一言進言

アメリカは世界の人権を守る国へ

~先ずはユネスコ復帰を~

バイデン氏がアメリカの次期大統領に決まった。トランプ大統領が負けを認めず裁判に訴える。連日日本のメディアは我が国のことのように大きく報じている。いかにもバイデン氏がまともでトランプ大統領は変人のような扱いが多い。果たしてどうなのか。

私の独特の見方なのだが、アメリカは大統領で大きく変わる国だと思っていない。昔の西部劇ではインディアンが常に悪者で、白人が善人役でインディアンを撃ち殺す映画がほとんどだった。それが先住民の人権が問題になって、確か20年か30年前に先住民に謝罪することを決めた国だ。

大戦後70年以上、アメリカは世界中でほとんど休憩なしで戦争をしてきた国だ。9.11後、アフガニスタンに侵攻することにアメリカ国民の8割以上は大賛成した国だ。カルフォルニアの基地から無人爆撃機を飛ばし、ハンバーガー片手にパソコン画面を見ながら、すさまじい爆弾を落とし、罪のない子どもや女性を殺害してきた国だ。

世界の警察と言うが、アメリカが攻撃して、従順になり平穏になった国は一体どこなんだろうか。私の知る限りアメリカが完全に勝利し、屈服した国は日本だけだ。中東は未だに炎が上がり続き、征服した状況はどこにもない。ベトナムに対しては、あの世界で冠たる軍事力をもってしても敗北した。

アメリカの語る人権とは、アジア、アフリカ、中東に生きる人たちへの人権とは意味が異なっている。日本もアメリカに従順に従って、多くのメディアは「中東で100人死にました」との報道はわずか数行の記事で消化されてきた。人間一人の命の重さの違いを見せつけられてきた。

アメリカは2019年にイスラエルと共にユネスコ(国連教育科学文化機関)を脱退した。ユネスコがイスラム諸国に好意的だとの理由だ。アフリカなど新興国の飢えた子どもたちの教育を救うにも、ユネスコの活動は欠かせない。バイデン新大統領にはアメリカ国内の人権も融和も大切だが、もっと大きな目で世界を見て、人権を守る模範国家を作って欲しい。まずはユネスコへ復帰だ。 

(中島