ヘッドラインニュース

周南市議会現職議員アンケート

若者定住、中山間地・人口流出に危機感
徳大公立化には冷静



 新周南新聞社では6月に任期満了にともなって改選される周南市議会議員に市政などについてのアンケート調査を実施し、30人全員から回答を得た。この4年間の市政への満足度では福祉分野に比べ、若者定住、中山間地振興・人口流出対策への不満が大きいことなど同市議会の特徴が浮かび上がってきた。
 同市議会の現在の勢力分野は自民党支持と見られるアクティブ(6人)、六合会(5人)、自由民主党周南(4人)、一心会(3人)、自由民主党政和会(2人)を合わせて保守系議員が20人、労組の推薦を受ける刷新クラブが4人、公明党、日本共産党が3人ずつで計30人。
 30人のうち、6月の市議選への立候補を明確にしたのは25人。公明党の相本政利議員、刷新クラブの得重謙二議員、議長も経験したベテランの自由民主党周南の米沢痴達議員、刷新クラブの田中和末議員の4人は立候補しない意向。刷新クラブの田村隆嘉議員は無回答だった。
 この4年間、力を入れてきたことは道路、トンネル整備などハード面から子どもの教育や子育て支援など回答が分かれた。一般質問の回数は3月定例会などの会派質問を合わせて16回すべて登壇という議員が11人もいた。
 そのほかの議員も申し合わせで一般質問をしない議長、副議長、監査委員に就任していた期間以外は登壇しており、同市議会では一般質問は当然、登壇するものという雰囲気が感じられた。
 この4年間の周南市政については、若者定住対策、中山間地・人口流出対策への「不満」「おおいに不満」が目立ち、いずれも過半数を超え、この問題に対する危機感が現れた。一方「子育て以外の福祉政策」は6人にとどまっていた。
 藤井市政への評価では、公約でもあった徳山大学の公立化に「期待する」「大いに期待する」は10人、「関係人口100万人構想」のシティプロモーションは12人にとどまった。「見守る」という回答が多く、市長選のしこり、市長派、反市長派といった対立は同市議会では見られず、新市政の動きを冷静にとらえていることがわかった。

(延安弘行)

周南市議会議員アンケート質問項目

一、議員活動について

 1.力を入れてきたこと、主張してきたこととその成果
   (1項目だけ項目名と達成できたかを記載して下さい)
   事業・施策名(       )
   イ、達成できた ロ、達成できていない ハ、その他  ( )
 2.一般質問の回数(   回)
 3.この4年間の市議会での主な役職(       )

二、この4年間の周南市政について

 (イ、十分満足 ロ、満足 ハ、満足だが不満もある
  ニ、不満 ホ、おおいに不満 いずれかに〇をつけてください)
 1.若者定住対策( )
 2.子育て以外の福祉政策 ( )
 3.中山間地振興、人口流出対策 ( )  
 4.少子化対策、子育て対策 ( )
 5.商工業振興 ( )

三、藤井市政について

 1.徳山大学公立化による地域活性化
   イ、おおいに期待している ロ、期待している ハ、見守りたい
   ニ、あまり期待していない ホ、まったく期待していない 
 2.シティプロモーション事業「関係人口100万人構想」
   イ、おおいに期待している ロ、期待している ハ、見守りたい
   ニ、あまり期待していない ホ、まったく期待していない
 3.藤井市政についての評価、あるいは提言があればお願いします。
   (     )

四、政治活動について

 1.支持している政党(     )
 2.任期満了に伴う市議会議員選挙について
   イ、立候補を予定 ロ、検討中 ハ、立候補しない

 ※アンケート回答は4、5面に掲載

【きょうの紙面】
(2)周南市の市営住宅で連帯保証人が不要に
(3)WAHAHA本舗の梅垣さんがツアーPR
(4)(5)周南市議会議員アンケート
(6)KRYのさわやかモーニングに新人アナ


