ヘッドラインニュース

再開発区域を銀座に

周南市議会

告示は権利変換計画認可時
環境建設委が現地視察も

みなみ銀座を視察する議員


 周南市議会環境建設委員会(井本義朗委員長、10人)は10日、徳山駅前地区市街地再開発事業のための町の区域の変更と市道の認定及び廃止のための2議案を全会一致で可決した。審議に先立って現地の視察もした。

敷地と市道を等価交換

 再開発の区域はみなみ銀座1丁目、2丁目、銀座1丁目、2丁目にまたがっているが、今回の議案では商業施設、ホテル、マンションになる部分をすべて銀座1丁目にする。これらの施設は2023年春ごろの開業を予定している。
 市道の変更は区域内にある常盤町線、常盤1号線、常盤町2号線、常盤若宮線の4路線を廃止し、常盤線の一部を平和通みなみ銀座1号線とみなみ銀座線▽常磐町2号線を平和通みなみ銀座2号線▽常盤若宮線をみなみ銀座若宮線にする。
 現地視察には上野貴史産業振興部次長兼中心市街地活性化推進課長や浜田和茂建設部次長兼道路課長が同行し、約1時間かけて廃止する市道と新たに認定する市道の起点と終点を見て回って位置を確認した。
 市道の廃止、認定では再開発の商業施設内になる市道の敷地と交換する形で再開発区域の一部を市道の拡幅のために提供する。現地では、商業施設になる面積が890.58平方メートルに対し、市道の拡幅の面積は944.32平方メートルで等価交換になることの説明もあった。

「ウィンウィンの関係へアドバイスを」

 委員会審議の質疑では、上野、浜田部次長が答弁。議決した場合、いつから町の区域の変更、市道の廃止・認定の効力が発生するのかという質問に対し、11月末を目指している権利変換計画の県知事による認可と同時に告示すると述べた。
 権利変換計画の認可にはすべての地権者や移転が必要なテナントの同意が前提になるが、認可前に町の区域を変更することはないと説明した。市は立ち退きするテナント22店のうち交渉に進展がない店舗は3店舗だと認識していることも改めて述べた。
 質疑で友田秀明議員(周南市議会自由民主党)からテナントの移転について「移転先が決まらず出たくても出られない。皆さんがウィンウィンの関係になれるよう市からもアドバイスぐらいしてもいいのでは」、移転交渉では再開発について「市と国がやっていると説明していると聞く。チェックしているのか」と指摘があり、上野次長が「十分チェックして組合に伝える」と答えた。
 討論では反対、賛成意見はなく全会一致で可決された。この結果は18日の本会議に報告され、本会議でも討論、採決がある。


【きょうの紙面】
(2)下松市の中学3校の修学旅行中止
(4)15日まで、下松市で世界児童画展
(4)須金からブドウ、ナシのゆうパック出発式
(5)看護師が下松市消防本部の1日救急隊員に



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[この人に聞く]

オープンシステムの医師会病院守る
新型コロナの検査体制充実へ

徳山医師会長
津永 長門さん(57)

[プロフィール]山口市出身。山口高、山口大学医学部を卒業し、同大学院で博士号を取得した。大学で助手をしたあと、周東総合病院に勤務したあと、1999年から父が経営していた周南市川端町の津永産婦人科に勤務。現在は院長。徳山医師会では6年間、副会長。趣味は大学時代から続けるバドミントン、最近はマラソン、自転車のロードレース、登山と幅広い。体を動かすのが好き。毎年、2月に豊田湖で開かれるわかさぎ釣りの大会に参加していて前回は準優勝。最近はステイホームで、奥様のおいしい手料理でワインを飲むのが楽しみという。

 

周南市の一般社団法人徳山医師会は1935年に創設。通常の医師会事業に加え、かかりつけ医が主治医として治療にあたるオープンシステム徳山医師会病院、徳山看護専門学校などを運営している。6月24日、その会長に津永産婦人科院長の津永長門さんが就任した。新型コロナウイルス感染の収束が見えない中、医師会の舵取りへの思いを聞いた。
(聞き手・延安弘行)

