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市川市政批判、無投票回避へ

光市長選に磯部市議が出馬表明
上関原発「反対ではない」

左から岡崎前事務長、大町前会長、磯部氏、山下会長

 任期満了に伴う光市長選(10月18日告示、25日投票)に市議の磯部登志恵氏(61)=室積松原=が18日、自宅近くの結婚式場のマリーズヴィル光で開いた記者会見で、無所属で出馬することを正式に表明した。市長選には現在3期目の現職、市川熙氏(73)=光井=が無所属で出馬を表明しており、保守分裂の一騎打ちになりそう。(山上達也)

周南3市長の医療協議、返済免除奨学金

 磯部氏は市長選と同日程の市議選(定数18)に出馬を予定していたが、磯部氏は市議選に後継者を擁立しないと明言したため市議選の立候補予定者数は22人から21人(現職12人、新人8人、元議員1人)になった。
 記者会見には磯部氏のほか、後援会の山下和恵会長、大町和昭前会長、岡崎勝海前事務長が同席した。
 山下会長のあいさつに続いて磯部氏が市長選出馬を表明し「市川氏の後援会の会長と事務局長に、任期満了を待たずに退職した市の元特別職が就いたことにあ然とした。市川氏は私に4年前“市長は3期12年でやめ、後継指名をする”と明言したので、なぜ4期目出馬なのかという思いがあった。市川氏の政策も私の胸に響くものは何もなかった」と出馬の動機を話した。
 さらに「市川氏の新型コロナウイルス対策の危機意識のなさにがく然としている」と市川市政を批判した。
 市長選には無所属で立ち、政党に推薦は求めない。市議は9月定例議会が閉会する10月9日に辞職し、それまでは議会運営委員長も続けるという。
 公約はコロナ対策で周南医療圏の周南、下松、光市長の協議の場を設け、感染症病床10床を確保▽返済免除の奨学金制度創設▽子育て支援と空き家対策▽光丘高の閉校後の利活用―の4点を挙げ、ユーチューブに動画をアップしていくとした。

上関原発「是非を論じるべきではない」

 記者との質疑応答で上関原発建設計画は「是か非かを論じるべきではない。エネルギー政策は国策。私個人としてなら3.11の東日本大震災の惨状を見れば、おのずとわかることだ」と答えた。
 記者からの「おのずとわかることとは何か」「なぜ是非を論じるべきではないのか」の問いには「市民の安全と安心を守るために、市民と共に考えていく必要がある。市長としてそのあたりをしっかり検討する。是々非々で論じるべきではない」と答え、やり取りがかみ合わなかった。

“選対”の指示で本紙記者に誤情報

 本紙記者は17日午前11時20分、他の新聞、テレビ計3社の記者と共に市議会の応接室で磯部氏に市長選に出馬するのかをただしたが、磯部氏は「市議選に出る」と答えた。
 ところがこの日の午後6時すぎに磯部氏の市長選出馬の情報が流れ、6時35分に磯部氏に電話をした本紙記者に市長選出馬を表明。その直後に磯部氏が市長選出馬を表明する動画がユーチューブにアップされた。
 本紙記者がこれを指摘すると磯部氏は「私の一存では決められないことがあった。13日夜に市長選出馬を決意したが、体制を整えるまでは申し訳なかった。17日夕方にはお返事できると選対から聞いていた」と謝罪したが“選対”の陣容は明らかにしなかった。
 3期12年の市川市政には「両市立病院の役割分担をしたことは評価するが、もう少し踏み込んで改革をすべきだった」と評した。

挙手している記者の発言遮る

 ここで司会者が「時間が参りましたので…」と言うと、手を挙げている記者が「おかしいと思いませんか。市川氏の記者会見だって40分も質疑があった。この質疑はまだ15分。我々のQAはそれぐらいなんですか」と抗議。磯部氏が「すみません。質問を続けて下さい」と陳謝した。
 この記者は「市川氏は4年前、磯部さんに後継指名の約束をしたのか」と聞き、磯部氏は「私への後継指名ではない」と否定。磯部氏が市長に当選した場合も3期以上は市長を務めないと明言した。
 別の記者の「原発に反対か」の問いに磯部氏は「そうではない。安心安全が確認されないと前にも後にも進めない。私は(原発の)専門家ではなく軽々な答えは避ける」とした。
 一方、市議選には後継者の擁立はせず、特定の候補者を応援することもなく「立候補した皆さん(全員)を応援する」とした。
 事務所は室積松原15-25の自宅前のガレージ。電話は0833-57-0950。
 20日には事務所開きを開き、磯部氏を囲んで山下後援会長や後松原自治会の役員ら8人が気勢を上げた。光市議の出席はなかったが、周南市から友田秀明市議が出席した。


【きょうの紙面】
(2)周南市が市長と語る懇談会の参加団体募集
(3)西松原の県道の街路樹のヤシ伐採
(4)徳山動物園のマンドリルに赤ちゃん
(5)徳山間税会が「税の標語」優秀賞表彰



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