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五輪延期でボード撤去

下松市

ベトナム選手の受け入れは継続

東京五輪の表示をはずす市職員

 下松市は政府などが東京五輪の1年ていどの延期を決定したのに伴って、市役所玄関ロビーに置いていた「東京五輪カウントダウンボード」を26日、撤去した。当面は4月5日告示の市長選の投票日までの日数を表示する。
 同市は東京五輪のベトナム女子バドミントンチームの事前キャンプ地。五輪出場が有力視されるベトナムのグエン・トゥイ・リン選手(21)が昨年9月17日に同市を訪問し、受け入れに協力する西京銀行の女子バドミントンチーム「ACT SAIKYO」の選手と交流試合をした。
 このときにこのボードが設けられ、国井市長とリン選手らが除幕して祝った。
 リン選手は五輪出場選考を兼ねるオーストリアンオープン大会を順調に勝ち抜いて2月22日に準優勝した。しかし新型コロナウイルスの感染拡大で今後の大会自体が成立せず、選手選考の先行が不透明になっていた。
 ボードに張ってあった「東京オリンピックまであと」の幕は「下松市長選挙まであと」の表示に張り替えた。市教委生涯学習振興課の中村一雄スポーツ推進係長は「延期は残念だが仕方ない。延期されてもACT SAIKYOとは連携し、ベトナム女子バドミントン選手の受け入れに万全を期したい」と話している。

【きょうの紙面】
(2)県教委、県職員異動=関係分
(3)下松市は1日から図書館再開
(4)新型ウイルスで成年海外協力隊員も帰国
(5)ほうえい堂が下松市に外郎、ぼうろ贈る


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超電導リニア改良型試験車

新車両の先端部分
取材陣に囲まれる寺井本部長

夢の時速500km「超電導リニア」
日立製作所笠戸事業所で公開

 東京と大阪の間を時速500kmで走り、1時間7分で結ぶ中央新幹線の超電導リニア改良型試験車が25日、下松市の日立製作所笠戸事業所で報道機関に公開された。同事業所で製作、5月末ごろから山梨県の山梨リニア実験線で走行試験に使われる。最先端技術を凝縮した下松市生まれの車両で、公開には新聞、テレビ、雑誌など30数社が集まった。
 超電導リニアが出る中央新幹線はJR東海が建設中で、東京から山梨、長野、岐阜、愛知県を経由して大阪まで伸びる。実験線はその一部を利用し、距離は42.8km。この日の公開もJR東海が主催した。
 改良型試験車は長さが28mで、そのうち15mが空気抵抗を減らすため長く突き出した先頭部。現在、走行試験に使われているL0(エルゼロ)系の先頭車両に比べ、先頭部の形状を変えて左右へ空気の流れを分け、先端部の最適化で空気抵抗を13%下げた。
 L0系は客室の照明や空調など車両で使用する電力を得るためガスタービン発電装置を搭載しているが改良型はこれがなく、誘導集電方式で、地上ループに電流を流して磁界を発生させ、車両の集電コイルで電力を得る。この結果、発電装置の燃料を積む必要がなく、排気ガスがなくなり、軽量化もできた。
 公開ではJR東海リニア開発本部の寺井元昭本部長らが、改良したところや、高速化を追究した結果、先頭部が丸みをおびて可愛くなったこと、開業に向けてすでに技術面はほぼ完成していて快適性の向上を目指すことなどを説明。笠戸事業所の技術を高く評価していた。
 同事業所はこれまでもJRの新幹線や英国の高速鉄道などさまざまな鉄道車両を作り続けている。今回の車両は今月下旬に搬出、来月上旬に山梨リニア実験線に搬入される。

【きょうの紙面】
(2)光市の定期異動・女性4人が課長昇格
(3)光駅拠点は2027年、防災拠点は23年
(4)共創プロジェクトでマルシェ用出店セット
(6)下松市のきらぼし館で美術のコルニエ展