―就任にあたっての抱負をお願いします。

津永 今年で創立85周年の伝統ある医師会の会長としての重責を感じています。加えて、今年は新型コロナウイルスの感染の影響もあり、医師会病院の経営、看護専門学校の運営など課題山積みですが頑張って取り組みたいと思います。

―徳山医師会の魅力、強みは何だとお考えですか。

津永 全国でも唯一の完全オープンシステム病院を持ち、入院が必要になっても主治医として責任をもって診療に当たることができることです。また、徳山中央病院、新南陽市民病院などキャラクターの違った大病院、そのほかの中規模病院と、開業医が地域にありますが、お互いの顔の見える関係を築き連携していきたいと思います。
徳山医師会は大所帯ですが、皆さん、関係は良好だと思います。

―医師会病院の存在は重要ですね。リハビリテーション部門の充実や勤務医の増員など医師会病院も体制を整えていますね。

津永 患者さんにとっても持病が悪化した時などに今まで通っていたところの医師がそのまま主治医となって医師会病院で見てくれる安心感は大きいと思います。健診部門も強化して周南市民の健康を守るために頑張っています。

―課題、医師会の今後の役割をお願いします。

津永 医師会病院のほかにも検査センター、専門学校、在宅支援部を抱えていますので、時代に即した対応を誤ると経営面で支障が出てきますので、そのへんの舵取りが難しいところがありますが、うまく適応しながらやっていきたいと思います。

―看護学校は将来的には4年制が増えそうで、徳山大学の公立化の問題もあります。

津永 徳山大学が公立化されて看護学科ができた時の兼ね合いがありますが、医師会には長年この地域で看護師を養成してきた自負がありますので、そのへんのことはうまく調整しながらやっていきたいと思います。

―厚生労働省が昨年、公立や公的な病院の再編統合の方針を出しました。

津永 あれはただ数値をみているだけで、実態を反映していない。病院にはそれぞれ特色があります。医師会病院は市民の方々が安心して入院できる病院としてしっかり運営していきたいと思います。

―医師会は新型コロナウイルス対策でも重要な役割が期待されています。

津永 9月から周南市内に地域外来・検査センターの設置が決まりましたが、行政と話し合いを重ねて市民の皆さんが必要な時に安心して検査を受けられるようにしていきます。

―インフルエンザの流行も始まります。

津永 今年は、インフルエンザの流行時には混乱が予想されるので、早めのインフルエンザワクチンの接種をお勧めします。発熱時の診察・検査・治療が適切に受けられるよう、体制を強化し整えていきたいと思います。

―医師会の会員の高齢化も課題とうかがっていますが。

津永 山口県全体の問題にもなるのですが、開業医も年齢が高くなってやめる人も出てきていますが、幸い若手の先生方で開業している先生がいますので、頑張っていけるように医師会としてサポートできたらと思います。医師会病院も使っていただき、盛り上げていただきたいですね。

―仕事の中などで心がけていること、座右の銘があれば教えてください。

津永 無我夢中で、考えるひまもなく、働いてきました。若い医師には頭で考えるな、とにかく働けと言っています。若いうちはどんどん働いたほうがいいと思っています。
座右の銘では論語の「恕」という言葉が好きです。思いやる心ということですが、患者に接する時に思いやる心を忘れないようにと心がけています。自分の専門の産婦人科は出産という幸せな時間を共有出来るのでやりがいをもっています。

 

【きょうの紙面】
(2)周南、下松市議会一般質問
(3)海上の居眠り事故防止へ意見交換
(4)感染予防しながらの救命活動の講習会
(5)愛隣幼児学園でブドウの収穫祭


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光市「大型物件」の今後に注目

旧光総合病院は解体、用地売却へ
YIC、光丘高は方針未定


 光市は虹ケ浜の旧市立光総合病院の建物を解体し、跡地(1万511.67平方メートル)を今年度中に売却する。来年3月末で閉鎖される光ケ丘のYIC保育&ビジネス専門学校(建物、土地とも市所有)や、光高と統合のため2022年3月末で閉校する光丘高(建物、土地とも県所有)の活用方法は決まっていない。いずれも交通アクセスがよく、まとまった大きさの敷地の「大型物件」だけに、市民や経済界の関心を集めそうだ。この問題は4日の市議会一般質問で地元の田中陽三議員(彩り)が取り上げた。(山上達也)

