋と同じコンクリート製。橋げたの幅が旧橋より広い15.8メートルで、車線数も旧橋の2車線から3車線になり、中央の車線は右折レーンとして渋滞緩和につなげる。しかし15日の開通直後からしばらくの間は1車線は閉じ、2車線で供用する。
 橋の両側の道路の段差の調整工事や周辺の市道の原状回復は、20年度と21年度の2年間で進めていく。
 一方、西豊井の切戸川の「切戸大橋」の架け替え工事も順調。荒神大橋よりほぼ1年遅れで進み、予定通り21年3月までに供用を開始するという。
 同事務所は「工事期間の長い間、通行にはご迷惑をおかけした。今後100年は供用できる頑丈で使いやすい橋として、末永く地域の発展に貢献してほしい」と話している。

【きょうの紙面】
(2)光地区消防組合が年頭視閲式
(3)出光興産徳山事業所で12人が成人式
(4)下松小で書き初め大会
(5)徳山商工高電子情報技術科1年が目標資格


▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html