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下松市内90日ぶり感染者確認

下松市内90日ぶりの新型コロナウイルス感染者確認で対策会議

旅行同行者、家族構成「非公表」
県から情報不足・学校など具体策出せず

会議で発言する国井本部長

 下松市は90日ぶりに新型コロナウイルスの7例目の感染者が市内で確認されたことを受けて30日、市役所で市新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・国井市長)の第5回会議を開いた。しかし感染者が県に家族構成や沖縄旅行に同行した友人3人の情報の公表を拒んでいるため、市として具体的な情報が把握できておらず、会議に出席した市幹部は県からの情報不足に不満を漏らしていた。
 同市の感染者確認は5月1日以来。県によると感染者は市内在住の会社役員の40代男性で、20日から25日まで友人3人と沖縄県に旅行し、26日は自宅で静養。27日にマスク着用で職場に短時間出勤したが、帰宅後にせき、けん怠感、頭痛を発症。28日に自宅で静養した後、29日に帰国者・接触者相談センターに相談してPCR検査の結果、陽性反応が確認された。現在は感染症指定医療機関に入院している。
 会議には特別職、部長級職員ら25人が出席。中村裕子健康増進課長は男性に同行した友人3人について、県は濃厚接触者と位置づけて濃厚度を調査していると明らかにしたが「男性は3人が県内在住かどうかや、家族構成の情報開示を、県に対して同意していない」と説明した。
 出席者からは「家族構成は本当にわからないのか。40代なら家族に子どもがいてもおかしくない」と懸念の声も出た。市内の小中学校は夏休み中もコロナによる長期休校の穴埋めのための授業をしており、玉川良雄教育長は「男性の家族に子どもの有無がわからない以上、すぐに具体策は打てないが、今まで以上に各学校で3密回避や消毒の徹底などの基本的な対策を強化したい」と述べた。
 さらに今後の方針の説明もあり、原田幸雄総務部次長は広報車によるコロナ対策の啓発を8月13日(月)まで続ける▽玉井哲郎企画財政部長は6日(木)と8日(土)に市キャラクター「くだまる」の着ぐるみも参加した街頭啓発を下松駅前や大型商業施設で開くことを明らかにした。
 国井市長は「情報不足の中での会議になったが、気を引き締めて緊張感を持ち、協力し合って対応しよう」と呼びかけた。さらに市民向けの「お願い」として「常に感染する可能性があり、誰かに感染させる可能性があることの意識を持ち、ご自身と大切な人を守るための行動をとってほしい」などのメッセージを発表した。
 市は男性の感染確認を29日夕方に市ホームページ、防災メール、ツイッター、フェイスブックで公表。30日も同会議後、市長からの「お願い」の全文を同様のルートで発信した。


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