光丘高
県が市に用地処分の意向打診

 光丘高は生徒急増対策で1983年に県立高として開校した。敷地は7万2,562平方メートルと広大。生徒減による光高との再編統合のため、今年3月から生徒募集を停止した。
 岡村部長は「先般、県教育庁から、県として利活用の計画はないため、用地処分の検討に当たってまずは地元である光市の意向を確認したいと話をいただいた。しかし7万平方㍍を超える広大な用地であり、取得の必要性には慎重な検討が必要と考えている。現在、利活用の可能性を含めて庁内で方向性を整理している」と答えた。

YIC保育&ビジネス専門学校
使用は「公用、公共目的」限定

 YIC保育&ビジネス専門学校は、1991年に開校した旧周南コンピュータ・カレッジの建物を2012年の閉校後、市が雇用・能力開発機構から無償譲渡を受け、学校法人YIC学院に貸与して13年に開校した。
 建物は鉄筋コンクリート2階建て2,064.52平方メートル。田中議員の質問に岡村欣昌政策企画部長は「この施設を切れ目なく有効に活用することを念頭に、学校閉鎖の来年3月31日を目標に新しい契約の締結を調整していく」と答えた。
 さらに「現状同様、民間活力を最大限活用した本地にふさわしい事業を推進したい。建物の無償譲渡の際、国から公用、公共目的に使用するよう要件を付されているため、この要件に適合する事業分野を検討し、利用者を公募していく」とした。

旧光総合病院
「用地処分益は病院事業に」

 旧光総合病院は西村徹雄病院局管理部長が「跡地は処分して病院事業の資金として活用する」と方針を示した。
 市はすでに今年度の病院事業会計の当初予算に、施設解体設計・土壌汚染等調査費や地下タンク等撤去費として計5,440万5千円を計上している。
 西村部長は「建物を病院施設以外の用途に利活用することは設備の老朽化や耐震性などの問題で難しく、施設を解体して売却する方針」「駐車場など建屋のない用地は先行して一般に売却するため、準備を進めている」と明らかにした。
 市は公共用地として活用する考えはない。処分用地の都市計画法上の用途地域は第1種住居地域。西村部長は「アパート、住宅、マンションや3千平方メートル以下の店舗、事務所が考えられる」とした。

【きょうの紙面】
(2)周南市議会一般質問に徳高徳山北分校跡地
(3)下松市が機構改革、地域政策部新設
(4)東ソーが旧引込線を車道化
(5)愛光幼稚園の新園舎が完成



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マツノ書店がb&dへ

広さ5分の1に
徳山駅前再開発で移転
銀座には10月30日まで

移転するマツノ書店
移転を知らせる張り紙



 周南市銀座の古書店、マツノ書店(松村健社長)が徳山駅前地区市街地再開発事業に伴って10月30日(金)で一旦、閉店し、11月10日(火)ごろに銀南街4の徳山銀南街ビルのb&d 1階に移転する。売り場面積は5分の1になり、厳選した書籍が並ぶことになる。
 同店は松村社長(49)の祖父、勇さんが1945年に徳山駅前の焼け跡で始めた「マツノ書店」が前身。68年に現在地に移ってからでも半世紀を超える歴史を持つ、徳山の商店街を代表する老舗。
 松村社長の父で2年前に亡くなった先代、久さんが幕末、明治維新関係の書籍の復刻出版を始めて全国的に注目され、菊池寛賞も受賞した。
 店内では復刻出版した書籍や山口県を中心に明治維新関係の書籍が並ぶ。移転で店は狭くなるが松村社長(49)は「これからも郷土史関係の本は置きたい」と話す。
 古書店もネットによる販売に力を入れるところが多く、店舗を持たないネット販売だけの店も増えている。マツノ書店でも店頭よりウェブ販売の比重が大きい。再開発事業ではマンション、ホテルと商業施設などを建設するが、家賃の問題もあり、現在地に帰ってくるかどうかは未定という。
 同店の電話は0834-21-2195。

