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3千人の軍歴をデジタル化

周南市連合遺族会の大川さん
半年がかりで入力

大川さん

 周南市連合遺族会の大川勝也会長(77)が2月から半年がかりで徳山地区の戦没者3千人の軍歴などをパソコンで入力してデジタル化した。氏名などからすぐに検索することができ、遺族に利用してもらう。
 デジタル化のきっかけは、2月に新聞記事で旧海軍は厚生労働省、旧陸軍は都道府県に軍人、軍属の所属部隊、戦死場所などの記録があるが、交付申請できるのは厚労省と一部の都府県は6親等、そのほかはおい、めいにあたる3親等内で、制限、格差があると知ったことから。
 このため、1976年に遺族会がまとめた芳魂録を中心に、そのほかの名簿も加えて改めてデジタル化することにした。大川さんの名簿には、軍に所属中の経歴の軍歴だけでなく法名、戒名などや遺族の氏名も掲載されている。今後、市内のほかの地区も加えて4千人のデジタル化を目指す。

デジタル化された名簿


 デジタル化で検索が容易になり、戦艦大和の最後の出撃時に同市出身の8人が乗り込んでいて戦死したことや、ガダルカナルでは98人、ニューギニア方面では142人、原爆投下時に広島で45人など場所ごとの戦死者もわかったという。
 大川さんは父の芳雄さんが44年7月18日にサイパン島で31歳で戦死。遺骨収集のため72年、75年と同島を訪れ、天皇、皇后両陛下がサイパン島を訪れた2005年の慰霊団にも参加した。沖縄での平和行進や「防長英霊の塔」の慰霊祭にも参列している。市連合遺族会の会長兼事務局長は16年4月から務めている。
 日本の戦没者は310万人だが遺骨が故郷に帰ってきていない人も多い。一方で遺族会は会員の高齢化で地域によってはすでに解散したところもある。
 大川さんは今回の名簿を若い世代が戦死した親族の軍歴などを改めて調べようとした時などに役立てもらいたいという思いから製作。「苛酷な戦況の中で人知れず亡くなっていったことを知ってほしい」と話している。問い合わせは大川さん(0834-83-4367)へ。

【きょうの紙面】
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(3)サンデー早朝野球連盟が草抜き奉仕
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(6)ドライブスルーで須金・なしぶどう祭


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