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起業アイデアを形にした3日間

スタートアップウィークエンド周南初開催

マスク姿で真剣に

チームごとのディスカッション

 周南市の徳山駅前図書館交流室2で20日から22日まで、起業アイデアを形にする方法を学ぶ「第1回 Startup Weekend(スタートアップウィークエンド)周南」が開かれ、県内外から学生や社会人23人が参加し真剣に議論をしてアイデアを磨き上げた。
 NPO法人 Startup Weekend の主催で、中特グループ、周南マリコム、徳山大学、山口銀行、弥生㈱がスポンサーとして後援した。新型コロナウイルスの感染防止のため、参加者全員が会場で支給されたマスクを着けてイベントに臨んだ。
 初日は参加者が持ち時間1分で自分の創業アイデアを紹介し、互いがそれぞれ気に入ったものに投票。得票数が多く3人以上の参加協力者を獲得したアイデアごとに参加者を振り分け、消火器の定期点検、高齢者の持つノウハウの活用などのテーマ別に5つのチームに振り分けた。
 2日目は、各チームがテーブルごとに分かれて活動。チームメンバーの役割を、市場調査をするハスラー、お客へ提供する物やサービスを考えるハッカー、ハッカーが考えたものをお客向けにさらに洗練させるデザイナーに分担し、各テーブルでは活発に議論して、ふせんにアイデアを書き出したり、パソコンで意見を取りまとめた。外出してお客のニーズの有無を実地で聞き取り調査するチームもあった。
 県立大学准教授でもあるNPO法人フードバンク山口の今村主税理事長、光市岩田のNPO法人森林の里の吉田正富代表らによるコーチングもあり、各チームは起業テーマについて起業経験者の視点から様々なアドバイスを受けていた。
 最終日は、各チームが3日間の成果を発表。女性創業応援やまぐち㈱の杉山敏美社長、ひびき精機の松山功専務らの審査員による審査があり、消火器の定期点検アプリの開発をテーマにしたチーム「火事のお守り」が優勝した。
 顧客と解決すべき課題がはっきり見え、専門性の強い業界で大手企業が入りにくい点が評価された。
 参加した和田大毅さん(23)は「様々な人と意見交換しながら起業のアイデアを形にする体験がとても面白そうなので参加した。普段なかなかできない経験だったので、今後に生かしたい」と話した。

3日間の日程を終えた参加者


【きょうの紙面】
(2)27日から徳山動物園など再開
(3)光商議所が議員総会、事務局長に米川氏
(4)下松市が小学校給食レシピ4点を公開
(5)放鳥ツルも一緒に18羽でナベヅル北帰行

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課長以上の女性登用率上がる

周南市人事異動

人事異動を発表する藤井市長

 周南市は24日、4月1日付の異動を発表した。4月から「シティネットワーク推進部」を新設するなど大規模な機構改革とともに藤井市政を支える体制が整った。
 昨年5月に就任した藤井市長はこの10カ月で自らの思いや政策を盛り込んだ市まちづくり総合計画後期基本計画を策定し、3月議会では自身にとって初めて編成した本格的な当初予算が可決された。
 今回の異動と機構改革はこれらの政策とも連動。記者会見で藤井市長は「引き続きしっかりと行政サービスを提供すると共に、市民の利便性、快適性の向上、スマートシティの実現への対応等に向けて必要な人員配置、組織の活性化を考慮したジョブローテーションを行うなど、トータル人事システムを踏まえた最適な組織体制とした」と意欲を見せた。

 異動では市長部局の11の部のうち部長が続投するのは財政部と都市整備部だけで、そのほかは横滑りや次長からの昇格。総合支所長も3人のうち2人が交替し、消防長や上下水道局の副局長も替わった。
 政策推進部、行政管理部を再編して総務部、企画部にしたが、総務部長にはこども健康部の中村広忠部長が就任。これまで藤井市長が最も力を入れる子育て支援などを担当し、新型コロナウイルス感染拡大防止でも対策本部の事務局を務めた。企画部長はまちづくり総合計画後期基本計画策定を担当した政策推進部の川口洋司次長が昇格した。
 シティネットワーク推進部長には石田典子会計管理者を抜擢。中村光男農林課長が部次長兼広報戦略課長、宮下千代子学校教育課主幹が市民の声を聞く課長、動物園長の経験もある三浦英樹次世代支援課長がシティプロモーション課長として新規事業に取り組む。
 山本敏明行政管理部長は経済産業部から名称を変更した産業振興部長に横滑り。短期間での異動が続いているが、管理部門から離れて新産業育成などに手腕を発揮することが期待できそう。
 環境生活部長に就任する川崎茂昭同部次長兼リサイクル推進課長は一昨年の7月豪雨時の防災危機管理課長。検証作業やその後の防災体制見直しの経験も生かしたい。
 建設部長は徳山駅前図書館などを担当した野村正純中心市街地整備部次長兼中心市街地整備課長が昇格。同部とともに再開発推進課も再編されるが、上野貴史課長は産業振興部次長兼中心市街地活性化推進課長としてまちづくりに携わる。
 新南陽総合支所長には原田義司地域振興部長、総合支所の移転問題を抱える鹿野総合支所長には商工振興課長の経験もある磯部良治動物園長を配置して心機一転を図る。


