ヘッドラインニュース

「ものづくり」なら下松!

58社紹介のガイドブック発行
機械、金属、建設、鉄鋼、電気など多彩

ガイドブックの一部

 下松市は市内のものづくり企業58社を紹介する冊子「ものづくりのまちくだまつ~企業ガイドブック」を千部発行した。市内外の関係機関や市内の小中学校、下松工高、徳山大、徳山高専に配布するほか、市役所4階の産業観光課の窓口でも希望者に渡している。
 市内の産業の振興と雇用の確保につなげることを狙いに発行したもので、1企業あたり1ページ単位で紹介。各社の事業内容や企業理念、独自の技術や自社の強みを紹介し、作業風景や製品の写真も掲載している。
 掲載内容は市ホームページにもアップしている。制作費用はガイドブックとホームページの合計で約80万円で、全額市費負担。A4判63ページ。問い合わせは市産業観光課(0833-45-1745)へ。掲載企業は次の通り。(順不同)

 輸送用機械器具製造業=晃洋産業、三和産業、新笠戸ドック、スミヨシ下松工場、清和工業、日立製作所笠戸事業所、兵庫ボルト、弘木技研、弘木工業、山本産業

 金属製品製造業=アリマ工業所、金井金属工業、河三鉄工所、黒磯製作所、山永興産、三友鋳造、山陽技研工業、新栄テクノ、竹和工業、山下工業所

 生産用機械器具製造業=上原製作所、岡本産業、日柳製作所、フジテツ、増田工作所、山県精巧

 建設業=オーシャンテック、周防建材、中電プラント下松事業所、日東建設工業、日本海装、藤井産業、富士建設工業所、三矢

 鉄鋼業=高畑鉄工、東洋鋼鈑下松事業所

 電気業=中国電力下松発電所、中電環境テクノス下松炭カル事業所

 電気機械器具製造業=鋼鈑工業、新立電機

 その他の製造業=浅海畳材、アサヒ工業、多機能フィルター、日立ハイテク、不二産業

 化学工業=住化アグロ製造

 精密機械器具製造業=山陽計器製作所

 非鉄金属製造業=東洋パックス

 道路貨物運送業=日立物流笠戸営業所

 印刷・印刷関連業=睦美マイクロ

 その他=梅本商会、近藤商事、JXTGエネルギー下松事業所、辰起非破壊検査工業、ニッコーエンジニア、日進工業、マルミ自動車、ものさし

【きょうの紙面】
(2)行事の中止拡大、川崎観音御開帳法要も
(3)周南市議選書類配付、現職25、新人9陣営
(4)「ふしぎ荘で夕食を」の第2弾出版
(6)「ありがとう…佐々部清監督」追悼文


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イオン光店で感染者確認

[新型コロナウイルス]
岩国市の10代女性勤務
県は感染者の「居住地」のみ発表

 新型コロナウイルスに光市浅江のイオン光店に勤務する岩国市在住の10代の女性が感染していることが12日、わかった。これまでも居住地と勤務先が異なるケースの感染者が多い半面、県の発表は居住地の市町名だけの公表にとどまっており、今後の対応の改善が求められそうだ。

