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若い我々が次の世代に語り継ぐ

大津島回天神社で慰霊祭
県青年神職会が開く

慰霊祭の参列者

 県内の神社の40歳以下の若手神職でつくる県青年神職会(西村春樹会長、59人)が17日、周南市の大津島回天神社で戦没者慰霊祭を営んだ。
 回天は太平洋戦争末期に大型魚雷を改造して開発され、搭乗員が乗ったまま敵艦に体当たりする旧海軍の特攻兵器。大津島にその訓練基地があった。
 1944年に回天基地内にほこらが設置され、搭乗員は出撃の時に礼拝して出陣。終戦で回天顕彰会が預かっていた戦没者の御霊は山崎八幡宮に安置され、毎年慰霊祭が開かれていた。一方、帝人徳山事業所内にあった白浜神社に祭られていた御霊は、同事業所の撤退で白浜神社がなくなったため山崎八幡宮が預かり、回天神社創建に合わせて安置することとなった。
 搭乗員の戦没者106柱を祭る同神社は昨年11月、巡航船の桟橋から回天記念館へ向かう途中の道沿いに創建された。
 同会はこれまでに岩国や沖縄などで慰霊祭を開いてきた。終戦から75年の節目に当たる今年は、新しく建てられた同神社で、改めて戦没者に思いをはせ、2度と戦争が起こらないことを誓って開くことにした。
 この日は、同会の会員12人、大津島の氏神の山崎八幡宮の河谷昭彦宮司(84)、児玉倩史権禰宜(74)、回天顕彰会の原田茂会長(82)が出席。参列者は国歌と鎮魂歌の「海ゆかば」を斉唱し、斎主の河谷宮司が慰霊と不戦の誓いを述べた祝詞を奏上した。
 岩国市の宇津神社の権禰宜の山口美貴さん(33)が、戦没者を鎮魂する「みたま慰めの舞」を奉納。河谷宮司が玉串を捧げて拝礼した。
 平生町の沼八幡宮禰宜の西村会長(38)は「大戦で亡くなられたご英霊に寄り添い、若い我々の世代が次の世代に、戦争で亡くなられた方を語り継ぐ橋渡しをすることで、平和への思いを新たにしたい」と語った。
 河谷宮司は「回天神社が建てられて初めての慰霊祭を、青年神職会が率先して開いてくれてありがたい。戦没者に目を向けてもらうため、今後も若い方々の手で続けてほしい」と話した。


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