周南市議会現職議員アンケート
2020年03月31日
若者定住、中山間地・人口流出に危機感
徳大公立化には冷静

新周南新聞社では6月に任期満了にともなって改選される周南市議会議員に市政などについてのアンケート調査を実施し、30人全員から回答を得た。この4年間の市政への満足度では福祉分野に比べ、若者定住、中山間地振興・人口流出対策への不満が大きいことなど同市議会の特徴が浮かび上がってきた。
同市議会の現在の勢力分野は自民党支持と見られるアクティブ(6人)、六合会(5人)、自由民主党周南(4人)、一心会(3人)、自由民主党政和会(2人)を合わせて保守系議員が20人、労組の推薦を受ける刷新クラブが4人、公明党、日本共産党が3人ずつで計30人。
30人のうち、6月の市議選への立候補を明確にしたのは25人。公明党の相本政利議員、刷新クラブの得重謙二議員、議長も経験したベテランの自由民主党周南の米沢痴達議員、刷新クラブの田中和末議員の4人は立候補しない意向。刷新クラブの田村隆嘉議員は無回答だった。
この4年間、力を入れてきたことは道路、トンネル整備などハード面から子どもの教育や子育て支援など回答が分かれた。一般質問の回数は3月定例会などの会派質問を合わせて16回すべて登壇という議員が11人もいた。
そのほかの議員も申し合わせで一般質問をしない議長、副議長、監査委員に就任していた期間以外は登壇しており、同市議会では一般質問は当然、登壇するものという雰囲気が感じられた。
この4年間の周南市政については、若者定住対策、中山間地・人口流出対策への「不満」「おおいに不満」が目立ち、いずれも過半数を超え、この問題に対する危機感が現れた。一方「子育て以外の福祉政策」は6人にとどまっていた。
藤井市政への評価では、公約でもあった徳山大学の公立化に「期待する」「大いに期待する」は10人、「関係人口100万人構想」のシティプロモーションは12人にとどまった。「見守る」という回答が多く、市長選のしこり、市長派、反市長派といった対立は同市議会では見られず、新市政の動きを冷静にとらえていることがわかった。
(延安弘行)
周南市議会議員アンケート質問項目
一、議員活動について
1.力を入れてきたこと、主張してきたこととその成果
(1項目だけ項目名と達成できたかを記載して下さい)
事業・施策名( )
イ、達成できた ロ、達成できていない ハ、その他 ( )
2.一般質問の回数( 回)
3.この4年間の市議会での主な役職( )
二、この4年間の周南市政について
(イ、十分満足 ロ、満足 ハ、満足だが不満もある
ニ、不満 ホ、おおいに不満 いずれかに〇をつけてください)
1.若者定住対策( )
2.子育て以外の福祉政策 ( )
3.中山間地振興、人口流出対策 ( )
4.少子化対策、子育て対策 ( )
5.商工業振興 ( )
三、藤井市政について
1.徳山大学公立化による地域活性化
イ、おおいに期待している ロ、期待している ハ、見守りたい
ニ、あまり期待していない ホ、まったく期待していない
2.シティプロモーション事業「関係人口100万人構想」
イ、おおいに期待している ロ、期待している ハ、見守りたい
ニ、あまり期待していない ホ、まったく期待していない
3.藤井市政についての評価、あるいは提言があればお願いします。
( )
四、政治活動について
1.支持している政党( )
2.任期満了に伴う市議会議員選挙について
イ、立候補を予定 ロ、検討中 ハ、立候補しない
※アンケート回答は4、5面に掲載
【きょうの紙面】
(2)周南市の市営住宅で連帯保証人が不要に
(3)WAHAHA本舗の梅垣さんがツアーPR
(4)(5)周南市議会議員アンケート
(6)KRYのさわやかモーニングに新人アナ
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