感染者の陽性確認と閉店時間切り上げの掲示
臨時休業しているパン店


 県は12日夜、新たに感染が確認できた20例目から23例目までの4人を発表したが、このうち21例目がイオン光店に勤務する女性。岩国市の実家に帰省した福岡市の専門学校生の19例目の男性の家族で、県によると症状はないという。
 県はこの女性の職業を「製造業」としているだけで、職場は発表していない。しかしイオン光店は12日夜に「当店の従業員につきまして検査の結果、新型コロナウイルスが陽性であったことが判明しました。これを受け店内(売り場・共有スペース等)の清掃消毒を実施いたします」と文書を店内に掲示して店内から感染者が出たことを明らかにし、閉店時間を本来の午後10時から9時に繰り上げた。同様の文書は同店のホームページにも掲載した。
 13日朝には同ホームページで「店舗の清掃消毒を実施し完了しましたので、13日(午前)7時に通常通り営業を再開させていただきました」と発表し、女性が勤務していたパン店を中心に清掃消毒作業をしている写真8枚も公開した。
 なおパン店には「店舗の都合上、臨時休業させていただきます」の表示があり、当面は休業する。店の周囲をセーフティーコーンとバーで囲んで立ち入り禁止にしている。
 こうした動きに市も柔軟な姿勢を見せ、これまでは市ホームページに市内在住者の感染情報しか掲載していなかったが、今後は市外在住者であっても市内の事業所に勤務する感染者が出た場合は、必要に応じてその情報もアップする方針だ。
 市健康増進課の田中満喜課長は「市民が不安を抱くことのないように対応していきたい」と話している。県は今後、住民が不安にならないよう、必要な場合は勤務地の公表も求められるだろう。
 なお県が12日に発表した新たな感染者は21例目のほか、20例目は岩国市の30代の介護職の女性▽22例目は下関市の70代の公務員の男性▽23例目は山口市の30代の会社員。13日は24例目の同市の30代の主婦も発表した。
 20、21例目は19例目の家族だがともに症状はない。22例目は発熱はあるが容体は安定、23例目は発熱と全身のけん怠感がある。24例目はその家族。

【きょうの紙面】
(2)大道理の「もやい便」に燃料電池車
(4)障害者施設の作品、作家報告書に周南の7人
(5)聖光高通信制課程の新入生24人の入学式
(6)17~19日、自然素材の「うさとの服展」

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大手企業の感染拡大防止策

体温、渡航歴をチェック
定修迫るプラントも

 もし社内で感染が広がれば業務の一時停止などに追い込まれる可能性もあるだけに、大手、中小を問わず、企業にとって新型コロナウイルス拡大防止対策は欠かせない。周南の大手企業に感染拡大地域などへの出張、訪問者の制限、業者の入構時のチェック、法定の定期修理(定修)時の対応について聞いた。
 取材した中で最も厳しい対応をしているのが医薬品の供給に携わる光市の武田薬品光工場。不要不急の出張は禁止し、最初に緊急事態宣言の対象になった感染拡大地域の東京など7都府県からの来訪は原則禁止としている。
 出入りの業者に対しても検温、消毒があり、体温が37.5度以上や体調不良を申告した人は構内に入れない。定期修理も近くあるが、マスクは必ず着用してもらい、検温、消毒、健康チェックを徹底する方針だ。
 周南市に周南エリア、光市に光エリアがある日鉄ステンレス山口製造所も国内外を問わず出張は禁止。構内で作業する業者は検温、体調チェック、海外渡航歴の有無を確認する。29日から5月25日まで定期修理があるが、感染拡大地域からの業者は避けることにしている。
 下松市の東洋鋼鈑下松事業所も、出張者の来訪も自粛を要請。構内に入る際には守衛所で検温と体調の聞き取りがあり、構内の動きは一人一人にICカードを渡して把握し、海外渡航歴の有無、体調の異変は誓約書も出してもらっている。定修は11月。対応はその時点で適切な方法を検討するとしている。
 日立製作所も出張は原則禁止。来訪者も感染拡大地域からは自粛を求める。出入り業者は地元に限定されているが、入構時のチェックは欠かさない。定修はない。

◇        ◇

 周南市のコンビナート企業などでも各社とも新型コロナウイルス感染拡大防止へ、東京など感染拡大地域への出張は自粛、社内で原則禁止し、拡大地域からの出張も受け入れないようにしている。
 出入りする業者に対しては入構時に体温や海外への渡航歴をチェックし、感染防止策の徹底を要請している。ただ、どこから来たのかまではチェックできず、今後、定修を予定している企業にとっては課題になりそうだ。
 ㈱トクヤマ徳山製造所は作業のための入構時には感染防止をしっかりと通達している。日本ゼオン徳山工場は通常は常駐の業者がほとんどだが、秋ごろには法定の定修を予定している。
 東ソー南陽事業所は毎年、春と秋に定修があり、最も近い定修は5月から6月中旬にある。出光興産徳山事業所は8月中旬から4年に一度の定修がある。

【きょうの紙面】
(2)下松、光市でイベントや行事中止相次ぐ
(3)周南市議選に国民民主党公認の新人
(4)7月豪雨被災の下松市の市道瀬戸線が復旧
(5)景気づけへ、富田川にこいのぼり


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お父さんにうつさないで!