(延安弘行)

【きょうの紙面】
(2)(3)周南市定期異動
(4)4月1日に開校する「光高」の校歌制定
(5)企業に必要な支援策は「衛生用品提供」
(6)小野真吾さんの囲碁をテーマの連載開始

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献眼者慰霊碑を建立

新南陽若山L.C. 認証30周年で真福寺に

碑を除幕する國廣さん(左)と山本さん

 周南市の若山ライオンズクラブ(小野稔会長)は22日、福川中町の真福寺(大野恭史住職)の境内に建立した献眼者慰霊碑の除幕式と法要を開いた。建立は同クラブの認証30周年記念事業で、同クラブの設立から現在までに14人が献眼し、1,375人が登録している。
 碑は境内の山門を入って左手に建立され、高さ2メートル、幅0.8メートル。除幕式・法要は献眼者の遺族、ライオンズクラブの会員など30人が出席した。
 まず発起人の山本二雄さん(87)が1990年3月の同クラブ設立時からの献眼活動を紹介した。山本さんはこの活動を積極的に推進し、2000年に94歳で亡くなった母の山本トラさんも献眼している。「角膜を提供することで光を取り戻してほしいと一途な思いで続けてきた」と述べた。

あいさつする小野会長

 山本さんと遺族の代表で父と夫が献眼している國廣佳子さん(78)の手で除幕されると「献眼者慰霊碑」の言葉と、山本さんが母を思って作った俳句「逝きてなほ光みちびく慈悲ほたる」の碑文が現れた。読経の中で参列者が焼香し、小野会長やライオンズクラブの役員があいさつした。遺族の謝辞は國廣さんが「これからもアイバンクのことを周りの人に伝えたい」と述べた。
 同クラブは設立間もなくから毎年「アイバンク&盲導犬育成基金チャリティショー」を開き、アイバンク献金は2,073万円、九州盲導犬協会への寄付金は260万円になっている。
 このほか、和田地区の特別養護老人ホーム福寿荘、障害者施設・つくし園で春の福祉まつりを開催し、富田護国神社の清掃やしめ縄の奉納などに取り組んでいる。
 30周年式典・祝宴は3月22日に予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため一旦中止し、収束後に改めて再考することにしている。

【きょうの紙面】
(2)下松市異動は87人、市長選前で小規模
(3)下松商議所が贈り物の推奨品カタログ
(4)西京財団助成団体「須々万おやじの会」
(5)「まことの保育」52年、池田信子さん


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「胸を張り、自信持ってはばたいて」

米川小が最後の卒業式

休校で135年の歴史に幕

記念撮影する全校児童と教職員

 4月から休校になる下松市の米川小(堀川勝祥校長、10人)で19日、最後の卒業式が開かれた。21日に開く予定だった休校式を新型コロナウイルスの感染防止対策で中止したため、この卒業式が1885年の開校以来、135年の校史を閉じる最後の集いになった。
 同校は米川地区内に点在していた小規模校を統合して「瀬戸小」として発足。米川尋常高等小、米川国民学校などと改称を重ね、1954年に旧米川村を下松市が吸収合併したのに伴い、現在の校名になった。70年には鉄筋2階建ての現在の校舎と体育館が完成した。
 卒業生は現在の学制になった47年度以降、この日の卒業式で1400人になった。
 卒業式は新型コロナウイルス感染防止対策で地域住民など来賓を招待しない形で、規模を縮小して開催。堀川校長が卒業生の伊内愛董(まなと)君、弘中蓮さん、松原武劉君、山縣世都さんに一人一人、卒業証書を読み上げて手渡した。
 堀川校長は「皆さんは本校が歩んだ135年の歴史の最後を締めくくる、大切な役割をこの1年間に果たしてくれました。胸を張り、自信を持って米川小からはばたいて下さい」と式辞を述べた。

