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金峰の松室大橋の生誕100年祝う

松室大橋

建設した日本橋梁も
日本最古・登録有形文化財

 周南市金峰の錦川にかかる松室大橋で15日、1920年の完成から100周年を祝い、橋に感謝する「紀寿橋梁生誕祭2020 in 周南 橋にねがいを」が開かれた。橋を建設した日本橋梁(本社・大阪)の坂下清信社長も訪れた。

神事で玉串を捧げる参加者
橋を清掃する高専生ら

 このイベントは紀寿橋梁生誕祭2020実行委員会(松永昭吾委員長)の主催。新型コロナウイルスの影響で、オンライン形式で開かれ、建設から100年を迎える全国各地の橋の紹介などがあった。松室大橋はそのメーン会場となった。
 同橋は長さ41.5メートル、幅4.1メートル。建設されてから移設がなく、現存する鋼単純トラス形式の車道橋では国内で最も古く、登録有形文化財、近代土木遺産に指定されている。橋げたが赤く塗られたトラス橋の部分は30.5メートル。建設当時、ボルトや高度な溶接技術がなく、リベットを打ち込む方式で接合されている。
 今回のイベントでは、全国から寄せられた、願い事を書いた3千羽近い折りヅルが飾られた。近くの住民や橋を研究している徳山高専の学生、卒業生など50人が集まり、午前中は高専生や日本橋梁の社員が橋を清掃した。午後は近くの八坂神社の村上道成宮司(85)による、橋の長寿、安全を祈願する神事があった。
 同橋は水力発電所の錦川第一発電所の建設のために建設されたが、日本橋梁は建設の前年の1919年、㈱トクヤマの創設者でもある実業家、岩井勝次郎によって設立されたばかりだった。
 この日、訪れた同社神戸事業所の松田大介部長・営業グループ総合企画チームチームリーダー(52)は父親が周南市出身。リベットによる接合や「大正九年製作」の銘板を見ながら感慨深げだった。
 徳山高専はこれまで数人がこの橋を卒業研究で取り上げているが、2016年に最初に卒業研究のテーマにした、福川出身で現在は県内企業に勤める小山諒子さん(26)も参加。卒業研究では歴史を調べ、住民にアンケートを取り、強度の解析もした。「これからも大事に使ってほしい」と話していた。
 同橋は菅野ダムと須金の間の国道434号近くの市道にある橋で、須金に向かう時は左手に見える錦川にかかっている。錦川第一発電所もそばにある。

【きょうの紙面】
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(3)車いす陸上の福場さんら、県選奨に8人
(5)全国新酒鑑評会の周南市の入賞酒味わう会


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