速玉町の孝女阿米像にマスク

マスクをつけたブロンズ像

 周南市の速玉町にある藩制時代の孝女、阿米とその父のブロンズ像にマスクがプレゼントされた。阿米が病気の父を背負って四国遍路をしている姿の像で、見る人の気持ちをなごませている。
 このマスクはブロンズ像などの世話を続けている速玉自治会の服部幸子さん(69)が自宅で見つけた古い学校給食用に作ったマスク。「捨てるのはもったいないので阿米さんにつけてもらうことにした。くすっと笑ってもらえれば」と9日に取り付けた。
 阿米は寛政3年(1791)に徳山の橋本町に生まれ、12歳から42歳まで31年間、独身のまま父の看護を続け、徳山藩主からも孝女として何度も賞された。嘉永5年(1852)に62歳で亡くなった。
 ブロンズ像のそばには小さいころ、体重が軽いため、石を腰に結んで米をつく姿のレリーフと阿米を賛える石碑がある。墓は川端町の徳応寺にあり、阿米顕彰会によって毎年、法要と家族に孝養を尽くす子どもの表彰も続けられている。

飲食店に自粛の波

[新型コロナウイルス] 感染拡大に新たな懸念も

人通りの少ない飯島町周辺(午後11時頃)

 4日からの周南地域の新型コロナウイルス感染の広がりを受けて周南市の昭和通など飲食店街の居酒屋やバー、ラウンジなどの飲食店が感染拡大の予防を目的に相次いで営業自粛を表明している。
 休業期間は3日や1週間、2週間と様々で期間未定の店舗もある。例年4月は歓迎会などで毎夜賑わいを見せる昭和通をはじめとする飯島町周辺も人通りが少なく閑散としている。
 営業自粛を決めた店舗の経営者は「誰がウイルスを持っているか分からない。少しでも拡大を予防する一助になれば」と話している。一方で営業を継続している店舗に話を聞くと「常連のお客はほとんど来なくなりましたが、他県からの出張者は変わらず来られます。知らないお客ばかりなので怖さを感じています」と周南地域内での意識の高まりを実感しつつも、いまだ県を跨いだ人の動きが止まらないことに驚きを隠せない様子で、感染拡大防止に向けた新たな課題がうかがえる内容だった。
 県内では8日に17人目の新型コロナウイルス感染者が光市で確認されており、周南3市ではさらに警戒感が高まっている。飲食店の営業状況については各店舗のホームページ、またはLINEのタイムラインなどで随時配信されている。

【きょうの紙面】
(2)周南市が総合計画後期基本計画を策定
(3)光市初のコワーキングスペースがオープン
(4)新・光高で開校式、入学式
(5)県が新型コロナ情報をツイッターで発信


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「正しく恐れ、冷静な行動を」

光市初の感染者確認で対策本部会議
小中学校入学式を急きょ延期

対応を話し合う市川市長ら

 新型コロナウイルスの感染者が7日に初めて確認された光市は8日朝、庁内対策本部会議を市役所で開いた。この日に開く予定だった中学校入学式と9日の小学校入学式を、小中学校が再開される20日(月)以降に延期することが報告された。
 会議はこれまで同本部会議で使っていた3階会議室より2倍の広さがある大会議室で開き、換気のために窓を開け、出席者や報道席の間隔が広く取れる形で開いた。
 小中学校の入学式の延期は能美龍文教育長が会議の冒頭で報告した。延期の理由に「感染拡大の懸念があるため急きょ延期することにした」と説明し「当面は20日に開く方向で準備するが、その後の状況も見極めながら判断したい」と述べ、さらなる延期の可能性に含みを持たせた。
 続いて市川市長があいさつして「正しく恐れ、冷静に対応することを市民に呼びかけたい」とし、松村雄之福祉保健部長らが前夜の県庁での記者会見で明らかになった市内在住の感染者の概要を説明した。
 それによるとこの感染者は県内第15例目で、20代の男性。第11例目の患者の濃厚接触者という。6日に発熱して咳や鼻水が出て、7日のPCR検査で陽性が確定した。会議の時点では感染症指定医療機関に入院手続き中だった。周南保健所が行動歴や濃厚接触者の有無を調査している。
 市川市長は「ご自身とご家族の健康と生命を守るため、感染予防を第一に考えていただき、東京都や大阪府など感染者多発地域への訪問はできる限り控えてほしい。市などの発表する情報に注意し、落ち着いた行動をとってほしい」という内容の市民向けのメッセージを発表した。
 報道陣の取材に応じた市川市長は「生活圏が一体である周南3市でしっかり連携を図っていく。当面は副市長同士で緊密に情報を交換して対応していきたい」と述べ、県に対しては詳細な情報を早急に各市に提供するように要請していく考えを示した。