【きょうの紙面】
(2)11日から下松市で世界児童画展県展
(3)和装まつやで藤井聡太八段のマスク
(4)SHAMPOOが高密度焦点式超音波
(5)周南市花壇コンクールの入賞決定




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強風吹き荒れ、警戒続く

台風10号で停電、休校、休業


 台風10号が九州の西側を通過して大きな被害を出したが、7日未明から翌朝にかけて山口県も暴風圏に入り、強風が吹き荒れた。超大型台風の襲来が予想されたことから7日は県内の全小中学校が臨時休校になり、周南では臨時休業した店舗や企業も多かった。新幹線や在来線も終日、運転を見合わせた。周南市、光市では停電が発生した。周南市では市民センターなど35カ所に避難所を開設し、291世帯425人が避難するなど、各市でも警戒が続いた。

周南市 商店街にシャッター
市民センターなどに避難も


 JR西日本は山陽本線の三原駅―下関駅間、岩徳線の岩国駅―徳山駅間、山陽新幹線の広島駅―博多駅間で終日運転を見合わせた。周南市の徳山駅は閑散とし、構内のコンビニエンスストア、土産物店、飲食店も休店した。隣接する徳山駅前図書館も閉館してツタヤ書店、スターバックスコーヒーも灯りを消していた。
 銀南街などの商店街ではほとんどの店がシャッターを下ろし、ガラス戸を段ボール紙などで補強した店もあり「台風のため臨時休業します」と書かれた張り紙が目を引いた。みなみ銀座の、線路に面した駐輪場では、自転車が強風でなぎ倒されたままになっていた。
 避難所のうち利用が多かったのは新南陽地区で新南陽ふれあいセンターには7日午前7時現在で56世帯77人、学び・交流プラザは41世帯68人が避難していた。櫛浜市民センターも20世帯28人、コアプラザかのは23世帯29人だった。
 同市の停電は最も多い時間帯で2,930戸。徳山動物園も臨時休園した。

下松市 笠戸島近くで台船漂流
ゆめタウン下松の駐車場開放


 下松市笠戸島では市栽培漁業センター周辺や本土側の洲鼻海岸が高波に襲われた。
 同センターでは、近くに係留中の民間所有の台船3隻が高波の影響で7日未明に係留が外れて漂流し、同センターが沖合に浮かべている養殖用のいけすに接触寸前になった。接触は免れたが、久山裕司所長は「最悪の事態を回避できてほっとした」と話していた。徳山海上保安部の係官も訪れて現場を確認していた。
 本土側の笠戸大橋の下では午後も高波が押し寄せ、大きな水しぶきを上げていた。
 一方、市は㈱イズミとの協定に沿って、ゆめタウン下松の5階駐車場(360台)を6日夜から7日にかけて開放。避難してきた車で6日夕方には満車になり、トイレや自動販売機の使用もできるため朝まで滞在して避難所代わりに使う人もいた。

光市 国道188号が波で通行止め
室積、浅江などで停電


 光市では室積地域と牛島の計1,770戸で7日午前5時半から午後2時まで▽浅江6丁目や三井、光井、岩狩、上島田の一部の計1,710戸で午前7時50分から11時まで、それぞれ停電になった。
 光市と下松市との市境の近くの国道188号では高波のため午前9時45分から午後4時まで約700メートルが片側交互通行に▽光市室積と田布施町別府までの同国道約7キロが午前11時40分から午後3時まで通行止めになった。


【きょうの紙面】
(2)来春高卒求人数が27.1%減
(3)新型コロナ影響8割超の企業で7月減収
(4)岐陽中体育祭にサプライズのよさこい演舞
(5)テーマは「new」、新スタイルで華陵祭




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[この人に聞く]

市民が必要とする商業施設に
来年秋に駅前棟開業

徳山駅前地区
市街地再開発組合理事長


小野 嘉久さん(50)



 周南市の徳山商店街で進められている徳山駅前地区市街地再開発。第2期市中心市街地活性化基本計画の中心的な事業でもあり、市民の関心は高い。2023年春ごろの完成が目標。来年秋ごろの一部施設の開業を目指して着々と事業を進める同再開発組合の理事長、小野嘉久さんにまちづくりに対する思いを聞いた。