最後の「第1400号」の卒業証書を受ける山縣さん

 山縣洋典育友会(PTA)会長は卒業生4人に記念品として中学校通学用のナップサックなどを贈った。最後に校歌を3番まで全員で合唱。ピアノは卒業生で市都市整備課職員の相本智宏さん(32)=下谷=が弾いた。
 続いて「学校林の返納セレモニー」が開かれ、同校の西谷学校林(5.06ヘクタール)▽中原学校林(1.96ヘクタール)▽帽子峠学校林(1.86ヘクタール)を、4月以降の休校に伴って市に返納。目録を唯一の5年生の河村大智君が在校生代表で読み上げ、堀川校長に渡した。
 学校林は1908年に当時の米川村が米川小のために造成し、今年で111年目。スギやヒノキなどを植えて伐採益で校舎を修理したり、グランドピアノや楽器など学校の備品を購入。最近は山菜採り遠足、クリ拾いなど児童たちの自然教育に活用してきた。休校後は市が管理するが、活用法は未定という。
 式典終了後、全校児童や教員、保護者は玄関前で記念撮影をして〝最後の母校〟との別れを惜しんでいた。
 末武中に入学する山縣さんは「休校はさびしいけど、米川小だからこそ、忘れられない思い出がたくさんできた。中学に入ったら剣道部に入って、勉強も頑張りたい」と明るい表情だった。
 2年生から5年までの6人は4月から統合先の花岡小に市のスクールバスで通学する。

【きょうの紙面】
(2)周南市議会が徳大公立化調査の予算可決
(3)東川のぼんぼり点灯延期、宴会自粛も
(4)光あけぼの園ではんぷ工房結7周年祭
(5)米川に菜の花の黄色のじゅうたん


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[この人に聞く]

健康増進、疾病予防で地域貢献

下松デンタルアカデミー専門学校長

栗原 英見さん(65)

[プロフィール]1956年生まれ。広島大歯学部卒。岡山大歯学部助教授、広大歯学部教授、広大歯学部付属病院長、広大歯学部長、広大病院主席副病院長、日本歯周病学会理事長などを務めた。趣味はテニス、水泳。家族は妻、建築会社勤務の長男。



 周南地域で初の歯科衛生士養成機関「下松デンタルアカデミー専門学校」が4月1日、下松市東柳1-6-2に開校する。経営する広島市の学校法人三宅学園(三宅雄次郎理事長)にとって、広島デンタルアカデミー専門学校に続いて2校目の開設。学校長に就任する広島大学大学院の医系化学研究科の歯周病態学教授、栗原英見さん(65)=広島市西区=に学校運営や地域連携の考え方を聞いた。(聞き手・山上達也)

――もうすぐ開校ですね。なぜ下松に開校するのですか。

栗原 広島大歯学部から日立病院(現下松中央病院)の歯科に歯科医師を派遣していたので、下松になじみがありました。しかも下松市は「住みよさランキング」の上位の常連であり、若い人が多い、元気な街だという印象がありました。

――下松市の支援はどうでしたか。

栗原 手厚いご支援で物理的心理的に大変助かりました。市歯科医師会のご理解とご支援に感謝しています。ご恩返しに今後、地域貢献に取り組みます。

――どんな地域貢献をお考えですか。

栗原 健康増進と疾病予防の枠組みを提供したいです。歯周病の専門医として健康維持の疾病予防も、疾病をお持ちの人の重症化の予防も、口の中の健康が基本だとお伝えしたい。糖尿病食のコンテストなど市民参加のイベントも開きます。

――徳山大との連携もお考えですね。

栗原 徳大の高田隆学長は私が広大の歯学部長だった時の副学部長で、その後、学部長に就任され、広大の副学長もされました。高田学長のご理解を得て徳大としっかり連携していきたいです。

――徳大と多彩な連携が考えられますね。

栗原 仙台市の宮城高等歯科衛生士専門学校は3年制の全課程を卒業後、提携する東京医科歯科大や新潟大で1年間学べば学士資格が得られます。うちも徳大とそうした連携をしたい。逆に徳大を出て、うちで学ぶ選択肢も考えられます。単位交換の制度も検討したいです。

――夢がどんどん広がりますね。

栗原 校舎の周囲の花壇には学生が自由に野菜を植えてほしい。栄養を考えながら。日本の細菌であるコウジキンの料理にも挑戦してもらい、菌が暮らしに役立っていることを体験させたいです。

――授業における方針はいかがですか。

栗原 基礎科目をしっかり教えます。スポーツでも基礎体力の基本の「走る力」が不可欠。歯科衛生士の勉強も同じで、基礎科目を理解できてこそ、細菌学や解剖学、生化学をまっすぐに理解できるし、伸びしろが違います。

――講師陣は?