【きょうの紙面】
(2)下松、周南市が感染拡大で記者会見、会議
(3)東洋鋼鈑で入社式、52人を祝福
(5)交通安全へ、ストラップなど寄贈
(6)島田川河川公園で桜満開


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コロナ感染で社名公表

社員、家族に感染者
「日刊新周南」から届ける

 周南市栗屋奈切のプラント工事業、㈱リュウト(林隆人社長)は8日、林社長と社員、家族、知人の計6人が新型コロナウイルスに感染したことで、県周南保健センターに社名を公表する林社長の文書を届けた。
 高熱が出て、混乱している中、県から社名公表を迫られて当初は断ったが、その後感染者が出たことから、公表に踏み切った。
 自社が閉鎖状態で、社内のパソコンも作動できず、相談を受けた新周南新聞社が文書を保健センターに届けることにした。
 文書では混乱に陥ったことへの謝罪と、困難を克服、再起に向けて頑張る気持ちを語っている。
 今回の感染では4日から6日にかけ、林社長ら同社に勤務する4人と家族、知人1人ずつがPCR検査で陽性反応が確認され、感染症指定医療機関に入院した。一方、8日時点で、林社長との接触者一人の感染者が出ており、今後も予断を許さない状態が続いている。
 また、インターネットのSNSで嫌がらせや憶測などが広がっていることから、被害の防止、理解、協力を求めている。
 同社は2009年にリュウト工業として設立し、15年に現在の社名に改称した。配管工事を中心に製缶製作、特殊溶接などを手掛け、溶接などの高い技術で多くの企業に信頼され、技術開発にも積極的に取り組んでいる。

【きょうの紙面】
(2)下松デンタルアカデミー専門学校が開校
(3)周南市が市民センターなど174施設休館
(5)輝き周南大学が中止講座の経費を寄付
(6)徳山中央ライオンズクラブが大和ハウスの協力で桜贈る


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クラスター発生か!

[新型コロナウイルス]
大阪出張、ゴルフで次々拡散
感染4人増加、3市連携強化

小中学校はさらに2週間休校へ

 新型コロナウイルスの感染者が5日夜、下松市で2人、周南市でも新たに2人確認され、4日に確認されていた下松市の1人を合わせて5人になって、両市だけでなく周南3市の一角を占める光市にも衝撃が走った。3市はいずれも対策会議を開いて情報の共有を図って対策を協議し、8日から予定していた小中学校の再開を3市で歩調を合わせて20日(月)からに延期することにした。
 県によると感染した5人は、いずれも同じ事業所に勤務かその知人。40代男性Aさんが3月17日に東京に出張し、25日にはAさんと30代男性のBさん、40代男性のCさんが大阪に出張したほか、29日にはAさんと知人の40代の男性Dさんが周南市の中須ゴルフ倶楽部に行くなどの行動をとっており、50代の女性EさんはAさんの会社の社員。いわばクラスター(集団感染)状態で、その後はAさんが勤務する会社の社員や、その家族の検査も早急に進めている。
 下松市は前日に続いて新型インフルエンザ等感染症対策本部(本部長・国井市長)の第3回会議を開き、8日から19日までの小中学校の臨時休校▽不特定多数が対象の市主催のイベントの5月10日までの中止か延期▽スターピアくだまつの19日までの利用中止▽公民館など公共施設の当分の間の利用中止―などを決めた。
 小中学校の入学式は小学校は8日に、中学校は9日に予定していたが、小中学校ともに20日(月)以降に延期する。
 感染者が発生した事業所名が行政側から公開されないことに、会議終了後の報道陣の取材に応じた国井本部長は「事業所側の理解が得られない以上、事業所名は公表できない」と述べ、今後も県と連携して取り組む考えを示した。
 一方、この事態を受けて周南3市で情報を共有し、連携して対策に取り組むことも明らかになった。国井本部長は「村岡知事からも周南3市で連携した取り組みを要請されている。3市は地理的、経済的に一体であり、連絡を取り合って効果的に対応していきたい」と意欲を示した。