(聞き手・延安弘行)

今後は積極的に情報提供


―理事長を引き受けることになった経緯を教えてください。

小野 父がみなみ銀座で歯科医院を開いていてこの街で生まれ育ちました。若いころに大阪に出てバンド活動をしたり、東京でオーケストラの事務局と指揮者のマネジャーの仕事をしていました。ただ指揮者がニューヨーク在住ということもあり、コンサートの機会も少なくなってきたことからUターンを決意しました。

―大阪、東京で働いていた時期以外はこちらにいたわけですね。

小野 そうですね。Uターンしてから勤めた飲食店で責任者として働いていたころに腰を痛め、整骨院に通ったことがきっかけで15年ほど前から整体、整骨の仕事をするようになりました。資格も取得し、現在はみなみ銀座で父が歯科医院をしているビルで整骨院を開いています。

―いつごろからまちづくりに関わり始めたのですか。

小野 この街に帰ってきたころから、街にもう一度、活気を取り戻したいという気持ちがありました。ニチイ、ダイエーの時代を知っていて空き店舗が増えたことに寂しさを感じていました。
10年以上、自分自身が整骨院を経営していますので、商売を良くしていくためにも街に元気を取り戻す必要性を強く感じていました。

―2013年ごろから今回の再開発に向けた活動が始まったんでしたね。

小野 最初は積極的には参加していませんでしたが、しばらくたってから勉強会などに誘っていただくようになりました。今年1月に県から再開発組合の設立認可を受け、総会を開催する機会に理事長に推挙されました。自分にできるか悩みましたが、頑張ってこの事業を実現しようと理事長を引き受けました。

―どんなまちにしたいと思っていますか。

小野 活気を取り戻すため、市民の皆さんが集まり、楽しめるところを作りたいと思います。

―そのためにも市民に情報を公開し、意見を聴くことが大切ですね。

小野 その通りです。先日はこの街でイベントを開いている人に集まってもらってワークショップ形式で意見をうかがいました。中心市街地活性化協議会や市には積極的に説明していきたいですし、市民向けにホームページや組合だよりなどで情報を発信したいと思います。

11月に権利変換計画認可へ


―ホテル誘致はどのていど進んでいるのでしょうか。

小野 ホテルの選定は組合と、施設の完成後に所有者となる周南パークタウン開発で進め、組合設立後に仮契約のようなものを結ぶところまで来ました。進出を前提に設計や仕様を詰めているところです。

―ホテルがどこになるのか、期待が大きいと思いますが。

小野 11月までには権利変換計画の策定、認可申請を目指していて現在、地権者や金融機関も入れて調整中ということもあり、まだ公表していませんが、なるべく早くホテル名やそのほかの施設の概要も公表したいと考えてタイミングを見ているところです。

―組合の設立に続いて、権利変換計画をまとめて県の認可を得ることが大きなポイントになりますね。

小野 組合員でもある地権者、借地権者を合わせて、法人も含めて26人います。現在所有している土地などを提供してもらい、これに見合う権利を取得していただきます。土地の所有権、施設の区分所有、マンションの部屋という形や、転出し金銭給付を受けるといった方法があります。今、この調整中です。 

―権利変換計画が認可されればいよいよ着工が可能になります。一部ではテナントの移転なども始まっているようですね。

小野 7、8月ごろからテナントの移転などが始まっていますが、業種も開業の時期も違い、個別に話し合いながら進めています。

―工事の準備も進んでいるのでしょうか。

小野 設計や工事を担当する業者は公共性の高い事業でもあり、原則として公募、入札で選ばれます。工事の大部分を担当する特定業務代行者、これはゼネコン(大手建設会社)になりますが、すでに公募して応募があった企業を選定委員会で評価して推薦をいただいたところです。現在は決定に向けて協議中です。

―商業施設はどうなっているのでしょうか。2月の組合設立時の資料では「約1万平方メートルの専門店複合商業施設、グルメコート、ライフスタイルショップ、飲食ヴィレッジ、サービス・情報発信」とあります。

