ヘッドラインニュース

大手企業の感染拡大防止策

体温、渡航歴をチェック
定修迫るプラントも

 もし社内で感染が広がれば業務の一時停止などに追い込まれる可能性もあるだけに、大手、中小を問わず、企業にとって新型コロナウイルス拡大防止対策は欠かせない。周南の大手企業に感染拡大地域などへの出張、訪問者の制限、業者の入構時のチェック、法定の定期修理(定修)時の対応について聞いた。
 取材した中で最も厳しい対応をしているのが医薬品の供給に携わる光市の武田薬品光工場。不要不急の出張は禁止し、最初に緊急事態宣言の対象になった感染拡大地域の東京など7都府県からの来訪は原則禁止としている。
 出入りの業者に対しても検温、消毒があり、体温が37.5度以上や体調不良を申告した人は構内に入れない。定期修理も近くあるが、マスクは必ず着用してもらい、検温、消毒、健康チェックを徹底する方針だ。
 周南市に周南エリア、光市に光エリアがある日鉄ステンレス山口製造所も国内外を問わず出張は禁止。構内で作業する業者は検温、体調チェック、海外渡航歴の有無を確認する。29日から5月25日まで定期修理があるが、感染拡大地域からの業者は避けることにしている。
 下松市の東洋鋼鈑下松事業所も、出張者の来訪も自粛を要請。構内に入る際には守衛所で検温と体調の聞き取りがあり、構内の動きは一人一人にICカードを渡して把握し、海外渡航歴の有無、体調の異変は誓約書も出してもらっている。定修は11月。対応はその時点で適切な方法を検討するとしている。
 日立製作所も出張は原則禁止。来訪者も感染拡大地域からは自粛を求める。出入り業者は地元に限定されているが、入構時のチェックは欠かさない。定修はない。

◇        ◇

 周南市のコンビナート企業などでも各社とも新型コロナウイルス感染拡大防止へ、東京など感染拡大地域への出張は自粛、社内で原則禁止し、拡大地域からの出張も受け入れないようにしている。
 出入りする業者に対しては入構時に体温や海外への渡航歴をチェックし、感染防止策の徹底を要請している。ただ、どこから来たのかまではチェックできず、今後、定修を予定している企業にとっては課題になりそうだ。
 ㈱トクヤマ徳山製造所は作業のための入構時には感染防止をしっかりと通達している。日本ゼオン徳山工場は通常は常駐の業者がほとんどだが、秋ごろには法定の定修を予定している。
 東ソー南陽事業所は毎年、春と秋に定修があり、最も近い定修は5月から6月中旬にある。出光興産徳山事業所は8月中旬から4年に一度の定修がある。

【きょうの紙面】
(2)下松、光市でイベントや行事中止相次ぐ
(3)周南市議選に国民民主党公認の新人
(4)7月豪雨被災の下松市の市道瀬戸線が復旧
(5)景気づけへ、富田川にこいのぼり


▼紙面の購読:試読の方はこちら
https://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
https://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

お父さんにうつさないで!

速玉町の孝女阿米像にマスク

マスクをつけたブロンズ像

 周南市の速玉町にある藩制時代の孝女、阿米とその父のブロンズ像にマスクがプレゼントされた。阿米が病気の父を背負って四国遍路をしている姿の像で、見る人の気持ちをなごませている。
 このマスクはブロンズ像などの世話を続けている速玉自治会の服部幸子さん(69)が自宅で見つけた古い学校給食用に作ったマスク。「捨てるのはもったいないので阿米さんにつけてもらうことにした。くすっと笑ってもらえれば」と9日に取り付けた。
 阿米は寛政3年(1791)に徳山の橋本町に生まれ、12歳から42歳まで31年間、独身のまま父の看護を続け、徳山藩主からも孝女として何度も賞された。嘉永5年(1852)に62歳で亡くなった。
 ブロンズ像のそばには小さいころ、体重が軽いため、石を腰に結んで米をつく姿のレリーフと阿米を賛える石碑がある。墓は川端町の徳応寺にあり、阿米顕彰会によって毎年、法要と家族に孝養を尽くす子どもの表彰も続けられている。