◇        ◇

 光市の対策会議も6日夕方に市役所で開いて、小中学校は下松市や周南市同様、8日から17日まで臨時休校にすることにした。ただし始業式と中学校入学式は8日に、小学校入学式は9日に開く。

【きょうの紙面】
(3)新南陽学校給食センター稼働、4千食提供
(4)飲食店の「魚と地酒の夜ごはんマップ」
(5)12年ぶりに梁観音の御開帳、稚児行列も
(6)日本の文化コラボ、華やかに「春陽に遊ぶ」


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国井氏が無投票で再選

[下松市長選]
ウイルス対応で異例の選挙戦に
選挙カーなし、候補は市長公務優先

当選の喜びを語る国井候補
選挙カーにお祓いを受ける必勝祈願祭

 任期満了に伴う下松市長選は5日に告示され、無所属の現職の国井益雄候補(70)=自民・公明・連合山口推薦=以外に立候補の届け出はなく、国井候補が無投票で2期目の当選を決めた。前日の4日に市内で新型コロナウイルスの感染者1人が確認されたため、国井候補は選挙運動を“返上”して市長の公務を優先させるという異例の展開になった。


 国井候補は届け出前の午前8時、河内の降松神社(神足正己宮司)で開いた必勝祈願祭に運動員10人と共に出席。選挙カーも安全祈願のお祓いを受けた。
 このあと栄町の選挙事務所前で第一声を上げ、選挙カーに乗って遊説に出発する予定だったが、新型コロナウイルスの感染者の発生に配慮して遊説は中止することに決めた。国井候補自身も感染者の発生に伴う対策会議を開くため、本部長を兼ねる市長としての公務を優先して市役所に向かった。
 このため国井陣営の選挙運動は公営掲示板へのポスター掲示ぐらい。国井候補は市役所に在庁して感染者発生の対応にあたった。
 一方、選挙事務所では感染につながる「密閉、密集、密接」を避けるため、来客は事務所前の駐車場に机を出して応対した。
 午後5時に無投票が決まると、国井候補は市役所で報道陣の取材に応じた。マスク姿で「きょうは本当に長い一日だった。2期目は市民の皆さんにより住みよさを感じていただけるよう、市民力、地域力、産業力を結集したオールくだまつで市政を推進していく」と決意を述べた。
 具体的な課題として災害対策の強化▽待機児童ゼロに向けた子育て支援充実▽豊井と恋ケ浜地区の新しい市街地形成を挙げた。
 事務所では無投票が確定した瞬間も万歳はせず、運動員は静かに当選を祝福。当選祝いに守田宗治、森繁哲也両県議や福田良彦岩国市長、杉田水脈衆院議員らが訪れ、森田康夫後援会副会長や中村隆征選対本部長にお祝いの言葉を述べていた。
 同市長選の無投票は4回連続。井川成正前市長が2期目の当選を果たした2004年を最後に16年間も市長選が選挙戦になっていないことになる。

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下松市の40歳代の会社員男性「陽性」

周南で初の新型コロナウイルス感染者
少ない情報、対応限られる?