小野 商業コンサルタントの協力で、消費者の動向調査などを進めてきました。私たちのコンセプトで来てくれるのか、早めに声をかけていくことはしないといけないと考えています。その前に重要な部分は確定させたいですね。

―物販以外のサービス業も入るようになるのでしょうか。

小野 物販にしぼるというわけではなく、市民が必要とするもの求めるものを提供できるようにします。一階は生鮮と飲食、2階が物販というイメージですが、5年、10年先、改装もできるものとしていきます。

―新型コロナウイルスの影響もあり業種をどうするのか、入居を希望するテナントがあるのか、条件がどうなるのか、難しい判断になりそうですね。

小野 最終的に皆さんに喜んでいただけるものを目指しています。

―長く利用する施設であり、まちづくりは事業の終了後も続きます。今日はどうもありがとうございました。

徳山駅前再開発事業

 銀座、みなみ銀座の1.2ヘクタールが対象。計画では徳山駅に隣接する駅東側駐輪場の北側に6階建て約2,500平方メートルの駅前棟、旧近鉄松下百貨店跡などに商業施設、12階建てのホテル、18階建ての分譲マンションの集合住宅を建設する。
 再開発組合は26の地権者、借地権者の法人、個人と、完成後に施設の一部を所有する予定の徳山商工会議所、大和ハウス工業が参加組合員。総事業費は約109億円で、市、国から30億円の補助がある見込み。
 今年11月末までに権利変換計画の認可を目指している。来年秋の駅前棟開業、2023年春の商業棟・集合住宅の開業を目標にしている。
 駅前棟は徳山商工会議所などが入居する。集合住宅のマンションは大和ハウス工業が担当して分譲する。ホテル、商業施設は地元の企業などですでに作られている㈱周南パークタウン開発が取得する。同社とは別に商業施設などの運営会社が開業までに設立される見通し。
 再開発組合は事業終了後に清算、解散し、周南パークタウン開発と運営会社が引き継ぐ形になる。

【きょうの紙面】
(2)周南、光市議会で一般質問
(4)中特グループがブランドマーク
(5)行方不明の女性発見の神田さんに感謝状
(6)周南フィル「夏の小さなコンサート」魅了



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かかりつけ医の判断でPCR検査

[新型コロナウイルス感染症対策]

地域外来・検査センター開設へ
旧新南陽保健センターに

旧新南陽保健センター

 周南市は2日、同市宮の前の旧新南陽保健センターに新型コロナウイルス感染のPCR検査の検体採取ができる「地域外来・検査センター」を開設すると発表した。検体採取をするのは月曜と水曜の午後2時から4時までで、16日(水)の開所を目指している。
 地域外来・検査センターは検査体制の強化のため、県が8つの医療圏ごとに設置を進めていて周南市のセンターは県が新南陽市民病院を運営する市医療公社と委託契約を結んで開設し、周南、下松、光市を担当する。
 登録した「かかりつけ医」の診断でPCR検査が必要と判断された人が利用できる。検体採取は予約制で、原則として公共機関を利用せずに自家用車で訪れる。
 同センターでは検体採取のみで検体は別の施設に運んで検査をする。1日10件の検査を想定している。費用は県が負担するため、無料で利用できる。
 これまで、検査が必要と思われる場合には帰国者・接触者相談センターや8月24日以後は専用相談ダイヤル(083-902-2510)に電話して保健所の判断に従う形だったが、地域外来・検査センターができるとかかりつけ医の判断で検査を受けられる。県はこれまでに下関、宇部、防府市に同様のセンターを開設している。


【きょうの紙面】
(2)光市の特別定額給付金の受給99.8%
(3)周南市のふるさと納税説明会に17社
(4)周南市内の野犬捕獲増加、おりが効果
(5)元周南市議の橋本さんに自民党総裁表彰