栗原 私自身も教壇に立ちますし、私の人脈がある広大を中心に講師陣を構成します。

――2階には講堂を兼ねたバドミントンコートがありますね。

栗原 1コート分だけですが、運動が暮らしの中から医学や福祉につながっていることを学生に教えます。

――下松市は東京五輪のベトナム女子バドミントンチームの事前キャンプ地です。

栗原 それも何かのご縁。ベトナムの選手が下松に来られたら本校にもご招待したい。私自身もベトナムのホーチミン医科薬科大学と交流があり、本校としてもベトナムとの交流を図りたいです。

――市民の皆さんへのメッセージを。

栗原 学生には歯科衛生士の国家試験の全員合格へしっかり指導します。市民の皆さんと連携し、一つの力が2倍にも3倍にもなるように頑張ります。

【きょうの紙面】
(2)価格上昇地点が増加、地価公示公表
(3)浅江のマックスバリュ光店が31日で閉店
(4)山田石油サービスの社員が消火に協力
(5)周南市がやまぐち健康マイレージ抽選会


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[国井市政の4年(下)]

「実績」と「公約」で浸透図る

子育て、防災、まちづくり

「実績」と「公約」を訴える国井氏の後援会だより

2期目へ全世代型の政策を

 国井氏が市長として市政を担った4年間。手がけた事業の多くは井川前市長から引き継いだ事業の仕上げ▽県議3期で培った県とのパイプの活用▽行政と経済界の新たな連携で生まれた事業の推進―に大別されるだろう。
 国井氏は現在、支持者に配布している「国井益雄後援会だより」の中で、1期目の実績を「国井益雄は実行しました!」▽2期目への公約を「国井益雄はお約束します!」の見出しで、写真入りで紹介している。
 実績のトップは保育所の設置促進、小学6年生までの医療費無料化など「子育て支援の充実」で、歯科衛生士専門学校の誘致▽下松駅のバリアフリー化(エレベーター設置)実現▽米川地区にコミュニティバス運行などを「安全安心の確保と充実」の成果で紹介。
 さらに「魅力あるまちづくり」では道路を走る高速鉄道見学プロジェクト、大型クルーズ船の初寄港、東京五輪のホストタウンとしてベトナムとの交流促進、国民宿舎大城のグランドオープンなど多くの成果を紹介した。
 2期目の公約は「暮らしの安全・安心対策の充実強化」と「産官民による魅力ある街づくりの推進」が柱。
 防災ラジオの整備、下松―光間の道路の新設、待機児童の解消、予防医療や歯科保健対策の充実、野犬対策、買い物難民支援、豊井地区整備事業の早期着工など全世代にわたる多くの政策が列挙されている。

基金・積立金は大幅減も財政良好

 これらの推進に必要な財源はどうか。井川市政時代の2013年に80億円を超えていた基金・積立金は、新年度当初予算ベースで約25億7千万円の見通し。もちろん基金・積立金の減少は大型事業の実現に費やしたためで、決して無駄遣いをしたわけではない。他市に比べてもまだ多い方で、財政指数も県内の13市で最良の地位は譲っていない。
 半面、日立製作所や東洋鋼鈑、新笠戸ドックなど主要企業の業績は好調で、法人市民税の税収に当面は問題ないと見られる。
 今後は財政規律を維持しながら、2期目に向けた公約をどう進めていくかが課題だ。国や県とのパイプを維持しつつ、有利な補助金を獲得しながら、市民要望に応えていくことが求められる。

真価問われる「オールくだまつ」

 広域行政も順調。周南市や光市との一部事務組合、周南地区衛生施設組合で進めている御屋敷山斎場の移転は大切な課題だ。
 移転先は西市沖の旧下松清掃工場の跡地だが、1974年に同工場の建設時のような住民の反対運動は見られず、議会からの異論もない。国井氏は組合長として責任を負う立場だが、順調な移転が見通されている。
 そんな「オールくだまつ」を掲げる国井氏に、市長としてどんな2期目が待っているのか。合併問題のような市を二分する課題もなく、議会内が「市長支持」「不支持」で大きく割れてもいない。
 正式に出馬表明する対立候補が現れない中、選挙戦で市民の審判を浴びることができるのかは不透明だ。
 国井氏は「選挙はあって当然」と言い聞かせて、新型コロナウイルスの感染拡大防止で市長として市民に集会の自粛を求める中、支持者や企業へのあいさつ回りや後援会だより配布という「静かな運動」で浸透を図っている。
(山上達也)