対策本部会議で指示を出す国井本部長

 県は4日夜、下松市在住の40歳代の会社員男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内では8例目、周南地域では初めてのケースになる。市は5日朝、市役所で第2回新型インフルエンザ等対策本部会議を開き、感染者の情報の共有や今後の対応を話し合った。5日は市長選の告示日だったが、国井市長は第一声や選挙カーでの遊説などの選挙運動を辞退し、同本部長を兼ねる市長の公務を優先して市役所に詰めた。(山上達也)

大阪で感染の可能性濃厚

 県と市の発表によると感染症患者は3月17日に東京に出張、25日には大阪に出張しており、29日に38度の発熱が出た。30日は自宅療養で38度の熱が続き、31日に医療機関を受診。1、2両日も自宅療養したが38度から39度の高熱が続き、3日に同じ医療機関を再診したところ肺炎の所見があった。
 続いてこの日、帰国者・接触者外来で検体を採取し、4日に県環境保健センターでPCR検査の結果「陽性」と確定された。男性はただちに感染症指定医療機関に入院したが、発熱はあるが咳はない状態という。
 男性は東京出張は1人で航空機を使い、大阪出張は新幹線で他に同僚2人が同行。いずれも日帰りという。県は大阪で感染した可能性が高いと見て、大阪出張に同行した同僚2人の検査を検討している。市中感染ではないとしている。
 周南保健所が男性の行動歴や濃厚接触者の有無を調べている。

市民相談窓口は総務課に一本化

 同本部会議には国井本部長と副本部長の近藤和彦副市長、玉川良雄教育長▽部長級職員▽健康増進課、総務課の担当者が出席。出席者から「感染者の住所は」「受診した医療機関はどこか」「市民からの問い合わせ窓口は一本化すべきだ」「学校の再開はどうするか」など質問や意見が続出した。
 藤田巨樹防災危機管理担当課長は「県から情報の開示を待っている」と答えた。玉川教育長は「小中学校は予定通りに新学期から再開するか、早急に判断する」▽玉井哲郎企画財政部長は「何らかの(財政面の)対応には予備費の活用を考えている」など具体的な発言が相次いだ。
 市民からの問い合わせ窓口は総務課(0833-45-1832)に統一することも申し合わせた。国井本部長は「担当課が違うなどと言って市民からの相談をたらい回しにしてはいけない。総務課に健康増進課の職員を詰めさせるなど(ワンストップで)相談に応じることができる体制が必要だ」と指示した。
 今後は感染者に関する具体的な情報の開示と、それをもとにした対策が必要になるが、5日時点では感染者の家族構成すら県から公表されておらず、効果的な対応が迅速にとれるかは微妙だ。
 国井本部長は「市民の安心を確保する先端に立って行動を」と出席者に要請した。さらに手洗いや咳エチケットの励行、風邪の症状がある場合に外出を控えることや、東京都、大阪府、福岡県など現在、感染が拡大しつつある地域への訪問自粛などを求める市民向けの本部長メッセージを発表し、市ホームページにアップした。

公民館など市施設を一斉閉館

 市は一方、感染者発生を受けて市施設を当面、閉館することにした。対象は市立図書館▽市民体育館▽市民運動場▽恋ケ浜緑地庭球場▽下松公園庭球場▽市民武道館▽下松スポーツ公園体育館と管理施設▽温水プール全館▽すべての公民館▽小中学校の体育館、武道場▽勤労者総合福祉センター▽きらぼし館▽栽培漁業センター。

[拡がる感染!! 4人増加]

 県は5日午後11時、下松市と周南市でさらに2人ずつ新型コロナウイルスの感染者が発生したと発表した。6日午前1時から県庁で村岡知事らが記者会見して説明した。
 それによると計4人は、いずれも5日に感染が明らかになった40代の会社員男性Aさんの同僚等。下松市在住者は40代男性Bさんと50代女性Cさん▽周南市在住者は30代男性Dさんと40代男性Eさん。DさんとEさんは、Aさんと一緒に感染源とみられる大阪に出張していた。

【きょうの紙面】
(2)下松市長選は国井氏が無投票で再選
(3)周南市の藤井市長が児童クラブ視察
(3)里の厨の買い物客が200万人突破
(5)普賢まつりが中止、江戸時代から初


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