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大きな碁盤でLet’s enjoy GO

囲碁「いいいいい教室」が移転オープン

小野さん(左)と囲新プロジェクト理事の国冨和正さん
教室ビルの外観

 一般社団法人囲新プロジェクトが運営する子ども向けの囲碁教室「いいいいい教室」が、周南市の徳山駅前再開発のためみなみ銀座の和光ビルから栄町2丁目の栄町ビルに移転し、全国組織の日本棋院徳山支部と碁会所の徳山中央棋院も引き継ぎ、1日にリニューアルオープンした。
 同教室は昨年4月、徳山中央棋院は1977年の設立で、場所は違うがどちらもみなみ銀座で運営していた。移転先は3階建てのビルで壁に描かれた大きな碁盤と「Let’s enjoy GO」の文字が目印。1階は駐車場で2、3階を使い、どちらも天井が高く、窓から差し込む光で開放的な空間に改装した。
 2階の碁会所は、110平方㍍のフロアに碁盤を18面置き、36人が同時に対局できる。60代から90代の会員約20人が真剣勝負を繰り広げる。
 3階は主に小中学生を対象とした囲碁教室で、会員15人ほどが対局を楽しんでいる。110平方㍍のスペースには、オーダーメイドの青、黄、白の丸テーブルが10卓。気軽に囲碁に触れてもらうため、碁盤を描いたオリジナルデザインにした。畳10畳分の休憩スペースにはテレビゲームやマンガを備え、囲碁以外でも時間も過ごせるようにしている。
 オンラインで世界中のプレーヤーと対局し、AIの囲碁ソフトで練習できるよう、パソコン環境も充実させた。
 同法人理事で日本棋院徳山支部長の小野慎吾さん(36)が教室の講師、中央棋院席亭として指導。小野さんはアマチュア7段で全国大会でも活躍し、中国名誉本因坊でもある。
 「囲碁は碁石を通して相手と会話をするようなゲーム。世代を超えてコミュニケーションや真剣勝負ができるのが魅力」と語る小野さん。囲碁の楽しさを知ってもらうため「日本の文化を気軽に体験してほしい。お子さんだけでなく、今まで囲碁をやったことがなかった大人の方が一度足を運んでくれたらうれしい」と呼びかける。



子ども囲碁教室=5~15歳(中学3年)、月謝8千円、入会金1万円、営業時間内は使い放題、5歳未満と高校生は要相談、兄弟割引あり
大人囲碁教室=18歳以上の初心者、会費1回2千円、入会金なし
碁会所=月額1万円で使い放題、ビジター用日額700円(いずれも税込み)

周南市栄町2-38 栄町ビル
囲碁教室=火~金曜・午後5時~8時▽土曜・午後1時~5時▽定休日は日、月曜
碁会所=火~土曜・正午~午後8時▽定休日は月曜
☎0834-51-7357
車は近隣のコインパーキングなどに駐車する




【きょうの紙面】
(2)周南市議会、光市議会の9月定例会開会
(3)光富士白苑に砂浜でも快適な車椅子寄贈
(4)都市対抗出場の光シーガルズに市旗
(6)県産品キャンペーン、4弾までは継続



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年間目標1万人を3カ月で達成

笠戸島の下松市栽培漁業センター
1万人目の吉村さん一家大喜び

1万人目に喜ぶ吉村さん一家と国井市長(左端)、近藤理事長(右端)

 下松市笠戸島の市栽培漁業センター(久山裕司所長)の4月1日のリニューアルオープン以降の来館者数が8月31日で1万人になった。1万人目の家族6人に国井市長と市水産振興基金協会理事長の近藤和彦副市長から記念品が贈られた。
 同センターはアイナメ、ウマヅラハギなど5魚種の種苗や、ヒラメ、トラフグなど12魚種の中間育成と放流を手掛けている。4月1日にリニューアルオープンしたのは日本最大級の魚のタッチングプールや調理室などだが、4月4日に市内で新型コロナウイルスの感染者が確認されたため、4月6日から5月24日まで休館を余儀なくされた。
 それでも来館者数は順調に伸び、年間1万人の来館者目標を3カ月余りで達成できた。最多は6月21日の590人だった。昨年度は1年間で1,454人だったのと比べると比較にならないハイペースぶりだ。
 1万人目は瑞穂町の理容師の吉村智美さん(41)と、中村小5年の長女の真凛(まりん)さん(10)▽同3年の次女の保希(ほまれ)さん(9)▽同1年の三女の昭咲(てれさ)さん(7)▽園児の長男の鎮(おさむ)君(3)▽智美さんの母の周南市鹿野の吉国誠子さん(68)。子ども4人でくす玉を割った。
 国井市長は「こんなに早く年間目標の来館者1万人が達成できるとは思わなかった。皆さんに愛されるセンターを目指していく」とあいさつして、吉村さん一家に国民宿舎大城の食事券を贈った。近藤理事長も同センターで販売中の「ご当地ベア」を4人の子ども1人ずつに贈った。記念撮影には市公式マスコットキャラクター「くだまる」の着ぐるみも同席した。
 智美さんは「まさかの1万人目で驚いた。明日からの子どもたちの2学期を前に、夏休みの思い出になればとセンターに来てみた」▽真凛さんは「魚が好きなのでいろんな魚を見たり触ったりできてすごく楽しかった。また来たい」と笑顔を見せていた。
 同センターは本土から笠戸大橋を渡って車で1分。午前8時半から午後5時15分までで、水曜休館。入館無料。電話は0833-52-1222。