【きょうの紙面】
(2)下松市で感染者発生のシミュレーション
(3)銀南街の電源の本復旧を報告
(4)下松中央ライオンズクラブ40周年祝って家族例会
(5)下松市の鼎の松で児童に代わってこも外し


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国井市政の4年(上)

「オールくだまつ」かかげ2期目へ


経済界と行政の協働実現

井川前市長からの事務引き継ぎ書に押印する国井市長(2016年4月25日)

 下松市長選の4月5日(日)の告示まで、あと半月。正式に出馬表明をしているのは、自民、公明両党と連合山口の推薦を受ける現職の国井益雄氏(70)だけだ。
 市長選は国井氏にとって、1期4年間の市政運営の成果が市民にどう評価されるか、初の審判を浴びる機会になる。井川成正前市長(89)との関わりを抜きに語れない「国井市長」誕生の経緯と、市政の現状、展望を分析する。
(山上達也)

「単独市制」確立の井川市政を継承

 「オールくだまつで課題解決に取り組み…」
 国井市長は昨年の夏以降、議会答弁や式典の祝辞など公式の場で「オールくだまつ」という言い回しを好んで使っている。
 この発言は3月の定例議会の一般質問で、新型コロナウイルス感染対応を質問した公明党の堀本浩司議員への答弁の一部で「市民力、地域力、産業力を結集したオールくだまつで課題解決に取り組み、都市と自然のバランスの取れた〝住みよさ日本一の星ふるまち〟が実感できるまちづくりを展開していく…」と続けた。
 国井氏は市長を2000年から4期16年務めた井川氏の後継指名を受け、16年4月の市長選で無投票で初当選した。市内に強い影響力を持つ選挙巧者の井川氏の後継者に挑む人物はいなかった。
 井川市政の16年は下松市を周南合併の渦から守り抜き、単独市政を物心両面で確立することに終始した。
 結果、財政は県内の自治体ではトップクラスの良好な数値を維持し、人口も県内の自治体では唯一、増加が続いて過去最多を更新。水道料金は全国の市で5番目に安く、子育て世代の転入を促す呼び水になっている。
 実際に井川氏は4期目の在任中、取材に「ぼくのあとをやる市長は楽と思うよ。わしが公約を全部実行したからね。財政面も問題ないから」と胸を張っていた。

合併賛否対立から「国井県議」誕生

 半面、井川市政は合併を拒否したことから経済界など合併推進勢力とのあつれきを生んだ。実際に井川市長1期目の02年の市議選(定数26)は立候補者28人全員が「合併推進派」「合併反対・慎重派」に色分けされたほどで、市長支持の合併反対・慎重派は17人▽市長不支持の合併推進派は9人が当選した。
 2年後の04年の市長選は反対・慎重派の井川氏と、推進派が擁立した新人が正面衝突する激戦だったが、井川氏がダブルスコアで新人を降した。
 この時に下松市区の現職県議2人が新人陣営に回ったことから、07年の県議選で井川氏は「直系県議」の擁立に走った。
 市職員だった国井氏を説得して無所属で擁立し、井川後援会の全面支援でトップ当選させて「井川パワー」を誇示して見せた。これ以降、市内における合併論議は急速にしぼんだ。国井氏は県議2期目から自民党会派に入った。

旧合併推進派との融和が「形」に

 そんな合併論議の渦中を経験した国井氏だったが、県議3期目途中の16年に市長に転身。国井氏は経済界などかつて合併推進派だった勢力との融和を重要な課題ととらえた。
 その「融和」が形になったのは昨年7月の「道路を走る高速鉄道車両見学プロジェクト」と、8月の大型クルーズ客船の初入港。いずれも市と下松商工会議所など経済界が連携して取り組み、大成功を収めた。
 その姿を本紙は「オールくだまつ」と表現した。国井氏はその記事が出た直後、市の部長会議で「オールくだまつという言葉と意味合いを我々は今後、心がける必要がある」と発言した。
 単独市政の樹立と継承に政治生命をかけた井川氏から市政を引き継いだ国井氏が、新たなステージに進む象徴的な瞬間だったといえるだろう。(つづく)


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