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活躍たたえて藍綬褒章

秋の褒章
酒類業振興の山縣さん、税理士の松田さん

 秋の褒章の受章者が2日発表された。周南地域では周南市の中国税理士会県支部連合会長の松田明さん(60)が税理士の功績、県酒造組合会長で山縣本店社長の山縣俊郎さん(72)が酒類業振興の功績で藍綬褒章を受章する。
 県内の受章は藍綬褒章4人と、社会奉仕活動の功績で緑綬褒章の褒状を宇部市のボランティア・サークルたんぽぽの会が受章する。


藍綬褒章
「酒のことばかりやってきた」
県酒造組合会長、山縣本店社長
山縣 俊郎さん(72)
周南市久米



 山縣本店は1875年創業の酒蔵。大学を卒業して間もなくから「酒のことばっかりやってきた」と話す。副会長を経て4年前から県酒造組合の会長。「ありがたいことです」と繰り返す。
 若いころから酒造業界の活動に携わってきた。40年前には各税務署の管内ごとに酒造組合があり、徳山酒造組合に所属していたが、当時から県酒造組合連合会の需要開発委員になった。27年前から12年間は日本酒造組合中央会の需要開発委員会、その後、焼酎事業委員会の12年間を合わせて25年間、全国の酒造業の振興に貢献した。
 その間、日本酒の輸出会社を設立し、12年前からは社長。米国のニューヨークなど、日本酒の海外での普及に力を入れた。国内では県酒造組合が山口県の酒を東京で紹介する「やまぐち地酒維新」を続け、山口県の日本酒の素晴らしさを全国に知らしめた。
 酒造りを再開する蔵もあり、今年度は新型コロナウイルスの影響で落ち込んだが、12年間、山口県の日本酒の出荷量は伸び続けた。山縣本店でも冷酒として味わう「かほり」や「毛利公」「防長鶴」などを醸造して鑑評会やコンテストでの受賞も多い。焼酎も手掛けて「要助」などを販売している。
 かつて県内に140あった酒蔵が半減どころか20ほど。「なんとしても絶対に復権させる。日本の伝統文化の衰退を座してみていられない」という思いから続けてきた。
 酒造り一筋だったが、60歳を過ぎてからは徳山商工会議所の副会頭や県教育委員長も引き受けた。教育でも「吉田松陰に始まる防長教育の伝統」を県の教育基
本計画に反映させてきた。


藍綬褒章
「若い人に魅力伝えたい」
中国税理士会県支部連合会長
松田 明さん(60)
周南市城ケ丘



 中国税理士会と、県内の11支部を取りまとめる県支部連合会の役員を2003年から務め、15年6月に税理士会副会長と連合会長に就任。17年にわたり、税理士業の活性化と発展に力を注いでいる。受章に「60歳の自分が章をいただくことにびっくりした。光栄なことでとてもありがたい」と笑顔を見せる。
 県支部連合会は県内の会員の意見を税理士会に届ける橋渡しの役目を担う。地域住民への税務教育、無料税務相談など、納税者との交流や支援について会員からの活発な声も届けている。税務の専門家として広く存在を知ってほしいという。
 前任の連合会長から会長就任の打診があった時は50代半ば。会員の平均年齢は60歳で戸惑いもあったが、連合会と会員の発展のためと引き受けた。
 税理士は試験の難しさから合格まで10年以上かかることが多く、若い世代の受験者が減少傾向。県内の会員の税理士は365人だが、活性化のために20代、30代の若手税理士を増やすことが課題で、学生などに税理士の仕事の魅力を伝え、試験制度の見直しも必要ではと考えている。中国税理士会では広報部長として会報やホームページの作成にたずさわった。その経験も今後の情報発信に生かしたいという。
 経営する税理士事務所は先代の父、故正治さんが1970年に設立。今年で50年を迎える。自身も30年以上、顧客の地元企業や市民、従業員、家族と共に歩んできた。2009年には徳山セントラルロータリークラブ会長も務めた。独立した公正な立場で納税者の信頼に応えるという税理士法の理念を土台に「地域の発展イコール事務所の発展という考えでがんばっていく」と話している。


【きょうの紙面】
(2)サマンサジャパンがオンラインでパフォーマンスコンテスト
(3)浄化センター再構築説明会に10社
(5)「周南市エコすごろく」に新訂版



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