【きょうの紙面】
(2)プレミアムフェリー券の売れ行き好調
(4)光市立図書館にソロプチミスト光が除菌機
(5)徳山高3年男子がたぬきばやし
(7)4日~・タイなどの山岳民族手づくり展


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下松市敬老祝い金中止

1人5千円の敬老祝い金中止
コロナ禍で財政ひっぱく響く
全市民に5千円商品券で理解求め

玄関で敬老祝い金を受け取る高齢者(2017年9月14日=下松市桜町)

 下松市は毎年9月の敬老の日の前後に75歳以上の市民全員に届けている5千円の敬老祝い金を、今年度に限って中止することにした。新型コロナウイルスの感染症対策で財政がひっ迫しているためで、今年度の一般会計の当初予算には9,100人分の敬老祝い金の原資として4,550万円を計上していた。(山上達也)

高齢人口増加は天井知らずに

 下松市の敬老祝い金は2000年に就任した井川成正前市長が、それまでは喜寿や傘寿などの節目の支給に限定されていた敬老祝い金を、自らの市長選の選挙公約を実行する形で「75歳以上の全員支給」に戻したもの。
 民生委員が受け持ちの地域の支給対象者の自宅を訪問して封筒入りの現金を直接届け、本人から受領印をもらうのが特徴。このため民生委員と接点が薄い人でも年一回は必ず面会でき、民生委員にとって受け持ちの地域の対象者の安否や健康状態を把握できる効果が生まれていた。
 しかし高齢化の進行で対象者、負担額とも増加。00年は対象者4520人、約2260万円だったのが、19年には8661人に4330万5千円を支給するまでに増えた。今後も減る見通しはない。

民生委員、各自治会長に周知要請

 そんな中、感染症対策で財政がひっぱくする状況になった。市議会でも一般質問で金藤哲夫議員(鐡)が「今年だけは敬老祝い金を我慢して下さいと、理解を求めることも必要ではないか」と提言していたほどだ。
 市は今年度の敬老祝い金の支給を見送ることにし、9月2日の9月定例議会に提案する一般会計補正予算案に当初予算で計上した4,550万円の減額補正を盛り込んだ。

敬老祝い金中止を説明する自治会長あて文書


 これに先立って市は8月24日、民生委員全員と各自治会長に敬老祝い金の中止と、緊急経済対策で国の臨時交付金を活用して全市民に1人当たり5千円の商品券を配布することになったことを説明する国井市長名の文書を送付した。とくに自治会長には回覧板で各世帯に周知するよう要請した。
 瀬来輝夫福祉保健部長は「コロナ禍の中、民生委員が各世帯を訪問することの問題もあり、今年は敬老祝い金事業に代えて全市民対象の商品券事業を展開することにした」と話し、敬老祝い金を来年以降はどうするかは改めて検討するという。
 県内の各市町でも敬老祝い金事業は続いているが、一定年齢以上の高齢者全員を対象としているのは下松市と和木町のみ。周南市や光市など他の市町は米寿などの節目での支給に限定している。
 敬老祝い金の問い合わせは下松市長寿社会課福祉政策係(0833-45-1833)へ。

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