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「胸を張り、自信持ってはばたいて」

米川小が最後の卒業式

休校で135年の歴史に幕

記念撮影する全校児童と教職員

 4月から休校になる下松市の米川小(堀川勝祥校長、10人)で19日、最後の卒業式が開かれた。21日に開く予定だった休校式を新型コロナウイルスの感染防止対策で中止したため、この卒業式が1885年の開校以来、135年の校史を閉じる最後の集いになった。
 同校は米川地区内に点在していた小規模校を統合して「瀬戸小」として発足。米川尋常高等小、米川国民学校などと改称を重ね、1954年に旧米川村を下松市が吸収合併したのに伴い、現在の校名になった。70年には鉄筋2階建ての現在の校舎と体育館が完成した。
 卒業生は現在の学制になった47年度以降、この日の卒業式で1400人になった。
 卒業式は新型コロナウイルス感染防止対策で地域住民など来賓を招待しない形で、規模を縮小して開催。堀川校長が卒業生の伊内愛董(まなと)君、弘中蓮さん、松原武劉君、山縣世都さんに一人一人、卒業証書を読み上げて手渡した。
 堀川校長は「皆さんは本校が歩んだ135年の歴史の最後を締めくくる、大切な役割をこの1年間に果たしてくれました。胸を張り、自信を持って米川小からはばたいて下さい」と式辞を述べた。

最後の「第1400号」の卒業証書を受ける山縣さん

 山縣洋典育友会(PTA)会長は卒業生4人に記念品として中学校通学用のナップサックなどを贈った。最後に校歌を3番まで全員で合唱。ピアノは卒業生で市都市整備課職員の相本智宏さん(32)=下谷=が弾いた。
 続いて「学校林の返納セレモニー」が開かれ、同校の西谷学校林(5.06ヘクタール)▽中原学校林(1.96ヘクタール)▽帽子峠学校林(1.86ヘクタール)を、4月以降の休校に伴って市に返納。目録を唯一の5年生の河村大智君が在校生代表で読み上げ、堀川校長に渡した。
 学校林は1908年に当時の米川村が米川小のために造成し、今年で111年目。スギやヒノキなどを植えて伐採益で校舎を修理したり、グランドピアノや楽器など学校の備品を購入。最近は山菜採り遠足、クリ拾いなど児童たちの自然教育に活用してきた。休校後は市が管理するが、活用法は未定という。
 式典終了後、全校児童や教員、保護者は玄関前で記念撮影をして〝最後の母校〟との別れを惜しんでいた。
 末武中に入学する山縣さんは「休校はさびしいけど、米川小だからこそ、忘れられない思い出がたくさんできた。中学に入ったら剣道部に入って、勉強も頑張りたい」と明るい表情だった。
 2年生から5年までの6人は4月から統合先の花岡小に市のスクールバスで通学する。

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